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できることだけやる。

インドのロックダウンはさらに2週間延長されることになり
ナショナルロックダウン第4クルーが月末まで実施される。
世界中の国が抱える問題ではあるが、
インドも例外なく経済的な大打撃を受けている。
毎日国内の移民労働者がロックダウンにより職を無くして100km、もっと遠くにある家まで徒歩で帰宅しようとしているニュースを見る。
歩いて帰るだけじゃない。途中で疲れて線路の上で眠っているところを電車にひかれて死んでしまったり、車との交通事故にあって死んでしまったり。
新たな病で失われる命だけではなく、
この病気がもたらした社会の副作用みたいなもので失われる命もたくさんある。

住んでいたコルカタのすぐ近くにベンガル湾があり、
この地域の貧困率は他より高いだけではなく、毎年サイクロンの被害を受けている。少し離れたコルカタでさえも、大雨、暴風で大きな木が倒れたりしたのを去年見た。
近々、またサイクロンがその地域を襲うらしい。
きっとすでに生活はものすごく苦しいだろうに、これに追い討ちをかけてサイクロの被害なんて受けてしまったらどうなるのだろう...とサイクロンの予報を見てから心配でならない。

心配していて、私に何ができるのか。
もう帰国してしまったから現地のリアルな情報も掴みづらくなっている。
支援できる巨額な貯金もない。
かといって、何か素晴らしいプロジェクトをおこせるような行動力もない。

何もない自分に悲しくなるけど、持っているものを少しでも渡すことはできるんじゃないかと思う。
今はフリーター期間で時間が有り余っているので、私は時間とエネルギー、そして1万円くらいのわずかなお金(私にとっては大金である)を
命が擦り切れそうなほど困っている人へ渡す。
(時間とエネルギーというのは、助けに必要なプロセスのサポートだったり、アレンジだったりに使う。)

以前の私は、プレーヤーとしていわゆる国際協力の場で活躍する事ばかりを目指していた。それが正しい事、正義なんだと思っていた時期もあった。

今は少し考えが変わった。
バリバリ現場で働く人はかっこいい。とても尊敬する。
けど、それはみんなができることではないし、みんながしなくてもいい。
それよりも大切なのはできることを無理なくすることだとおもう。

フィールで戦える人はそうすればいい。
フィールドに行けない人は、他の方法を見つければいい。
知らなければ、まずは知る。お金があるなら、お金を渡す。時間があるなら、時間を使って何かする。


無理をすると続かない。
時間も気持ちもお金も全てエネルギーになる。
どんな方法で参加しても、そこに優劣はない。
だから、できる範囲で、できるだけ長く続けられるスタイルで関わることが
今、必要な国際協力なんじゃないかと思っている。


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