東京都北区とWBPCの蠢動
1.はじめに
先日の投稿「東京都の政治家・地元自治体とBONDプロジェクトの繋がりについて探ってみた」の調査中、東京都北区の区議会において、特定政党のWBPC推しの発言が目立っていたことに気がついた。今回はその北区議会の議事録を元に、北区とWBPCについて探ってみることとする。
2.北区議会の構成
2023年4月時点の数字ですが、北区議会の構成は以下の通りでした。定員40名(欠員2名)。
北区は共産党議員の数が自民党と同数なんですね。
で、第一党が公明党ですか。
・公明党:10名
・自民党:9名
・共産党:9名
・立憲クラブ:5名
・新社会党:1名
・国民民主党:1名
・都民ファースの都会:1名
・日本維新の会:1名
・無所属:1名
ちなみに「フローレンスの妻」駒崎美紀さんは、無所属です。
WBPCと関係する健康福祉委員会の顔ぶれは以下の通り。
委員長は公明党。副委員長は共産党。委員5名の内訳は、立憲クラブ1、公明党1、自民党2、共産党1。
3.東京都北区区議会議事録
北区議会会議録検索システムで検索したところ、WBPCそれぞれの団体のヒット件数は以下の通りでした。順に追っていきます。
・colabo:5件(令和2年:2、令和3年:3)
・PAPS:2件(令和2年)
・BONDプロジェクト:2件(令和2年:1、令和3年:1)
・若草プロジェクト:2件(令和3年)
3-1. 令和2年2月定例会(第1回) 02月26日-02号
最も古い記録は、令和2年2月定例会(第1回) 02月26日-02号。言及はPAPS。
この議事の中で、共産党のせいの恵子議員が「PAPSポルノ被害と性暴力を考える会の人から話を聞いた」、「女性として、親として、このような危険が身近に起こっていることに危機感を感じている」、「PAPSは、ポルノ被害を防止するためのパンフレットを作成して、中高生にも啓発活動を行うため、自治体への働きかけを行っている」。だから、「民間団体のパンフレットや教材などを区民施設に置いたり配布することで、中高生をはじめ、区民に対し性暴力・性被害を防ぐための啓発・教育に取り組むよう」求めています。
事実に基づいた発言であれば至極まっとうな内容だと思います。しかし、PAPSは、言っていることもやっていることもメチャクチャなんですよね。詳細は「暇な空白チャンネル」の動画を参照してください。
このような団体が、内閣府の男女共同参画局が公認している相談窓口に収まっているとは信じられません(´д`)
さて、上記の共産党議員からの求めに対して、北区側は以下のような回答をしています。「デートDVなどのパンフレットはすでに置いている」。
ところがこれで終わらず、せいの恵子議員はたたみかける。「スペースゆう」でPAPSの講演をやるようリクエストしています。
北区側の回答は以下の通り。調べた限りでは、北区のスペースゆうにおいて、PAPSの講演は開かれていなかったように見えます。
ちなみにこの議会の後、日本共産党東京都委員会の新型コロナウイルス対策本部(谷川智行さん)とジェンダー平等委員会で仁藤夢乃さんが激推ししている池内さおりさんが、PAPSの代表と会話しています。議会での動きとリンクしていそうですね。
【共産党東京都委】支援団体「PAPS」から聞き取り “誰もが受けられる施策に”
3-2. 令和2年9月定例会(第3回) 09月15日-11号
令和2年(2020年)9月定例会(第3回)9月15日-11号の記録。言及はcolabo。
この議事の中で、共産党のせいの恵子議員が「コロナ禍の下でジェンダー平等、女性と少女の権利を守る支援についてと、ひきこもりの支援のさらなる拡充を、について」の中でcolaboに触れています。
まず区長に対して、「コロナ禍の下で明るみになったジェンダーに起因する諸問題」に対する決意を確認しています。「女性に対する暴力という隠れたパンデミック」ってそんなの初めて聞きました.…私はなんやそれ!とポカーン(゚Д゚)
区長は以下のような無難な答弁をしています。
次に、せいの議員は、「colaboの仁藤夢乃さんから話を聞いた」、「困難を抱えた女子のことを考えると胸が痛くなった」ので、「北区でも若年女性への支援としての個別の相談、民間が実施している居場所づくりやシェルター、自立援助ホームへの支援、一時保護委託などを民間団体と連携して行うよう」求め、以下の質問をしています。
