見出し画像

在庫を持つ仕事の人が、片手間にやる在庫を持たない仕事とは。[金は最高の精神安定剤である]


在庫を持つ。


今、これほどリスクがある仕事があるのだろうか?

税務上は資産として分類され、売れなければただのゴミ。

そうは言ってもその仕事をしてるのが自分であり、デザインだけ、という仕事は、ブランドを行っていく上では、なかなか不可能に近いのではないか。

しかし、売れたら大きいのもこの仕事である。

先ほど決算が終わったが、前年度事故のせいで妻と、辞めた社員で回していた。1200万の赤字。

そこから症状固定後、僕に変わりV字回復で今季800万の黒字。

あー自分を超褒めたいです。

在庫販売するって大変だね。てゆうかブランドが大変。この先はあるのかとつくづく思う。それは常に、インディペンデントのデザイナーや、ブランドが抱える悩みだろう。

ただ、まず考えてみて欲しい。

原価率はいくらか?

例えば服だとしたら、良識的なブランドは上代の30%くらいだろう。一万円の商品なら3000円が原価だ。

例えばこの3000円も、売れなくて積もれば何十万にもなり、それが何型もあれば、xこと幾らになる訳だ。

原価3000円を代理店におろすと5000円から6000円になる。いわゆる倍の金額が売り上げになる。

単純に考えて欲しい。

下代(卸値)で3000万円売ろうとしたら、原価を製造するのに手元に1500万円の資金がないといけない。

その資金も、少し入金がずれる、支払いができない等、こけたら全てがダメになる。1500万円なんて在庫商売やってたら、本当にあっという間に無くなるのである。

5000万円売り上げようとしたら、2500万円が必要なのだ。

銀行に2500万円を借りようとしたら、創業時代であれば単純に半分は自己資金で必要になる。(まあ、例外もある)

それで、今の時代、誰がその2500万円を持っているのだろうか?

今ほど製造業に厳しい時代は無い、その中で、どうやって生きていくのかが最大のテーマになっていく。

単純に考えてみようか、要は製造業というかデザイナー、その他諸々は、一気に割り切って”自分の価値を高めるだけための職業”としても良いのではないか、いや、それを今お勧めする。

では、在庫を持つ仕事以外で、どのようにマネタイズしていくのかは、少し実践をしてみた。


・ブログ収益
・note収益
・デザインの完全外注での仕事
・自分の職業を生かしたOEM等の仕事
・在庫が売り切れるまで、とにかく何もしない


上記の5つが、今の所考えついたリスクのない手段である。

まぁ単純に思いつく限りで、資金は何一つかからない。これといって必要なものはパソコンとWi-Fi位のものである。


・ブログ収益


これは単純に、僕が文章を作るのが好きで、このノートにも、2016年から旅ブログをスタートさせたが、まあまあ好評なので、実践してみてもいいかなと思いました。必要なものはワードプレス、それに対するちょっとした知識、そのような知識はそこら中に落ちています。

ブログ収益で言うと単純に考えつくのはGoogleアドセンス、A8ネット等のアフィリエイト。

「ブログは半年たたないとマネタイズできない」という言葉があるように、未だ収益には程遠いのであるが、単純にA8ネットのセルフバック、これは本当に使える。

例えばだが、僕の場合、海外展示会に行く際、行く人たちに「どこのホテル泊まればいいの?」」と聞かれる場合がある。この場合に際して、そのセルフバックを利用して、「どうせ同じサイトで頼むならこのリンクから予約してよ。」とでも言えば良い。それによって、僕は10月のアフィリエイトに際しては、セルフバックで約20万円弱を稼いだ。

