カンボジア【内戦前の音楽❶】ソウルなLiev Tuk
❶曲:Rom Soul (រាំស៊ូល) / Rom Susu (រាំស៊ូស៊ូ)
■By:Liev Tuk (លីវ ទឹក)
■オリジナル曲:Hip Hug-Her
■By:Booker T. & The MG's
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オリジナルには歌詞がありませんが、Liev Tukバージョンはカンボジア語の歌詞がついています。
Rom Susu (រាំស៊ូស៊ូ) "Dance Soul Soul" =ソウルフルに踊れ
ស៊ូស៊ូ(スースー)はカンボジア語で「頑張って!」という意味ですが
ソウルミュージックって、ចង្វាក់(チョンヴァッ)ស៊ូស៊ូ(スースー)=がんばるリズム って呼んでいたんだろうか・・・
⭐️追記
調べてみると、ロアムスースー(រាំស៊ូស៊ូ) ではなくて、ロアムソウル(=រាំស៊ូល )と書いてあるのも出てきました。
ស៊ូលを翻訳してみると、(エネルギーの単位の)「ジュール」と出ましたが、これがソウルミュージックの 「ソウル」らしい気がします。(?)
左にはっきり見えない歌詞も(😅)
その後、歌詞が入っている動画を発見!(⇦クリックでYoutubeへ飛べます)本当に誰得になりますが、カンボジア語のシャウト表記も発見😆
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【歌詞抜粋訳】
どうぞ、ソウルフルに踊ってください。
どうぞ ソウルを踊って!「ァ’’ヤ''ー! ぅヴァー! フ’’ァッ!」
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Cambodian Rocks というコンピレーションに入っていますが、
LAC SEA apsara レコードからも出ているらしいです。
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見つかったソウルフルな音源は少ないのですが、ダントツで好きな内戦前の歌手の1人です^^
きっとJames Brownから影響受けたシャウトとソウルな歌い方&演奏を当時のカンボジアでしていたと思うだけで胸が熱い🥹
故ノロドムシハヌーク国王が自身で脚本&監督した映画にも登場しています。国王が映画監督!?と驚きですが、内戦前はたくさん映画を制作していたようです。国王がソウルな歌手を映画に起用する。当時のカンボジアでは最新の音楽を柔軟に取り入れて、文化が繁栄していたのかと関心するばかりです。
■映画名:The Joy of Life (フランス語:La Joie de Vivre, រឿង រស់ដោយសប្បាយ)
■脚本、監督、プロデュース:ノロドム・シハヌーク国王
■年:1968
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「Come On Babe Let’s Move Your Feet」
歌って踊っているのが、ご本人のLiev Tukです。
Don’t Think I’ve Forgotten というドキュメンタリーにも出てきます。
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Liev Tukも混乱期に亡くなっています。
今見つけられたソウルフルな彼の曲はこの2曲だけでした。シャウトしない曲は他にもいくつかありました🙏
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カンボジアは内戦(クメールルージュ政権時代)に多くの音楽家、芸術家、知識人を失いました。内戦前に活躍していたミュージシャンのほとんどが亡くなり、レコードも焼き尽くされました。それでも、今もなお愛されている音源が多くあります。しばらくシリーズで内戦前の音源(私が特に好きなアーティスト)をご紹介します🙏
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