一つ目の質問に対する北区側の回答は以下の通り。
「若年女性の居場所づくり」については、東京都の「若年被害女性等支援モデル事業」の仕組みを通して適切な支援をしていく、という内容でした。
東京都がWBPCの杜撰な運営を野放し(容認?)にしていたせいで、東京都下の各自治体では、着実にWBPC・共産党の勢力が浸透してきていますね。
2つめの質問、広報活動についての回答は以下の通り。
「北区の男女共同参画スペースゆうという施設で、女性の相談窓口を開設している」、「今後は性暴力をテーマにした講座を開く予定である」という内容でした。これを受け、スペースゆうでは、colaboや一般社団法人springの講座が開かれます。ぱっぷすの講座がspringに変わったのかしら。
「スペースゆう」とWBPCについては、以下の記事を参照してください。
3-3. 令和3年予算特別委員会 03月09日-02号
令和3年予算特別委員会(3月9日)でも、共産党のせいの恵子議員が、colaboについて述べていました(ほんと、熱心ですね)。
内容は、「バスカフェやアウトリーチ活動に参加した」「少女に声をかけてバスカフェに案内する様子を見学した」結果、「北区でも若年女性への支援として、個別の相談、民間が実施している居場所づくりやシェルター、自立援助ホームの支援、一時保護委託など、民間団体と連携して行うよう」求める、とのことです。
これに対して北区側は、多様性社会推進部長が回答しています。内容は前回と同じく、あくまでも、東京都の「若年被害女性等支援モデル事業」の仕組みを通して適切な支援をしていく、という内容。無難ですね。
その後、せいの恵子議員からは、スペースゆうで「一般社団法人spring」の講座を開催したことへのお礼、ワンストップ支援センターの周知を求めてこの委員会は終了しています。
3-4. 令和3年6月定例会(第2回) 06月15日-08号
令和3年6月定例会(第2回) 06月15日-08号の記録。
共産党の山崎たいこ議員が、「スペースゆうでcolaboやBONDプロジェクトの講座を開いていることは知っている」、「それら民間団体(若草プロジェクト、BONDプロジェクト、colaboなど?)を集めて、若者支援について議論する場をつくる」よう、北区側に要望しています。
ただこの議論の場とやらは、開かれてないように見えます。
3-5. 令和3年11月 定例会(第4回) 11月24日-16号
若草プロジェクトが登場します。
まず、共産党のせいの恵子議員が、BONDプロジェクトのあらかわ相談室、colaboのバスカフェ(新宿)について、触れています。
そして共産党の議員が、「若草プロジェクトのまちなか保健室(秋葉原)を訪問した」と述べています。この中で出てくる「ゆっくりする」、「ヨガやアロマ」、などは、若草プロジェクト関連でよく聞くキーワードですね。
この中で、「BONDプロジェクト、colabo、若草プロジェクトを並行して利用している相談者が存在している」と発言しています。この場合、各団体それぞれで、カウントされてしまいますね。相談者は各団体でシェアできて、常連がいれば相談者数の水増しし放題ですね。WBPCの活動報告の数字が「延べ人数」だったり「件数」だったりするのは、こう言うカラクリがあるからかもしれません。
事情通によれば、若草プロジェクトによる秋葉原の声かけはかなり迷惑らしいので、「リーフレットをかたくなに受け取らない」のはそうした背景があるからでしょう。
せいの恵子議員からは、秋葉原では声かけがうまくいかないので、「北区としても、団体(若草プロジェクト)のリーフレットを学校や区民施設に配布するなどして、広く普及・啓発に取り組むよう」、北区側に求めています。
このリーフレット配布6000枚が、相談対応6000件としてカウントされ、東京都に事業報告しているのは周知の事実です。詳細は「暇な空白チャンネル」を参照してください。いやはや若草プロジェクトの「実績数」は虚飾まみれですね。
4.「緊急避妊薬を薬局で買えるようにプロジェクト」について
最後に番外ですが、緊急避妊薬についてです。実はこれ、若年女子保護モデル事業とは直接は関係ないのですが、参加団体や若草プロジェクトに関係するので取り上げます。
