「ライフル・イズ・ビューティフル」1巻感想

いつもの暗い日記ではなくて、純粋な感想です。

有言実行。ライフル・イズ・ビューティフルという美少女×ビームライフル競技漫画の1巻を買ってきました。何故1巻だけかというと、一気にではなく、大事に読みたいからです。

まず本屋につけられているフィルムを剥がすと、表紙の質感が良い。ツルツルではなくてサラサラした感じ。更に表紙カバーを外すと4コマが表と裏に。こういうの嬉しいよね。

絵柄はアニメと少し違って、全体的に柔らかいタッチ。髪が「毛」という感じがして良い。服もしっかり布っぽい。オタクがJKに求める「良い匂いしそう」な雰囲気が綺麗に出てる。

読んでいて特に感じたのが、「密度」。実はライフル・イズ・ビューティフルは4コマ漫画で、4コマの起承転結を繰り返しながら話が進んでいく。基本的に1ページには8コマが収められているのだが、それはつまり1ページの中に起承転結が2つ入っていることになる。濃い。実際、「けっこう読んだな…」と思ったらまだ半分だったりした。

ライフル・イズ・ビューティフルは単位面積あたりの満足度が高い!!

なお、大事なシーンでは1ページに8コマという基本を壊し、メリハリのある構成になっているのも飽きが来なくて面白い。

何よりコマ数が多いというのはキャラの絵が多いということでもある。美少女がいっぱい。眼福。その分背景は省略されがちだが、描かれているコマでは丁寧に描写されているので、「どこでこの話が起きているのか」というのは自然と頭に入ってくる。世界観に説得力があるかは、意外と大事。

後はやはり、ライフル競技の地味さが良い。しっかりと取材をした上で描いているらしく、やたら地味さを自虐するシーンが入る。逆に言えば、地味な競技を地味に描くということは、競技に対して真摯に向き合っているのだと思う。大袈裟な特殊能力とかではなくて、人間として等身大の選手の努力や日常が描かれているのが「良」だった。(語彙力が足りない)

いわゆる「日常系」なのかと思ったが、ちゃんと内容のあるスポーツものらしさも兼ね備えたハイブリッド高密度漫画、それが「ライフル・イズ・ビューティフル」。読みやすい上に満足感の高い、「買って良かった」と思える漫画。今後も買っていきたい。

アニメもこの4コマのテンポを巧く映像に落とし込んでいて、オススメ。挿入歌があったり、漫画には無い良さがある。dアニメストアで見れるはず。

単行本は1冊600円(税抜)で全5巻(2020年1月現在)なので、ソシャゲの10連ガシャくらいの値段で揃う。安い。いや、これは10連ガシャが高いのか?そう考えると漫画って対費用満足度が高いな…漫画家さん、ありがとう。

是非買ってね。集英社・ヤングジャンプコミックスです。

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