セス・ゴーディンの”This is Marketing”を選んだ理由
こんにちは。
ソフィーの三浦友美です。
今回は、ソフィーの新しい洋書テキストを決める理由について書きたいと思います。
決めた理由というのは、いろいろあるのですが、振り返ってみると、人との出会いと同じく「縁(えん)」のようなものだなと思うことが多くあります。
たとえば今、講義を作っている ”This is Marketing”を選んだのは、その少し前にソフィーのテキストになった”Manifesto for a Moral Revolution”の中で、セス・ゴーディンの名前が出てきたのがきっかけでした。
”Manifesto for a Moral Revolution” を読んで、著者のジャクリーン・ノヴォグラッツの大ファンになっていた私は、ジャクリーンの友だちだったら間違いない、と思ったのでした。
セス・ゴーディンは世界的に有名なベストセラー作家なので、きっとどの本も生徒が喜んでくれるだろうと感じていたのですが、”This is Marketing” の後書きにはジャクリーン・ノヴォグラッツをはじめ、いろいろなジャンルの人、私が知っている名前もいくつかあり、そのつながりに信頼度と期待度をさらに高めました。
”This is Marketing” をテキストにするきっかけとなった ”Manifesto for a Moral Revolution” を選んだきっかけは、また別の洋書テキスト”A More Beautiful Question”という本でした。
この本は、私たちは「正しい答え」を求めがちだけど、そうではなく、もっと問いや問うことを大切にしよう、というもの。そして、誰かの人生をよくしたり、社会をよくした美しい質問とそれにまつわるエピソードがたくさん紹介されています。
ジャクリーン・ノヴォグラッツは、大学の卒業式でのスピーチで、オーストリアの詩人リルケの ’Live the questions’ (問いを生きよ)という言葉をひいて、すぐに答えや解決策を出そうとするのではなく、問いにとどまることについて話しています。
”Manifesto for a Moral Revolution” を読んでみて、ACUMEN(アキュメン:世界の貧困問題を解決するためにジャクリーンが立ち上げたNPO)などの活動を行いながら、まだ誰も解決していない問題に向き合い続ける中で、問いを重ねてきたジャクリーンの「問いを生きる」という言葉は、彼女の人生そのものだと感じました。
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詩人のことばをひいてくる、というところに、すてき!と思ってしまったし、リルケという詩人も名前だけ知っていていつか読んでみたい、と思っていたので、’Live the questions’ が出てくる『若き詩人への手紙』も読んでみました。
調べてみると原語のドイツ語では ’Live the questions’ は ‘die Fragen selber lieb zu haben’。
ドイツ語の原書のエネルギーも感じてみたい。ドイツ語でゆっくり読んでみるか・・・。
🐾こちらの記事でご紹介した洋書テキストの講義紹介ページ 🐾
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