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WEBサイト制作におけるコピーライトの書き方
はじめに
WEBサイトのページ下部に必ずと言っていいほど表示されている「© 2021 metaphase Co.,Ltd. All rights reserved.」といった表記。
一般的に「コピーライト」と呼ばれることが多いですが、その目的や意図を知らずに、単なるお作法として表記しているWEBサイト制作者や運用者の方が多いのではないでしょうか。
今回は、「そもそもコピーライトとは何なのか?」「実際にどのように表記するべきなのか?」をご紹介します。
そもそもコピーライトとは何なのか?
コピーライトとは直訳すると「著作権」です。つまりWEBサイトの著作権の所有者を示すのがコピーライトとなります。
WEBサイトでページを最後まで閲覧したときに、企業名や個人名が英語で表記されているのを一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?アレです。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/67791679/picture_pc_17210a97f6f65fe0fe43566c1618a086.jpg?width=1200)
コピーライトはなくてもOK
そんなコピーライトですが実際のところ、表記されてなくても問題はありません。
何故なくても問題ないのかというと、日本が加入している「万国著作権条約パリ改正条約」と呼ばれる条約により、WEBサイトが作成された瞬間から自動的に著作権が発生し特定の間存続するためです。
第三条 〔保護の条件〕 (前略)、著作者その他の著作権者の許諾を得て発行された当該著作物のすべての複製物がその最初の発行の時から著作権者の名及び最初の発行の年とともに©の記号を表示している限り、その要求が満たされたものと認める。©の記号、著作権者の名及び最初の発行の年は、著作権の保護が要求されていることが明らかになるような適当な方法でかつ適当な場所に掲げなければならない。(万国著作権条約パリ改正条約 第三条より)
著作物保護に関する万国著作権条約パリ改正条約の下では、原則として与えられる保護期間は著者の生前の間及び寿命から50年以上とされています。
そのため、日本ではWEBサイトを作成した時点で長期間著作権によって保護されます。
要するに「何もしなくても勝手に保護される」ということです。
それでは、何故WEBサイトではコピーライトが表記されていることが多いのかというと、理由は大きく下記の3点が考えられます。
著作権所有者と最初の発行年を識別できるため
無断転載の防止ができるため
デザインの”飾り”として必要、他も入れているからなんとなくなど慣習的な理由で表記されているサイトが多いため
WEBサイトにおける正しい表記例
Webサイトによってコピーライトの種類や長さは様々です。
本記事では「長めの表記」と「短めの表記」をそれぞれご紹介します。
なお、どちらのパターンで表記してもルール上は問題ありませんが、現在進行形でサイトを更新・運用している場合は、著作権日付を表記することが適当です。
一般的な表記例
■長めの表記
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/67791947/picture_pc_7d2468655738e645ffaede8ebc592d4d.jpg?width=1200)
■短めの表記
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/67791973/picture_pc_63c80f592652642fe9282fc71e529686.jpg)
表記内で使用している言葉の意味
1. 著作権記号(必須)
著作権記号は、コピーライトの先頭にくる記号となっており「©」「(c)」「Copyright」などの表記が使用されることが一般的です。
中でも「©」が有名な記号として浸透しており、ほとんどのWEBサイトで採用されています。
ちなみに「Copyright ©」と表記されているWEBサイトを見かけることもあるかと思いますが、この表現は重複表現になるので正しい表現ではありません。
2. 発行年(任意)
発行年は表記する表記の方法によって、意味合いが異なるので注意が必要です。
「2021」としている場合
「2021年から現在まで運用しているWebサイト」という意味の表記になります。
「2010-2020」としている場合
WEBサイトの発行年が「2010年」で、「2010年から2020年まで運用していたWEBサイト」という意味の表記になります。
現在もホームページを更新・運用しているのであれば「発行年のみ表記」と表記し、更新が止まっている場合は「発行年~最後の更新年」と表記しましょう。
3. 著作権者の名前(必須)
著作権者の名前、保護したいコンテンツの著作物を作成した会社名(または個人名)を表記する必要があります。
詳しくは下表をご覧ください。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/67792247/picture_pc_0fa457676548949294d0a5d520c74814.jpg?width=1200)
著作権者の名前は日本語でも英語でもどちらでも問題はありませんが、英語表記を使用する場合が多いです。
4. 権利声明(任意)
権利声明は著作権所有者として、著作物に対して保持する権利を指定することです。
ですが、「コピーライトはなくてもOK」でご紹介したように万国著作権条約パリ改正条約でWEBサイトは保護を受けているため、必須ではなく任意表示でOKとされています。
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/67792292/picture_pc_6c6766ad6827621d22d9dc3a40510a7a.jpg?width=1200)
まとめ
コピーライトはなくても問題はないがあったほうが一般的
最低限必要な要素は「著作権記号(©)」と「著作権者の名前」(発行年は任意ですがあったほうが一般的)
コピーライトの意味や表記を理解した上で、WEBサイトを制作する際に表記に問題がないか再確認が必要
最低限の表記ルールが守られていれば、長く表記したり短く表記したりとデザインの”飾り”としても融通が利くため、相談して決めるのも良いかもしれない
今回はコピーライトについてご紹介しました。
WEBサイトで当たり前のように表記していて、普段そこまで気にしている方は多くないと思いますが、意味や表記ルールを知っているとふと質問を受けた際に役立つかもしれませんね。
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