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「やる気はあるけど行動できない」3つの原因と解決法

「文字をキレイに書いてみたいと思うんですが、なかなかできないんです」

これ、私が書道教室で度々受ける質問というか感想なんですが、書道などのお稽古ごと以外でも、以下のようなパターンで考えてみると、心当たりありませんか?

・痩せたいけどダイエットできない
・勉強したいけどできない
・彼氏が欲しいけど相手が見つからない


あー、これ全部私のことじゃん!!
耳が痛いよー!わーわーきこえなーい!ききたくなーい!!!

でも、私は文字の上達法に置き換えると、「やる気はあっても行動できない」3つの原因と解決法が説明できるので、自戒を込めてご紹介します。
あなたが抱えているテーマに置き換えて、読んでみてください。

行動できない原因①
未来の自分を想像できていない

「自分の字、嫌い」「書くのしんどい」などと、現在のネガティブな状態にばかり目を向けていませんか?

「あーなったらいいなぁ、こうなったらいいなぁ」という理想が広がっていても、このネガティブ思考が行動に結びつきにくくしている原因。腰が重くなって当たり前です。

<解決法>
未来の自分がどうなっているか?というゴール設定を明確にしましょう。
ゴール地点が設定出来れば、必要な情報や学ぶべき内容を選択する時、常に「未来の自分だったらどうするか?」という基準で選択して行動できるので、見える景色がどんどん変わっていきます。

字をキレイに書けるようになっている未来のあなたは、どうなっていますか?

・芳名帳や書く場面で堂々と書いている
・家族や恋人、友達に字をほめられて上機嫌
・字を書くストレスことに抵抗がないから、自分に自信がつく

例えば、このように明るい未来の自分を具体的に想定しておけば、「そこに行きつくために何をすれば良いか?」が明確になるので、行動する必要性が出てきます。いつまでに(=期間)など、具体的に数値化できると尚よし。

以前、「中谷美紀さんのような達筆で結婚報告を書いてみたい」という生徒さんがいたのですが、これも明確な目標設定の素晴らしい一例です。

このような目標設定をした時は、「こんな時、中谷美紀だったらどうするだろう」という基準で行動すれば良いのです。

「誰かになりきって行動する」というのは、行動するための一番の早道かもしれません。

行動できない原因② 
そもそも何をしたら良いか分からない

こうなりたいという目標が明確になっても、目標達成のための手段が複数あると、「で、結局何を選べば良いの?」と悩んでしまい、思考停止に陥る可能性が…。

未経験の分野、分からないことや理解できないことは本能的に「恐怖感」を生むので、行動を阻害する要因になってしまいます。

「字がどうしたら上達するか」という情報は、ネットを探せば色んな方法が出てきます。

なので、「上達したければググってください!」が、ある意味正解なのですが、実際には、多くの知識・情報・ノウハウから、今の自分に合った内容を見つけるのは、相当なググり力(=情報収集能力)が必要。

特に、未経験の分野へのチャレンジをググり力に頼りすぎると、情報にたどりつくまでに相当な時間がかかったり、自分に合わないことをして、目標達成への道のりが遠くなったり、間違った方向へ努力をしてしまう可能性も高くなります。


<解決法>
必要な知識・情報・ノウハウを効率的に手に入れて、目標達成のための手段を明確にしましょう。

効率的に手に入れるためには、

・専門分野のプロフェッショナルから教えを乞う
・関連書籍を買う
・有料コンテンツを購入する

など、人・モノ・お金に頼るのが手っ取り早いです。

もちろん、人・モノ・お金に頼らずに、お金をかけずにネットでググりまくって、自分が納得できるまで様々な手法を試しながら、最適な目的達成の手段を見つけるという方法もアリです。情報収集力も上がるし、あらゆる試行錯誤や経験は無駄にはなりませんが、野球で、やみくもに100回素振りするよりも、予めやり方を知って100回素振りした方が、確実に身につくだろうと思えば、自力で全部何とかしようとしすぎないことも大切だと思います。