北区議会の議事録をみていると、共産党の議員さんは緊急避妊薬についてご執心のようです。「緊急避妊薬を手軽に入手できるように」「北区として国に対し、緊急避妊薬の高額な薬価の改善とOTC(薬局カウンターでの販売)化を求めてください」と声高く主張しています。
これは、せいの恵子議員。
北区側も以下のように回答しています。
まずここで登場する「NPOピルコン」というのは、若草プロジェクトと関係のある「朝日エル」社が事務局を務める「一般社団法人 性と健康を考える女性専門家の会」とつながりがある団体です。また、ピルコンは、女装癖で有名なフェミニストの勝部元気氏が理事を務める団体でもあります。
朝日エルと若草プロジェクトの関係については以下の記事を参照。
そして、「緊急避妊薬の薬局での入手を実現する市民プロジェクト」というものが存在しており、「ピルコン」や「なんでないのプロジェクト」の関係者がこの「緊急避妊薬の薬局での入手を実現する市民プロジェクト」に関わっています。
このプロジェクト、賛同団体がスゴイ(ヒドイ)。もう、ナニカの集まり(゚Д゚)。
団体名を見ただけで、「あ、このプロジェクトやばいんだ」と思ったあなたは正常です。入管法改正反対団体、DVシェルタービジネス、貧困ビジネス界隈、フェミニズム団体など、共産党と関係のある左派団体の名前を数多く見つけることができます。
あと、フローレンスの名前もありますね
こちらは賛同ユース団体。まともな大人になれるのかしら。
さて、ここまで共産党の人々がご執心の「手軽に緊急避妊薬PJ」の構成団体を見てきました。次にその背景について、憶測混じりに探ってみました。
以前私は、若草プロジェクトのメディカルサポート基金について記事を投稿しました。
基金助成のフローはこちら。このメディカルサポート基金は、基金を運営する若草プロジェクトが、支援対象団体が支払った医療費を基金から立て替えてあげる、ことを目的にしています。
で、ここからが推測です。
緊急避妊薬を薬局等で手軽に購入できるようになれば、この運動に参加している数多くの福祉・人権団体が保護する「被保護者」もその「恩恵」をうけることができるでしょう。
仁藤夢乃さんと交友のあったシャブ牧師のボナザハウスも保護施設の一つで、保護対象の女性に性的暴行を加えて逮捕されていますね。また、この手の保護施設の一部では、施設側が保護した女性に売春を斡旋しているという話もチラホラ耳にするようになってきました。
つまり緊急避妊薬は、一部の界隈にとって、「莫大な需要」があるかもしれないのです。
そしてメディカルサポート基金がその緊急避妊薬の購入費を立て替えるということになれば、現在大した活動をしていないメディカルサポート基金に大量の助成金・補助金・寄付金が集まり、大化けする可能性があるのです。
そういえばメディカルサポート基金の助成企業は、ロート製薬、スギ薬局でしたね。製薬会社と薬局…なんか裏事情がありそうです。
上記はうがった見方かもしれません。そして私は、そうなってほしくないとも思っています。いくら何でも被保護者がかわいそう。
5.まとめ
東京都北区共産党による区政へのWBPC(若草プロジェクト、BONDプロジェクト、ぱっぷす、colabo )「推し活」は、かなり積極的でした。
とくに「男女共同参画推進スペースゆう」を中核にしたWBPCの浸透工作は激しい。「埼玉県男女共同参画推進センター with you」と同じ事態に陥っていますね。職員にWBPCシンパがいるか、区における共産党の発言力が強いか、各自治体が設置している男女共同参画施設には注意した方が良いと思います。
北区では、若草プロジェクトのリーフレットを区内の学校に配置したり、スペースゆうでWBPCやspringの講座を開くなど、北区側も共産党の要望に沿った区政をしているように見受けられました。
ただ、「緊急避妊薬を薬局で買えるよう国に働きかけて」「民間団体を集めて若者支援のネットワークの場を設けて」などの要望については、北区側も回避していました。
さて、近々北区の区長選挙が行われます。この選挙結果は、暇空茜さんのWBPC追及内容と共に、北区におけるナニカ団体の活動内容に大きな影響を与えることでしょう。
そういえばフローレンスの妻こと駒崎美紀さんは区長選挙に出馬していますね。そしてフローレンス夫は、「緊急避妊薬を薬局で買えるように」プロジェクトの賛同団体でした。この選挙、目が離せません。
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