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〈読書録〉モチベーション革命

本日の読書「モチベーション革命」を乱読。

あーーー!なるほど!!
…とわかりやすかった。
ポジティブ心理学の第一人者、マーティン・セリグマンの唱える5つの幸福の図。
「達成・快楽・意味合い・良好な人間関係・没頭」の5つ。
この本では、
なんのために頑張るかという働くための価値観が、世代によって大きく変わっているという。

団塊世代以前は「達成」「快楽」を欲していたため、この世代を「乾いている世代」としている。
団塊世代だけでなく、ないものを求めたい「乾いている人」がそうなのだろう。
汗水垂らして頑張って、高い目標を達成した"ご褒美"として美味しいものを食べ、ワインを飲み、綺麗な女性と一夜を共にするなどの「身体的・心理的・社会的な快楽」を味わうことが幸せだった時代が団塊世代、とのこと。

一方、
生まれた時から「ないもの」がない。だから、欲しいものがないと「乾けない」→乾けない世代。
この世代は5つの幸せの「意味合い」「良好な人間関係」「没頭」を重視する。
だから、何か大きな目標を達成するために「身体的、心理的、社会的な快楽」を味わうことのためだけに、一心不乱に頑張ることはできない、という。
それよりも、自分の好きを追求し、「自分が頑張る意味が持てるもの」に「自分が好きな人たち」と「とことんハマる」ことを重要視し、金銭や物理的な報酬とは関係ない。

この、
なにもなかった時代と、すでにある時代で幸福の価値観が違うのは、非常に興味深いし、ここが一番のジェネレーションギャップのキモだろうと思う。

これは、年代だけではないと思うが、「5つの幸福」でどれをモチベーションにしているか、ということで報酬の価値観が異なる。

いま、昔に比べたらなんでもある時代に、なにかを我慢して自分の「達成」「快楽」をゴールとするやり方か。
(もしくは我慢したふりをするか?むしろ、我慢できるのは、価値観がこの2つを幸福と思っている人でないと無理なのかもしれないが)
それとも、
「意味合い」をみつけて「良好な人間関係」の中で、好きなことに「没頭」するやり方か。
(没頭しても快楽が欲しいなら、なにかを我慢しなくちゃならないのかもしれないが)

VUCA時代のこれからは、良い意味で我慢しない、後者のほうが魅力的になってくるのだろう。

著者のブログで、全文無料公開されています。↓
http://obarakazuhiro.jp/mochikakufree/


■モチベーション革命



2019/7/28過去ログ

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