魔の2歳児育児奮闘記
最近は2歳の息子、健ちゃんのことでよく悩んでいます。
健ちゃんは、言葉はよく話せるのに、とにかく手が出る。
すぐペシンと叩くし、蹴るし、ひどい時は噛みつく。
いつもテーブルにのぼるし、ごはんは遊んでばかり。
危ないこともするし、なんでも引っ張り出すし、
手は繋いでくれないし。
あかり(現4歳のお姉ちゃん)の2年前の動画を見ても、
とても同じ月齢とは思えない。なんか赤ちゃんみたい。
毎日『ダメ』って言っている気がして。
でもダメなんだもん。どうしたらいいのかな。
そして、読書ノートを読み返す。
ひとつのフレーズが目に止まる。
『悪い行動をたくさん叱るよりも、
良い行動をたくさん褒めましょう』
確かに。
私健ちゃんあんまり褒めてないかもしれん。
もちろん、あかりと仲良く遊んでる時だってたくさんあるし
座って食べてる時だってある。
自分のおかしも『はいどーぞ』って分けてくれる。
そういう時、ちゃんと褒めてたっけな。
これまでの健ちゃんとの接し方を振り返る。
健ちゃんは、我が家の癒し担当だった。
本当に手のかからない赤ちゃんだった。
二人育児が始まると必ず目にする言葉
『上の子優先』。
私もそのように接していたと思う。
健ちゃんにはいつも『ちょっと待ってね』と言っていた。
寝かし付けもあかりが情緒不安定になるからつきっきりで
健ちゃんはベビーベッドで大声で泣いていた。
その泣き声を何十分も聞くのは辛かったけど、
それが所謂『ネントレ』になったようで、
健ちゃんは暗い部屋に行くと、
指しゃぶりをしてすぐ眠るようになった。
健ちゃんは2歳の今でも、眠たくなると指しゃぶりをする。
私はその姿を見ると、あの時一人にしたからだよな、と、
実は、毎晩ちょっと胸が痛む。
ごはんもよく食べるし、ひどい体調不良にもならず、
あかりと違ってアレルギーやアトピーもなく、
人見知りや場所見知りもほとんどなく、
赤ちゃんの頃からめちゃくちゃ眠ってくれるけど、
めちゃくちゃ体重も順調に増えてくれてて、
ほんとになんにも悩んでなかった。
手がかからなかった。
だから、手をかけなかった。
おだやかボーイ、癒し担当、と思って接していたけど、動き出すようになって、自己主張ができるようになって、私は毎日いつもイライラしている。健ちゃんに向かって大声をあげたこともある。そして、そんな自分がものすごくいやになる。そして、私のそんな行動がエスカレートしていかないだろうかと恐怖に怯える。
夜中の寝かし付けのあと、洗濯をしながらドラマ“さよならマエストロ”を見ていると、西田敏行がマエストロに向かって優しく言った。
「そうか、お前さんは、取り返しのつかないものを、取り返しに来たんだな」
このフレーズが妙に頭に残った。結構ありきたりな台詞のような気がするけれども、すごく印象的だった。
あ、もしかして、健ちゃんもそう?
赤ちゃんの時、手がかからなかった分、手をかけてもらえなかった分、取り返そうとしてる?
辻ちゃんねるを見ていたら、辻ちゃんが『希空(長女)の育児を、もう一回したい』と言っていた。『いや、できるわけないんだけどね』と、希空ちゃんのお誕生日ケーキを必死に作りながら言っていた。
私はもしかしたら、健ちゃんからそのチャンスをもらっているのかもしれない。
私はめちゃくちゃ性格が悪いから、悪いところばかりを見てしまう。でも、当たり前だけど、健ちゃんには素敵なところもたっっくさんある。めちゃくちゃある。
ちゃんとそこを見てあげたい。
あかりと比べるのではなく、
健ちゃんを健ちゃんとして見てあげたい。
取り返しのつかないものを、取り返す。
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