山手國弘『地球の全宇宙的アウェアネス』1992/01/30　講演映像・上映会/蜃気楼大学

2023年2月14日 08:11

10:00-11:00 　⑫山手國弘『地球の全宇宙的アウェアネス』1992/01/30　
講演映像・上映会

　いま地球上では、インターネットを誘導体とする大変貌が進行しています。この<超人生サイバーライブネット>大潮流によって、人間をはじめ地球上の万物は生/死と時/空を超えた全宇宙構造の関係をもつようになり、<宇宙人生ライフスタイル>が顕現してきます。その核となる宇宙観を今から50年以上も前に見出し体現化した山手國弘が25年前に『地球の全宇宙的アウェアネス』について講演したビデオを上映いたします。

https://vimeo.com/798565814

★多くの人に影響を与えた社会思想家であり瞑想家であった故・山手國弘氏の、貴重な映像が発見されました。２５年前のものですが、現在、確認されている唯一の映像です。全編180分のうちの60分を上映します。

蜃気楼大学・案内

https://pk5ol.hp.peraichi.com/

▼橘川幸夫

　2月18日の蜃気楼大学では、様々な講師が登場しますが、1人だけ故人となってしまいましたが、紹介したい人がいるので、映像で登場して頂きます。山手國弘さんとは、橘川幸夫が30歳になった頃に出会い、たくさんのことを学んだ人です。

　山手さんは、敗戦の時に東京大学の医学部の学生で、復員してくる東大生を中心に戦後の社会復興を目指して「生活装置研究会」というグループをスタートさせます。これは、当時、左翼イデオロギーが全盛で、レーニンの「国家とは暴力装置である」というテーゼに反対して「国家とは生活装置である」という概念を追求しました。さまざまな活動を行ってきたのですが、そのスポンサーが出版社の平凡社を創業した下中弥三郎さんでした。山手さんの仲人も弥三郎さんです。

　私は30歳の時に、それまでやっていた雑誌をすべてやめて1人になったのですが、その時に支えてくれたのが、なんと、下中弥三郎さんの長男の下中直弥さんでした。偶然とはいえ、驚いたのですが、山手さんの話を聞き、更に驚愕しました。また、私がメディアの世界で最も尊敬していた先人である小谷正一さんも、山手さんにつながっていました。それで、80年代に元気のよかった企業などの人を山手さんにつなげてきました。

　創業夢宿という企業関係者を集めて山手さんの話を聞く会を行いました。山手さんは、戦後社会の中で、数百人の創業経営者の人たちに話をしてきました。そこで山手さんが理解したことは、「優れた創業者というのは、緻密な事業設計をして創業するのではなく、まるで夢を見るように自然の原理にしたがって創業する」ということでした。

　山手國弘さんは、私が出会った人の中で、知識の質と量と本質的な把握において、唯一無二の人です。彼が、メタバースの時代に何を語るのか、それが聞けないのが残念です。

　今回は、残された動画を公開しますので、関心ある方は、ご覧ください。