うつ病とマズロー5
ここまででマズローの心理学についてまとめてきました。
そして最初の疑問であったマズローの心理学がうつ病にどう役に立つかです。
六つの自由、
・言論の自由
・他人に危害を加えない限りしたいことをする自由
・自己表現の自由
・情報収集する自由
・自己防衛の自由
・規律を守られること
これらがまず前提として成り立っていないとなりません。
私の場合はこれらは守られていると思っています。
そう考えた時私の場合、己と向き合うことにおいてマズローの心理学は大いに助けになると考えられます。
そうして考えると五つの欲求、
・生理的欲求
・安全の欲求
・所属と愛の欲求
・尊重の欲求
・自己実現の欲求
これらの欲求との関係性を知る必要があります。
これは前にも述べてはいますがもう一度書かさせていただきます。
①自分には本やゲームを無駄買いする物欲がある
②社会から孤立しているため、どこかしらで社会的接点(例えば就職など)を持ちたいと考えている
③なんでもいいから誰かに認められたいという承認欲求がある
④実家暮らしなのでいつか自立したいと考えている。
箇条書きばかりですみませんが、自分の欲求としてはこうなるのではないかと思います。
そしてその欲求の大きさは、大きい方から①→③→②→④の順番にあります。
ここで重要なのは今までで述べたように、自己実現の欲求は成長の欲求に近いものであり、それに近い④が一番低い位置にあるということです。
何故なのか、それは難易度の高さにあると思います。
①はお金さえあればすぐに満たせます、③は自分の行動を発信することで満たすことができます、②は実家を出なくとも満たす方法はあります。
正直なところ②を満たすと①と③は満たしやすくなるとも考えられます。
ですがそれ以前に、これは私の感覚なのですが④を満たすことで他も満たされるようにも感じます。
また、④以外は全て他人に依存したうえで成り立つものでもあり、欠乏欲求であります(①は私が実家で暮らしている無職ということを考えれば予想がつくでしょう)。
マズローの心理学的には欲求階層の低いものから満たしていくことが重要となり、そこで初めて自己実現の欲求が表面化するのですが、何を目指して満たしていく目的が曖昧なままではただ低次欲求を満たしても難しいと考えられます。
現に①の物欲はずっと強いままで底が知れません。
もしかすると②が満たされれば解決するのかもしれませんが、私はここにおいてはより慎重に考えていきたいと思っています。
そのことで自己実現の欲求をより深く知る必要があると感じました。
実際に人と接しないバイトなら楽だろうと試したことがありましたがそれはそれで寂しく、辛いものがありました。
そこで、また同じ著者である「マズローの自己実現~ありのままの自分を謳歌する~(著:北岡たちき)」を読んでみることにしました。
まず自己実現という言葉ですがこの言葉の定義は曖昧なものになります。
自己という文字があるためか、個人的なものだと勘違いされてしまうことがあります。
自己実現とは本来、他人や社会との結びつけるものであります。
また、自己実現に能動性や積極性が含まれていると印象付けてしまうことです。
確かに一面を見れば確固たる能動性や積極性がありますが、受け身的な寛容さも備えてあります。
苦痛を伴う努力というよりかは流れに身をゆだねてものごとにかかわるイメージが本来なら強いのです。
更に無我や自己超越の面がなおざりにされてしまっている点です。
自己実現は人によってその定義が異なります。
上記のことを留意した上で自己実現とは何か考える必要があります。
自己実現の欲求の中で生きる人はどのような人なのでしょうか。
マズローの解釈をまとめると、それは人間が目指すべき理想像ともいえる存在ということになります。
具体的な人物名を挙げれば、アインシュタインやリンカーンなどが当てはまります。
また具体的な線引きは謎ですが部分的に当てはまる人には、ワシントンやルノワール、なんと鈴木大拙が当てはまります。
ここでも禅のつながりが見えてきました。
私は鈴木大拙の本を読もうとしましたがとても難しく諦めてしまった経緯があります。
また今度読んでみようと思います。
話を戻しますと今挙げた中でマズローが思う完璧な自己実現者は一人もいなかったのです。
自己実現を完全に果たすということはある種非現実的であり、先ほどまで挙げたものはあくまで自己実現の模範ということになります。
自己実現者とは自己実現しつつある人であり最善の人間であるとなっております。
またその共通する特徴は実に十五個もあります。
それについて一つずつ解説すると長くなりますので、次回、重要そうなものだけ紹介からさせていただきたいと思います。
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