「ライフル・イズ・ビューティフル」2巻~3巻 感想

ネタバレしないように頑張るぞ。

先日、美少女×ライフル競技漫画「ライフル・イズ・ビューティフル」を3巻まで読んだのでその感想です。

アニメの11話くらいまでの話が収録されているが、アニメでは描かれていないシーンも多く、アニメを完走した人でも読む価値がある。

この作品の特徴として挙げられるのが、「サブキャラの掘り下げが多い」ということ。スポーツ漫画であるから当然ライバル校が多数登場するのだが、どいつもこいつもキャラが濃い。それだけならよくあるのだが、そのキャラの私生活や趣味嗜好、普段の学校生活や人間関係まで描かれてしまっては「は?推せる…」とならざるを得ない。

「ライフル競技じゃなかったら美少女コンテンツとしてめちゃくちゃ強いのに…」と一瞬思ってしまうがこれにはちゃんと理由がある。「ライフル競技は人口が少なく、他校とすぐ顔馴染みになる」という競技あるあるを漫画に落とし込んだ結果なのだ。サブキャラクターの掘り下げを通して、「他校生徒との距離の近さ」を読者に体感させている。マイナー競技の特徴をここまで活かすとは、感服に尽きる。

勿論掘り下げるキャラクター自体にも魅力が多い。完璧な選手の意外な弱点とかそういったものが、彼女らに命を与えている。人間というものは一言では表せない、色々な面を持ったものだということを思い出させてくれる。貝島さんすき。

「ライフル・イズ・ビューティフル」はライフル競技の特徴を最大限に活かして美少女の人生を描いた「日常系」ならぬ「人生系」漫画である。ライフ・イズ・ビューティフル。

この世界観に永遠に浸かっていたい。連載よ、終わらないでくれ。今日買った5巻の表紙がめちゃくちゃ「最終巻」って雰囲気を出しているが大丈夫か。個人的にはこち亀ぐらい続いてほしいところだが、永遠が無いことで人生の美しさは際立つのかもしれない。

とは言え、長くは続いて欲しい。アニメの2期も見たい。円盤買えばいいのかな。

そういえば4巻からアニメの内容を追い越すけど、新キャラの声を脳内再生できないのは不便だな。後でアニメ化しようものなら違和感との戦いが始まるぞ。どうしよう。

素晴らしい作品というのは、時に人を苦悩させる。

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