24歳、駆け抜けて青春、遅めの宣誓。
2023年2月、24歳を迎えた私はわずかに身体の衰えを感じるようになった。
皿洗いをすると手荒れしたり、駅の階段を上る足が重くなったり。
年を取るってこういうことかあ、、と思った。
と同時に、はじめて人生のタイムリミットの存在に気付かされた。
「人生は短いのかもしれない」
人間はいつか必ず死ぬという事実をようやく体感したのだった。
時間の作用を受けるのはなにも肉体だけじゃない。
無垢な好奇心がゆっくりと死んでいくのを感じたのは24半ばあたりからだった。
私はそろそろ自分ひとりの人生に飽きるかもしれない。
そんな予感がした。
どこへでも興味一つで赴ける私だが、1人だけで得られる世界の限界をもまた思い知るのだった。
今までは、先のことなんて何も考えずに好きなだけ時間を貪り食えた。感傷に浸って溶ける休日もあったし、飲み明かして薄く白んだ朝もあった。
これといってやりたいこともなかった。
最近は明日のために準備して就寝し、週末には1週間分の作り置きをこさえる。
やりたいことはたくさんある。どうせなら全部やり切って死にたい。遠い未来のことは分からないけど、近い目標のために今を生きる。
たまに疲れたときは大切な人たちのことを思い浮かべて、自分を労る。それが私の原動力になっている。
ただ友人と会うときに素敵な自分でいたいのだ。
いい刺激を交わし合いたいし、笑い合っていたい。
そして、まだ見ぬ人々と出会うとき、今よりもっと素敵な自分であなたに会いたい。そう思う。
24歳も残すところ1ヶ月弱。20代前半はやり尽くした。
(今となっては)馬鹿げた恋愛に夢中になってみたり、らしくないことも経験したし、誰かを傷つけてしまったりもした。
ときには空が割れるほど泣いたし、自信をなくすたびに足元は揺れた。
まだ時間が無限にあふれてくると思っていたあの頃の、そんなすべてが愛おしい。
やりたい放題やった。思い残すことはない。
自分の人生を歩み始めるのが少し遅かったけど、たくさんの時間と気持ちを費やして試行錯誤したおかげで自分の基盤は整った。
来たるべき25歳。
私は「大人」をやっていこうと思う。
いつかそれが板につくまで。
人生を楽しむ無邪気な気持ちだけは忘れずに。
限りある時間の中で、やりたいことをやり尽くしてもっと自分の世界を広げたい。
goodbye、24歳。
つづく。
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