行動できない原因③ 
やり方のやり方が分からない

行動できない原因②と何が違うの?と思うかもしれませんが、

②何をしたら良いか分からない = やり方を入手できない
③やり方のやり方が分からない = 入手したやり方を実行できない

という違いです。

講座を受講した感想で良くあるのが、

「とても勉強になりました。あとはどのようにしてやるかですね!」
「これが出来たら、確実に字が上達しますね!」

という言葉。とてもありがたいのですが、やる方法が分かって、あとは「やる」だけなのに、その「やる」という決意が見えてこないのが気になるところです。

こういった感想に対して私が出来るのは、

「そう、おっしゃる通りです。じゃあ、今からやりましょう(ニコッ)」

そこまでなんです。

情報をいくら集めても、実行をしなくては何の意味もありません。

目標達成のための知識・情報・ノウハウをその道のプロが提供して、それらのやり方が最良の手法だと分かっていて実行に移せないのは、「〇〇をしたら〇kgやせた!」というダイエット本を買ったけど、やってないのと同じ状態です。痩せるのはその道のプロではなく、手法を入手した本人ですから。

プロはサポート出来ても、本人が行動しないと1mmも変わることはありません。

嗚呼、他のことに置き換えると、ほんと自分で書いてて耳が痛い…。


<解決法>
目標を高く設定しすぎないことです。
目標達成のための小さな1歩を、何でも良いからやる。

とにかく動く。それだけです。


例えば、字が上手になりたいときは、

・文房具屋さんに行って、ペン売り場をウロウロしてみる
・この字ステキ!と思った画像を眺める

という、小さいことから始めるだけでも良いかもしれません。

例えば「東京から大阪まで行きたい!」と思った時に、「東京から大阪まで行く」ための手段を選び、「新幹線」で行くと決めたとします。

そしたら、あとは行くだけですよね?

東京から大阪まで行きたい!と念じているだけでは大阪には行けません。
(将来的には、どこでもドア的なものでしれっと行けるようになるかもしれないけどw)まだそれが実現していない現代では、まずは行動に移しましょう。

それでも大阪に行けないということは、行かなくてもいい理由や理屈をわざわざ探しに行っているということ。本当に行く必要があれば、どんな手段を使っても行くはずです。

小さい目標の達成を繰り返していくと、脳に「私できるじゃん!」という経験値が貯まるので、自分に自信が持てたり、新たな課題見えたりして、次への行動プランが出てきます。

行動が先。気持ちは後。
何事もやりながら修正していくのが大前提です。


今回、このブログを書いたのは「書く時の姿勢が絶望的に悪いけど、どうしても直せない」という「やる気はあるけど行動できない」生徒さんに出会ったのがきっかけです。

この生徒さんに対しては、以下のような対応をしました。

①未来の自分を想像できない
<課題>
・書く時の姿勢が悪いのが悩み
・親に何度も姿勢を注意されていたが直せなかった
・姿勢の悪さのせいで会社で二度見されるのが嫌

<解決法>
・姿勢が良い状態で会社でどういう自分に見られているかを明確にイメージする
・自分がどうなりたいかをハッキリとさせる。親のせいにしない


②そもそも何をしたら良いか分からない
<課題>
・姿勢をどうやって直したら良いか分からない
・美文字練習帳などを買ったが、自分だけでは直せなかった
・姿勢、ペンの持ち方、字の形、字を書くスピード…全部何とか良くしたい!けど、どこから手を付けたら良いか分からない

<解決法>
・正しい姿勢を学ぶ
・なぜ姿勢が良い方が字が上手に書けるか?という理屈を理解する
・今抱えている問題を分解して優先順位を付けた
 A. 悪い姿勢を直す
 B. ペンの持ち方を直す
 C. 字を美しく書く
 D. 字を早く書く
 まずは、A.B.を優先して、C.D.は後回し

③目標を高く設定しすぎる
<課題>
・毎日長時間トレーニングしないとダメかも?思うと気が重い

<解決法>
・1日5分で良いからペンを持つ時間を作る
・ペンを持っている姿を鏡でチェックする
・トレーニングは、ながらでもOK(TVを見ながらとか)


悪い習慣=すぐに出来るので身につくのが早いが、やめるのは大変
良い習慣=身につくまでに時間はかかるが、その後の人生を楽にする


大事なのは、やるかやらないか。過去の自分に引っ張られたまま生きるか?未来を設定した自分を生きるか?その選択と行動のみです。



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