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南アフリカで今話題の音楽AMAPIANOとは?


こんにちは、アオキです。
このご時世、自宅で過ごす時間が多くなりました。
非常に厳しく、また大事な局面でもあるわけですが、人と会ったりどこかに出かけたりという、今までオフラインで当たり前に行われていたことがどれほど自由だったかと、あらためて多くの方が実感してるのではないでしょうか。
いつかまたその自由が訪れる時まで、しばしオンラインの旅をしましょう。
今日は皆さんに南アフリカの新しい音楽「AMAPIANO」を紹介したいと思います。


その前に、まず南アフリカ(南ア)の音楽というと皆さんはどんなイメージをお持ちでしょうか?民族楽器的なイメージを思い浮かべるでしょうか?


僕の極めて個人的なイメージで恐縮ですが、まず欠かせないのはジャズトランペッターの「Hugh Masekela」(ヒュー・マセケラ)の存在です。

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トランぺッターと紹介しましたが、フリューゲルホーンやコルネットも操り、なお且つ自らヴォーカルも取るなど多才な音楽家であったのと同時に、当時のアパルトヘイト対して勇敢に立ち向かった戦士でもありました。

そんな「南アのJAZZの父」とも呼ばれる巨匠ヒュー・マセケラの作品の中で僕がとても好きな曲を1曲だけ紹介させて頂きます。1972年リリースの名作「Home is where the music is」の1曲目に収録されている「Part of a whole」です。


そしてもう一人、南アといえばこの人でしょう!

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DJ Black Coffeeです。

ご存じない方もいると思うので簡単に説明すると、DJ Black Coffeeは南アフリカのハウスシーンの中心人物で国民的アーティスト。幼い頃の交通事故で左腕が麻痺してしまい、現在もDJプレイは右手のみで行っていますが、そんなハンデもモノともせずに世界的な成功を勝ち取った才能と努力の持ち主です。

彼はそんな自身の経験から「DJ Black Coffee Foundation」という、障害を持つ子供たちに音楽教育の機会を与える基金も創設しています。

そんなBlack Coffee、実は過去にHugh Masekelaをフィーチャーしたコラボをやってるんです。

動画の中で歌ってるおじさんがまさにヒュー・マセケラですね。このコラボ、「Masters at Work」のルイ・ヴェガがプロデュースで携わっており、レーベルもルイ・ヴェガの「Vega records」から出てます。今考えると恐ろしく豪華なメンツだなぁって思いますね。



さて、そんな話をした上で今日は「AMAPIANO」のお話。

現在、南アではかなりメインストリームになりつつあるらしく、更に他のアフリカの国々でもじわじわと人気が出てきてるようなんですが、正直なところ参考になるような情報源がまだまだ少ないんです。

今回僕が調べた中で何となくわかってきたのは、これまで南アで流行っていたKWAITO(クワイト・・・南ア流ヒップホップ)やGQOM(ゴム・・・ダーバンがルーツのダンスミュージック)からの流れを受けてること、そして先ほど挙げたルイ・ヴェガのようなDEEP HOUSE的かつJazz的なアプローチで、BPMは100~110ぐらいのゆったりとしたチルアウト感があること。さらに裏拍子で入ってくるシンプルなストリングスが共通していることです。

と、色々能書きを並べるよりも聴いて頂いたほうがいいですね。

まずは先ほど挙げたDJ Black Coffeeとのコラボ経験もあるSamthing Sowetoの「Akulaleki」と「AmaDM」の2曲をどうぞ!



続いては、先程紹介した曲「Akulaleki」でもヴォーカルを務めていた女性アーティスト「Sha Sha」の「Tender Love」。Youtubeのコメント欄を見ると、「Sha Sha」は早くも「Queen of Amapiano」なんて呼び名がついてますね。

ぜひ「Sha Sha」の名前と顔を覚えておいてください。これから益々人気を集めていく注目のシンガーだと思います!

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そして3組目は、先ほど挙げた3曲のトラックを手掛けている、たぶんこのシーンの重要人物であろう「DJ Maphorisa × Kabza De Small」の「Koko」と「Emcimbini」いう曲を紹介します。特にこの「Emcimbini」は僕、かなり好きですね。


ちなみにこの「DJ Maphorisa」、過去には「Wizkid」とも共演してます。



さて、今日は南アで注目の「AMAPIANO」を取り上げてみました。
これまでのアフリカ音楽とは少し毛色の違う、落ち着き感とシックさ、そして何となく郷愁みたいなものまで感じますね。

実はすでに日本でも、前述のGQOM(ゴム)というジャンルのパーティーを主催する「TYO GQOM」のメンバーKΣITOさんという方が、「AMAPIANO」を取り入れた楽曲をリリースしています。興味ある方はぜひ下のリンクからお好きな配信サービスで聴いてみてくださいね。
https://linkco.re/Y1V4cxXu

もしSpotifyをご利用の方でしたらこちらのプレイリストもオススメですよ!
AmaPiano Grooves
https://open.spotify.com/playlist/37i9dQZF1DX5mILnBJLA26


サプールから影響を受け誕生したアルミ製の蝶ネクタイ
Metal Butterfly
プロデューサー アオキシゲユキ でした!

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