![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/71696940/rectangle_large_type_2_9053b5a614519ff0fe7d6a0e1ce1312b.png?width=800)
実は私、HSPなんです
といっても、自分で認めたのは今日です。
私もうすぐ32歳なんですけどね。
HSPとは、生まれつき「非常に感受性が強く敏感な気質もった人」という意味で、「Highly Sensitive Person」の頭文字をとってHSPと呼ばれています。後天的なものではなく、先天的な気質、生まれ持った性質らしいです。
知らない人は是非調べてみてください。
あなた自身もそうかもしれませんよ。
正月に両親と談笑していた時に、お前はHSPだと父に言われました。いや、そんな風には言われてないんですけどね。
父が会社でHSPの話になったらしく、そん時に父は言ったんだそうです。「俺の奥さんも娘もそれなんよね」と。
その話を聞いて結構ビックリしました。
ショックでした。
いや、落ち込んだとかそういう意味じゃなくて、衝撃でした。
なんというか、私の事そんな風に思っていたのか、というか、父ちゃんって意外と私の事知ってくれているんだなっていうか。うん。
HSCというのは知っていました。ハイリーセンシティブチャイルド。敏感な子供。育児していて知りました。すごく育てるのが大変らしいです。
それの大人バージョンなんですかね?私もまだよく知りません。
(あ、ちなみにうちの子達は違います。うちの子達は結構ワカチコです。あ、小さいことは気にしないってことです。)
今日、テレビの音がものすごくストレスに感じました。たまにあります。音楽をイヤホンで聞いてごまかそうとも思いましたが、音楽さえ聞きたくありませんでした。
テレビの音が聞こえない場所に行きたい、と思いましたが、赤ちゃんが居るので外出するわけにはいきません。私はとりあえずホットミルクをつくって、極寒の庭に出ました。少しの間庭に居ましたが、2月寒すぎ。諦めて部屋に入りましたがやっぱりうるさくて、今度はリビングからでて、玄関ホールに座り込みました。しばらくそこにいましたが、2月寒すぎ。リビングに戻ると、夫はテレビを見終わったようで消しました。
ほっと落ち着くと同時に、なんて私は生きにくい人間なんだろう、嫌な奴なんだろうと思いました。私は誰かと一緒に住むのには向かない人間だなと思いました。え、ちょっと待てよ、これから私一生誰かと一緒にいるのに、え、え、え、え、どうしよう、え、やばい、あ、疲れた、休みたい、一人になりたい、自由がほしい、となんか絶望的な気持ちになりました。頭がおかしくなりました。
そして、今は大分落ち着いています。たまーーに、こういう時があります。生きにくいなあ、と思っていたら、正月父に言われたHSPという言葉を思い出しました。
HSP、とネットで検索しました。
全てが当てはまるわけではありませんが、大体そうでした。
人混みや大きな音、騒音が苦手
友達との時間は楽しいものの、気疲れしやすく帰宅すると、どっと疲労している
映画や音楽、テレビ番組、本などの芸術作品に感動して泣く
人の些細な言葉に傷つき、いつまでも忘れられない
些細なことに過剰なほど驚いてしまう
人が怒られていると自分のことのように感じ、傷ついたり、お腹が痛くなったりする
悲しい映画や本などの登場人物に感情移入し、号泣する
人のちょっとした仕草、目線、声音などに敏感で、機嫌や思っていることがわかる
言葉を話せない幼児や動物の気持ちも察することができる
冷蔵庫の機械音や時計の音が気になってしまうほど聴覚が敏感である
強い光や日光のまぶしさなどが苦手
近くにいる人の口臭やタバコの臭いで気分が悪くなる
第六感がはたらき、よく当たる
絶対的に一人の時間が必要
緊張しやすい
人見知り
などなど……。
映画やアニメなど、暗い話のものは感情が持っていかれるので極力避けています。人が死ぬ話もできるだけ避けています。戦争系もNGです。ハッピーエンドじゃないと見たくありません。多分、今進撃の巨人を毎日見ているのが非常に良くありません。でも続きが気になるからどうしよう。
昔、テレビの天気予報の背景の美しい自然を見て、感動して号泣したことがあります。その時はさすがに自分でもやべえなと思いました。
昔から自分の事を「眩しがり」だと思っていました。恋人にドライブに連れていってもらっても、晴れの日は辛くて辛くて、助手席で上着を頭からかぶっていることもよくありました。なんでみんなは耐えられるんだろう、私の目の色素が薄いからかな、と思っていましたが、どうやらそれだけではないようです。
驚くことが極端にストレスなので、ホラー映画やお化け屋敷には絶対に行きたくありません。驚かされるの大嫌いです。
ドッキリ番組が苦手です。人が騙されているのを見るのが非常に辛いです。なんでそんなことするの、と嫌な気持ちになります。はじめてのおつかいとかも苦手です。子供たちが不憫で辛い気持ちになります。
娘とドラッグストアのセイムスに行って、こどもスタンプを押してもらったあと、娘がそれはそ!は大事そうに、ジャンパーのポケットにこどもスタンプカードをしまいました。ママが持っとくよ、と言っても首を横にふって「これ、わたしの」と言って、ポケットをぽんぽんと叩きました。次に行った業務スーパーで、いつこのスタンプカードを店員さんに渡したら良いんだろうかと、ポケットの中に手を突っ込んでぎゅっとカードを握って、店員さんの様子をまんまるした目でじーっと見つめている娘に『スタンプカードはさっきのお店だけだよ』と言うのが、胸が苦しすぎて言いたくありませんでした。娘は「あ、違うのか」とわかったようで私にカードを渡してくれて、何も気にせずあっけらかんとしていました。が、私は今でもジャンパーのポケットに大事にカードをしまっている小さな娘の腕と、一生懸命に店員さんの目を見つめていたあの瞳を思い出すと、呼吸が苦しくなるくらい辛いです。
動揺する可能性があることは避けています。車を運転する時には、遠回りになってもなるべく信号で曲がるようにしています。
なぜだか、言葉足らずの友人の話している内容がよくわかりました。その子にも「私が話していることを説明なしに理解してくれるのはお母さんとあなただけよ」と言われました。娘はまだ2歳でおしゃべりはまだまだなのですが、何て言っているかがわかります。夫はいつも「なんでわかるの?」と笑っています。単純に夫よりも娘と過ごす時間が長いというのもあるだろうと思いますが、それだけではないのかもしれません。
些細な言葉にめちゃくちゃ傷つきます。2週間くらい前に保育園の先生から『ジャンパーは今度からはこっちのかごじゃなくて、あっちのかごにいれさせてくださいね。わかりづらくてすみません』と言われたことも、まだ引きずっています。こんなに優しく言われたのに傷付いてるんです。やばいでしょ。怖いでしょ。
思い当たることだらけでした。
でも、意外と悪いことばかりではないんです。
音楽や美術にビンビンに感動できるのはいいものです。
散歩しているだけで、色々なものに心動かされています。
朝目が覚めて、横ですやすや眠っている娘のプニプニとした小さいおててを見ているだけで、愛おしくて涙が出てきます。
何気ない日常が、私にとってはものすごく感動的なんです。
それは結構疲れるのですが、退屈よりずっと良いと思うのです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?