浅田次郎さんの”Steal Like an Artist”
こんにちは。
ソフィーの三浦友美です。
2024年5月号のソフィー新聞、「脳以外のリソースを使って能力を高める
大人の能力の伸ばし方」の3回目、洋書テキスト”The Extended Mind”(翻訳本:『脳の外で考える』)から「人と一緒に思考する」の記事を書くために、長岡校のクラスでテキストを読み返しました。
一緒にお話した生徒のHさんは”Steal Like an Artist” というクリエイティビティに関するテキストを読んでいたので、誰かのまねをする、という2つの本の共通部分についてお話ししました。
🐾 まねをする、というと、勝手に人のものをぬすむ悪いこと、のように感じたりするが、子どもが周りの大人の言葉をまねしたり、画家が美術館に通って模写をしたり、など、私たちはまねをすることで、成長したり学びを得たりする。
🐾どのように、どんな態度でまねをするかが大事。
🐾 好きな人やものをとことん観察して、リスペクトを持って、そのエッセンスを自分のものとして活かしていく。
など、共有してくださいました。
クラスのあと、そういえば、と、その方が好きな作家、浅田次郎さんのエピソードを教えてくださいました。
浅田さんは子供の頃から読書が大好きで、たくさん本を読んでいたそうですが、好きな作家の文章を原稿用紙に書き写すということをよくやっていたとのこと。
このお話、とてもいいなと思ったので、出典をさがし、浅田次郎さんの『つばさよつばさ』というエッセイを読んでみました。
小説や作家が好きすぎて、その全部を吸収したい、という情熱。すごいです。そして楽しそう。この写本のような活動はその後、作家として文章を書くもとになったのでしょうね。
こうした好きという気持やリスペクトの気持ちが、誰かのまねをする時に一番大事なものかもしれません。
浅田次郎さんの本を読んだのは初めてだったのですが、このnoteを書くにあたって浅田さんの文章をパソコンで入力していると、不思議と浅田さんのリズムのようなものが感じられました。
あの人みたいになりたいなと思ったら、その人からとことん学ぶ。その人の思考や作業、クリエイティブのプロセスをたどる。
ソフィーでも、自分が読んでいる洋書のよい言葉や、他の人がクラスやイベントで共有した洋書のいい話を、テキストやノートに書き留めている人が多いようです。
この人のまねをしたい、という「”Steal Like an Artist”したい人とその理由」なんかをみんなで話すのも楽しそう。
新聞の下書きが無事完成。
Hさん、すてきな共有ありがとうございました!
🐾こちらの記事でご紹介した洋書テキストの講義紹介ページ 🐾
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?