VOWWOW奇跡の降臨~新見さんに捧ぐ

数年前、VOWWOWのイギリス時代の秘蔵音源が山本恭司さん監修の下、Glenn Williamsさんのライナーで「Majestic Live」として発売された。

耳の肥えたイギリスのロックファンを唸らせた世界最高峰のVOWWOWの雄姿。非公式とはいえ、SB音源のレベルで遺されていたのは奇跡に近かったものの、二度と彼らの姿を拝めない、その事実を突き付けられるものでもあった。

89年レディングでの秘蔵音源が発掘されたMajestic Live

​しかしその実現不可能な夢が、この週末ついにかなったのだ。
一周忌を迎えるドラムの新見さんを偲んだReunion。

6/29(土)、30(日)クラブチッタでの公演は争奪戦のプラチナチケットとなった

ステージバックドロップのVマーク、
厚見さんのキーボード要塞の機材タワーに鎮座するモニターのVマーク
(しかもわざわざ当時同様のブラウン管!)、
そして上手に捧げられた、新見さんのVマーク入りのドラムセット。

Club Cittaの幕が開いた瞬間、それらを目にして涙腺は緩むしかなかった。

唯一の不安が、コロナ以降めっきり弱ってしまった足腰。

パーソナルトレーニングに通い、予めロキソニンテープをべたべたと貼り、膝にはサポーターを付け備える。ライブ中はアドレナリンが出るのか痛みは感じず、Shout&Shake三昧だったが終演後の反動はこの上なく、足を引きずり駅前まで辿り着いたものの、結局自宅までタクる有様だった。

​帰宅後はゆっくり湯船につかり、丁寧に足腰をマッサージと(骨盤職人と中山式快癒器!)ストレッチを行い、ロキソニンテープを取り換え、就寝中の体力回復のためにBCAAを1000mg飲む。

​こんな騙し騙しはあと何年通用するのか。。。

いやいや、今は先を悲しむまい!


思えばハードロック・メタルと中学で出会い、高校の卒業アルバムに将来の夢は「世界をめぐるロックスター」と書いた。

音楽を続ける才能にも機会にも恵まれなかったが、聖地ドニントン、ネブワース、メイデン中国初演(日本公演初演に定期テストで行けなかったリベンジ)、メイデンワールドツアーの初日と有難いことに死ぬまでに実現したい夢はかなえて来れた。

​そしてまたBucket listの一つが叶ったのである。

2014年40周年を記念したネブワースフェス


​以前ドニントンでの知り合った現地ファンのひとりは、
かつてブリストルでVOWWOWのライブを観た、
Amazingのひとことに尽きると熱く語っていた。
「Majestic Live」のライナーデータによれば89年の8月、この音源の次のツアー地がブリストル。
彼はこのHelter Skelter Tourのセットリストを観たわけだ。


「自分も含めイギリスのファンはVOWWOWをイギリスのバンドだと思っている」

「日本の下馬評通り、現在公務員になったGENKI(人見元基)の定年後、何かがおこるとすれば、ぜひイギリスでもライブをやって欲しい」

「GENKIは間違いなく世界最高のヴォーカルだ」

​願わくはイギリスで、イギリスのバンドとしてのVOWWOWを観たい!!

Bucket listが叶うまで、あの世は待ってくれるだろう。

Heaven can wait!

↓↓ ドニントンで現地ファンとVOWWOWを語り合った
海外ロックフェス参戦記4|MM (note.com)

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