後は単純にカードを発行する等、自分が、もしくは家族が利用する際に、必ずセルフバックを利用する。

気づいていないようだが、皆さんのカードを申し込む等のサイトは、とアフィリエイトと言っても過言ではない。なら自分でしてしまえば良い。

近場で言うと、漫画のアプリとかよくありますが、「チケットが欲しかったらこちらを!」みたいな、あれ、アフィリエイトです。

それに応用を加えたものが漫画サイトであったりとか、要は単純に、そういうものをひっくるめて、自分が1つ持っていればいいのだ。

なんというか単純にまず「ブログを書こう」と言うことが無理、苦手であれば、自分のサイトを作れば良いのだ。

それにアフィリエイトを申し込み、日常に不可欠な旅行やカード買い物等のセルフバック等を申し込み、少しずつでもマネタイズしていく。これがまず単純に早い方法であろう。


・note収益

これを見ている人たちは基本noteを見ている人たちなので、仕組みは十分にご理解いただいていると思いますが、単純に記事を有料で販売する。

人気者になれば、もしくはファンが増えれば、有料マガジンを発行し、いわゆるオンラインサロンのような月額の収入を得ることができる。

ただ単純にここで1つ言いたいのは、間違いなくこれをやると言う事は、その人にとって、その人のファンにとって、有益な情報を常に発信しなければならない。もしくは、とにかく面白い。それしかない。単純に日常の記事を書いているだけで面白い人と言うのはそうそういない。しかしいつ当たるかわからないものなので、文章と言うものは書ける、書くことが嫌いでなければ、とことん書いていったほうがいい。これだけは言える。


・デザインの完全外注での仕事


もっぱらこれが1番の収入源だろう。僕は今現在、ロンドン、アントワープ、ストックホルムのブランドのデザインをしている。いわゆる、1型いくら、1枚いくらのギャランティーだ。しかし在庫を抱える事は全くないので、今の仕事をかねて、1番のノーリスクであろう。単純にもめるときは、自分がデザインしたものが全く売れなかった時だ。まぁこれは仕方ない。

ただここまで行くのには、僕の場合は海外展示会にて声がかかったり、その後、まめにそこのオーナーや、トップデザイナーとメールを頻繁に交わし、そのブランドに今どのような問題があるのか等、考えていた。

いわゆるこれが営業である。この営業スキルがないと、いくら素晴らしいデザインをしていても、意思疎通ができないと思われ、なかなか声がかからない。また、海外展示会もなかなか資金がかかるため、今すぐにできることではなく、もっぱら本業の付属として考えたほうが早い。


・自分の職業を生かしたOEM等の仕事


これに関しても前述と一緒で、営業と、スキルが多少必要である。単純に言うと、豊富な生産背景がなければあまりしない方が得策である。

また、相手の支払いサイトにもよるが、建て替えが発生するようではあまりやらない方が良い。支払われないというのは1番のリスクである。これをやる場合は、僕の場合は生産前に50%、納品時に50%、と言う支払いサイトをとっている。かけ払い等の支払いサイトは一切組まない。いわゆる現金商売だ。

前もって50%をいただいておけば、最悪支払われなかったとしても、原価は回収できる。後はもう残ったものは、販売できるところにとにかく販売しまくる、そうして回収できる。

しかし不況の不況なので、このような支払いサイトに応じてくれる企業はあまりない。むしろ考えはみんな一緒なので、いかに支払いサイトを伸ばすかしか考えていない。そういう場合は、やはりある程度の自己資金が必要であろう。会社としても、少し潤沢な内部留保が必要である。

しかし、このOEMと言う仕事は、一撃必殺の金額が待ち構えているので、そうそう捨てたもんではない。

ここは本業と並行して、少しずつこなしていき、社内の仕事として持つのが1番ベストであろう。


・在庫が売り切れるまで、とにかく何もしない


まぁ笑える話なのだが、先々に収入の見込みがあるのであれば、これはかなり使える手である。1番お金がかかること、それは「行動」することである。

会社を運営していけば、販管費、業務委託費用と、少なからずの資金が必要になり、それが毎月末に出ていくことが確になる。

世の中の社長の50%位は、毎月末に頭を抱えているはずだ。

僕の感覚ではほぼ90%位の社長さんは、毎月末に頭を抱えている。そして死んでいく人もいる。すべては単純に会社を運営し、支払いが発生、それを支払えないからだ。

そう単純にこういうことを考えるのであれば、もうお分かりだと思いますが、何もしないことそれが1番の時もある。

例えば、

「在庫はあるが少しずつ売れている、しかし新作を作る余裕がない。」

こういう時は、この方法取るのが1番のベストであろう。単純に前の記事でも何回か言ってるが、ビジネスにおいて、見切りと決断、これが1番重要である。これがない経営者は総じて心を病んでいく。

まぁ僕もしょっちゅうあるが、こういう時はとにかく何にもしないほうがいい。えーっとですね、マジで何もしない。これに尽きるんです。

もうどれぐらい何もしないかっていうと、例えば販売業務以外は、YouTubeばっか見てればいいんですよ。そのYouTubeで、上述しているような、IT系の原価がかからない仕事や、今だとプログラミング。そういう勉強してればいい。

