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社会人 大学院修士課程 教師を続けながら 修士論文が審査通過 口頭試問

修士論文を書いていて、最も気になるのは、審査通過はもちろんのこと、口頭試問でどれだけスムーズに答えられるかである。主査教員と副査教員2人の合計3名で構成されるのだが、こちらが書いた論文の弱い部分、つまり論証不足の箇所に鋭い切り込みを入れてくる。自分の場合も、思わぬ部分を言及されて、慌て不為いた記憶がある。そうなると、頭の中は真っ白になり、普段では考えられないようなミスをしてしまうものなのであるが、大切なのは、「最後までやり遂げること」だ。しどろもどろになりながらもマッチポイントをものにする自分の姿を頭の片隅に描きながら、終わってみれば60分経過。自分の中に冷静さを取り戻した瞬間、「ありがとうございました」深々と頭を下げる自分の姿がそこにあった。

もう1人の修士学生を誘い、指導教員と3人で大学近くのフランス料理店で昼食をご馳走になった。大学院の指導教員には当たり外れがあると聞いていたが、この人は大当たりである。といっては失礼になってしまう。高名な言語学者であるが、偉ぶった素振りは皆無で、学究型の学生想いの素晴らしい先生だ。その後も数多くの高専や大学の教員求人公募にチャレンジしては落とされる小生をみては、心から励ましてくれた。初等教育にスタートし、高等教育(大学・大学院)までで最高の先生である。この人との出会いが博士課程後期への導火線となったのもまた事実である。

 人生は出会いが9割だ。


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