趣味を仕事にしなくて良かった

趣味でイラストを描いている。一次創作が好きだが、恥ずかしいのでネット上では二次創作ばかり放流している。もちろん趣味であり、金銭は発生させていない。金銭を取るのは、一次創作だけと決めている。Twitterでよく見ていた二次創作者が漫画家として商業デビューしたりするのを何回か見てきたが、一次創作でも作者の良さが出ていて素直に尊敬する。

ただ、自分より絵が上手く囲いが多くても、人気作品の二次創作にすがらないと生きていけない人間もいる。そういうものを見ると、「ああ、こういうクリエイターもどきにはなりたくないな」と思うし、「真のクリエイターになるにはやはりただの凡人では厳しいものだなあ」と思う。クリエイターもどき達は原作が終わったらまた別の餌場を探すのだろうか。惨めだな。

最近は、中途半端な生産力でも利益を上げられる世の中になってしまった。消費者にとって雲の上だった生産物の、紛い物がどこにでも溢れている。その紛い物を買い漁りながら、本家に文句を垂れるような消費者が増えた。文化の癌、みたいなもの。

実際それは良い悪いではなく仕方のないことで、サブカルチャーなんてものは簡単に食い荒されるし、その産地なんて全く気にしない下品な連中を相手取らないと商売としては成り立たない。

心底醜い人間か、本当に才能に溢れた人間しかあの世界ではやっていけない。

俺は、どちらでもない。


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