僕は嫁に、「息をしているだけで金がかかる」とまで言われているので、このような時が何回もあった。

また事故によって、こうしなければいけない時が長い期間あったので、この何もしない期間と言うものの重要性を肌で感じている。

売れれば金になるのだ、しかし動けば金も減るのだ。

なら、売り切ってしまったほうがいい、そして支出を最大限に抑える。これはビジネスマンとしては基本の考えなのではないか。



日本人はすごく真面目なので、この何もしないと言うことにすごく背徳感を感じてしまう。この感覚をまず捨てたほうがいい。もうなんなら携帯なんて止めてしまってもいい。それくらい、「休む」ということが大切なのだ。

会社やってれば、電話なんて会社のものがあるし、大体にしてわかったことだが、携帯は最高に便利であるが、最高に心を蝕むものでもある。そういう時は、全てをいったんオフにする。これができないんですよ。

生活、仕事。ライフとワーク。

これを切り離せと言うのは、個人経営では無理かもしれないが、とにかくまずは意識していこう。

クリエイターと言うものは、インプットとアウトプットを繰り返しているもので、「貯める時期」「インプット期間」と割り切れば良い。

もしくは、日本に住んでいると言うだけでもかなりの資金を必要とするので、在庫とかは一旦外注に回し、自分の生活をその期間、東南アジアに移すなどもかなり有効である。だいたい月10万あれば、結構面白い生活できるっしょ。都内なら事業してれば30万円は必要ですからね。

1つ言える事は、僕たちデザイナーにしても、個人事業主にしても、自分を売っていることには変わりなく、さらに言うなれば、そこに在庫が絡んでくると、身動きが取れなくなるのだ。

在庫を抱えるが、常に心と体は身軽に。これができなければ今後、在庫商売はきついであろう。

なら、真剣にInstagramやTwitterで、とにかくフォロワーを増やし、少しずつ有名になれば、PR会社からステマとは言わないが、「これをあげたらいくら」と言うような仕事もゴロゴロ出てくる。基本有名になると言う事は悪いことではなく、有名になる時点でマネタイズができていると言っても過言ではない。

またここに対して資金はかからない。有益なつぶやきや、見ごたえのあるおしゃれな写真。それをあげるセンス。それしかないのだ。またここを磨けば、本業につながる。

外に出るのが嫌でなければ、YouTuberなんかもオススメする。YouTuberをお勧めするわけは、動画を編集すると言うスキルを身に付けるので、それだけでも十分な副業として成り立つのだ。Adobeのプレミア等を使えれば、クラウドワークス等のソーシャルな所で、そのような仕事は腐るほどある。それだけでも生きていけるのではないか?


こうやって書いてと思ったのだが、今、上述した仕事とスキルは、なんだかんだと言って今後必須に近い、重要なスキルである。

また、やっていれば、ホームページが作れるし、動画も作成できるようになるし。

写真あげてれば金もらえるし、だんだんとそれが収入になっていくのである。

そろそろ12月。収入を分けている人としては、忙しくなってくる季節である。


まぁ何なんだろうね、もう在庫を持つ仕事自体がはやらないのかなあ。ただ、そこに魅力を感じて今仕事をしている以上、自分の名刺代わりの仕事であることは間違いない。

そこをいかに潰さずに、少しずつ負担のない収入を増やしていく、これは今から本当に我々のような職業にとっては、やって行かなければいけないことであろう。

よく、ビジネス系のYouTuberが、「動くなら今日から動きましょう!」と言うが、そんなこといつだって一緒だ。早ければ早いほど、後は楽になる。少なくとも僕はこういう記事を書くために、上述した事はほぼやった。

少しずつだが、本当に少しずつだが不労収入みたいなものが増えてきた。不労と言うよりは単純にこのようなブログを書く、不労ではないな。

ただ、苦ではないので、このようなことで収益化ができているのは非常に嬉しいし、快感でもある。また、「ブログ見ました」、「note見てます」等、初めて会った人にも、僕の名刺代わりとなって動いてくれているものなので、単純にお金以外の面でも、すご可動してくれているものである。


とにかく、クリエイターは、柱を何本も持っていてもいいと思う。よく言われることかもしれないが、仕事に詰まった時は本当に重宝する。

また、在庫商売はとにかく気が病むことが多いので、ライフとワークのライフ側に上述したことを置いておくと、気晴らしにもなり、それが収入につながるのであれば、一種の精神安定剤のようなものになる。

金は精神安定剤である。

これは俺が生きてきて1番の薬だと言うことも感じているし、1番の劇薬でもある。

楽しんで仕事をするために、割り切り、見切り、伏線、そして少しの休日を。

サボることも重要です。


Bisei

気に入ったら投げ銭程度で!