教育という、新しい関係性。
深呼吸学部が順調に進んでいる。コロナ状況になって、僕は、これまでの方法論を変えた。長年、公的にも私的にも、教育がひとつの大事なテーマだったので、取り組んできた。僕は基本的に、人を教育できるのは自分自身だけだと思っているので、これまで、ヒントは与えるけど、あとは自分で考えろという態度だった。
それを変えた。これまで、教育の「教」だけをやってきたが、今回から、「育」を中心に進めている。「教」は、全員に同じメッセージを発すればよいのだが、「育」は、ひとりひとり素質も方向性も違うので、個別対応になる。大変な労力^ ^。でも、面白い。「育」って、知識を教えるだけではなく、自分自身のノウハウを、遺産相続することでもある。まずは、深呼吸する言葉の経験を遺産相続する。
気分調査の報告会をZoomで行った。これも、受講生で関心のある人に、定性調査の経験を遺産相続するためにやってる。その他、いくつか育てて渡せるものがある。
現在の状況は、戦時下だと思う。ウイルスとの世界大戦である。昨年までの価値観やプロジェクトは、戦前の思想である。戦時下で発見し、育ったもので、戦後復興を目指したい。
「知識の切り売り」をしている先生は。戦後体制で、意味を大幅に失うだろう。オンライン教育とは、教える者と教えられる者との関係性に意味があるので、知識は手段にしか過ぎない。
対面に戻ろうと、オンラインを続けようが、戦時下で気がついてしまったものを、見なかったふりは出来ない。形式に固執することはやめよう。1対1の、人間関係そのものが、教育の本体であったのだ。あらゆる戦前思想に終止符を。
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橘川幸夫の深呼吸学部
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