サブカルが生まれた部屋のこと。5月29日(今度の日曜日)第三十四回文学フリマ東京「深呼吸ブース」「AIのべりすと文学賞ブロモション」やります。

 5月29日(今度の日曜日)第三十四回文学フリマ東京「深呼吸ブース」「AIのべりすと文学賞ブロモション」やります。

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 文学フリマは、文学フリマ事務局が主催する文学作品展示即売会。2002年に東京で開催したのをきっかけに、2021年現在全国7都市で年8回開催している。

 もうすぐ20年の歴史があるが、コミケほどではないが、今回のイベントには1000ブースが出展する。すごいね。どうやら、知り合いたちもいろいろと出展するみたいなので、当日、会場で会えるのが楽しみ。

 さて、Wikiに、文学フリマの開催経緯が書かれてある。


文学フリマの起源は、1990年代から2000年代にかけて行われた純文学論争に端を発している。

論争のなか大塚英志は、『不良債権としての「文学」』(『群像』2002年6月号)で、「文学」を存続させるための意思と、その手段について論じた。そのひとつとしてコミックマーケットを例にとり、「文学コミケ」の開催を呼びかけた。ここで大塚が企図したのは、既存の流通システムの外に「文学」の市場を作ること、すなわち既存の版元―取次―書店からなる流通システムに依存しない形で文学が存続できる「場」を作ることである。

「コミケ」が登録商標であることから、開催準備の過程で「文学フリマ」と名が改められ、2002年11月に第一回文学フリマの開催が行われた。

当初の呼びかけから大塚自身による開催は第一回のみとし、第二回以降の開催は有志の手に委ねることが宣言されていたため、第二回以降は有志からなる団体「文学フリマ事務局」が運営を継続している。
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 なるほど、大塚英志さんの発案なんだな。彼とは面識はないが、「二階の住人とその時代」(星海社)を読んだことがある。この二階というのは、新橋にあった徳間書店の二階である。大塚さんはそこで長くバイトしてみたいだ。校条満さんから「峠あかねをやれ」と言われたこととか、アニメージュの鈴木敏夫さんの話とか、ある時代の生々しいリアルが書かれた本だ。その中で、徳間の二階は、トキワ荘や子ども調査研究所につながる気配があるというようなことが書かれてあった。

 この本を手にしたのは、たまたま知り合いが読んで、橘川さんの名前が出てくるよ、と教えてくれたからだ。鈴木敏夫さんは、徳間に入る前の学生時代、子ども調査研究所で近藤純夫さんの助手みたいなアルバイトをしていて、子ども調査研究所では「おそ松くん」というニックネームで呼ばれていた。東大全共闘の大学院生がそのまま子ども調査研究所の主任研究員になったのは、近藤さんである。

 大塚さんが、「サブカルの源流を調べるなら子ども調査研究所を調べると良い」と若いライターに話したというような噂話を聞いたことがある。確かに、子ども調査研究所には、多様な若者が出入りしていた。

そういえば、高山英男さんは、文学賞の新人作家の作品は全部読んでたな。高山さん自身の本はないが、最後に、黒川創くんが、高山さんの聞きがたりの本を出した。

<シリーズ いま、どうやって生きていますか?4>現代史の中の子ども

 黒川くんも、子ども調査研究所でアルバイトをしていた時期がある。高山さんの友人だった鶴見俊輔さんに紹介されたようだ。

 徳間の二階(アニメージユは2階だったか、鈴木さんがアニメージユをやっていた時代に会いにいったことがある)や、子ども調査研究所は、表参道のエレベーターもないビルの四階だった。そういう都市の中の密室空間に、昏い情念だけをもった若者たちが吸引される空間があった。それをどういう風に、メタバースの中で再現出来るか。

 まず、文学フリマを体験してこよう。

深呼吸学部では、34回文学フリマにブース出展いたします。


★第三十四回文学フリマ東京 開催情報
https://bunfree.net/event/tokyo34/
開催日 2022年5月29日(日)
会場 東京流通センター 第一展示場
東京都大田区平和島6-1-1
出店 約1000ブース
一般来場 無料 予約不要
開催時間 12:00から17:00 (最終入場16:55)予定
主催 文学フリマ事務局
協力 文学フリマ・アライアンス
●交通
電車
東京モノレール流通センター駅から徒歩1分
バス
大森駅から約12分
平和島駅から約4分

なお、AIのべりすと文学賞のプロモーションも同時開催

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