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北斎さらやしき目付字

1ま~い、2ま~い、3ま~い、・・・
8ま~い、9ま~い、
ギャー、1まい足りない!!!

あら、みなさま、こんにちは。
わたしは女中のお菊と申します。
わたしは、ご主人様の大切な10枚そろいのお皿を
1まい、割ってしまったのでございます。
そのおとがめで井戸に放り込まれてしまいました。
それからというもの、わたしは、すすりなくような声で
夜な夜な、1ま~い、2ま~い、とお皿を数えたので
ございます。その声を聞いた人々は、みなおそれおののいて
一目散に逃げかえるのでございます。
その様子を見るのが、おかしくておかしくて。
しかし、最近では飽きられたのか、とんとわたしのもとに
人は来なくなったのでございます。
まあ、かれこれ300年も、数を数えておりますとね、
数の秘密というのですかね、そんなものが分かって
きたのでございます。
わたしは、女中のかたわら本を読むのが好きでございまして
作者は忘れましたが、『勘者御伽双紙(かんじゃおとぎぞうし)』
という和算本の中の、櫻目付字がたいそう好きでした。
きっと数を使ったまやかしだろうなとは思っていたのですが、
そのしくみがはっきりと分かったのでございます。
それで、オリジナルの目付字を作ったという次第でございます。
これで、わたしお菊の人気復活なるか!
令和の時代のチャレンジでございます!

それでは始めます。
お客様、1日から31日の日にちのなかで、お客様が好きな
日にちを心に念じてくださいませ。それをわたしお菊が
あててみせるというお遊びでございます。


お客様が念じられた日にちは、下の絵で何色になってますか?
灰色なら0ポイント
白色なら1ポイント
黄色なら2ポイント
赤色なら3ポイントでございます。



お客様が念じられた日にちは、下の絵で何色になってますか?
灰色なら0ポイント
白色なら4ポイント
黄色なら8ポイント
赤色なら12ポイントでございます。



お客様が念じられた日にちは、下の絵で何色になってますか?
灰色なら0ポイント
白色なら16ポイントでございます。

はい、整いました。ずばりお客様の念じられた日にちは
すべての合計ポイントになってはいませんか?


ひひひひひひ・・・・・
これがわたしの考えた、「北斎のさらやしき目付字」でございます。
おつきあい、誠にありがとうございました。

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