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橘川の新刊クラファン、18日で締め切りです。目次とデモ原稿を公開。


20世紀とは箱を作る時代だった。21世紀とは箱を抜ける時代である。
「箱」とは何か?
「抜けて」どうするのか?
一緒に模索してくれる人、全てに捧ぐ。

橘川幸夫の新刊「箱ぬけ」(仮題) 

推薦の言葉

(登録順、敬称は略させていただきました)


与那覇 翔
チュラコス 株式会社 代表取締役
応援してます!

岡崎太郎
橘川さんの新刊に今から胸ときめいております!早く読みたい!

仁上幸治
図書館サービス計画研究所 代表
中身不明ながら、とにかく推薦します。(^^;

山崎春美
なし・なし
利害まるでなく、馴れ合いは愚か、それこそ十年に一度もお会いできず、さらに接点すら見つけ難い‥そんな関係であっても、橘川さんは忘れ難き人です。亡きECDとともに応援させてください。

妹尾泰隆
(株)Bit192 代表取締役
インターネットで常時つながっていることが逆に寂しさを加速させ、つながりを薄れさせることがある。コロナの一件で1年も2年も在宅勤務や在宅受講をしてみて、それに初めて気付いた人は少なくないと思う。

橘川氏を物に例えるなら、いつでも出入り自由で、いつでも帰ってこれる空っぽの箱のようである。ただし、その箱は真空状態ではなく、外とは少し違う時空間をもって呼吸をしている。それは時につながり、時に敢えてつながらないことによって生まれる、一見薄く、しかし何よりも太く強固なつながりを作るシステムのようだ。"

松本龍二
深呼吸学部
コロナ以降、リモートでの活動や対話、ネットワーク作りの必要性を強く感じていました。そんな中、参加型社会を40年間もされていた橘川さんの主催されるYAM I大学深呼吸学部を受講し、さまざまな実践を体験し、人生や心の豊かさを得る事ができ、本当に良かったと思います。ぜひ、時代と共に生き、時代を作ってきた橘川さんが書かれたこの本を読まれて過去を振り返り、未来を考えてみてください。

田原真人
一般社団法人参加型社会学会理事・株式会社デジタルファシリテーション研究所代表取締役
私は、コロナの闇の中で橘川さんと行動を共にし、「時代と戯れる」生き方というものと出会いました。最初の著書『企画書』から『参加型社会宣言』までを順に読んでいき、橘川さんを通して1970年代から2020年までの時代の流れを追体験しました。新しい本は、コロナ状況の中で「時代と戯れた」橘川さんが実感したことがまとめられるものになるのでしょう。橘川さんの鋭い時代感覚と想いに触発されて、本質的な動きを始める人が出てくるはずです。そんな人たちとの新しい出会いを楽しみにしています。

公文 俊平
多摩大学情報社会学研究所、所長
DAOやWeb3など、新しい波に取り組む中で、橘川さんが発見されたこと、確信を新たにされたことに興味があります。私もさっそく読んでみたいです。

石花ちとく
ロックバランシング研究所
石花
政治家、経済人、学者等の目立つ論客を信用するには、諸々のコストやリスクを覚悟しなければならない。
ところが、市井の企画屋橘川氏の時事書籍には、ノーメイク♪で向き合うことが出来る。
アルコールやカフェインに惑わされず、ヤカンの麦茶を飲むように、橘川氏の言葉を流し込むのが吉。"

浅沼正治
深呼吸学部一期生、深呼吸歌人、メーカー系物流子会社会社経営
ここに来て、橘川さんの新著とは驚き。コロナ禍が始まった当初から、アフターコロナを意識していた、橘川さん。闇市の露天商(笑)なる私塾、謎の深呼吸学部での体験は、めちゃくちゃ濃厚で各別だった。その私塾は、既にアフターコロナを模索しながらの実験だったのかもしれない。
 「具体と抽象」「拡がりと深まり」の中で動き続ける橘川さんの思考と実践。参加型社会にむけた橘川ワールド!どんな内容だろう。とても楽しみな一冊だ。

妹尾みえ
音楽ライター
コロナ騒動の後、世界は焼け野原のようになると、ある占い師は言いました。その話を聞いてすぐに思い浮かんだのが、食うや食わずの人たちが行きかう青空市場に置いたみかん箱の上で歌う少女の姿です。
失ったものはあまりに大きかったけれど、多くの人が足をとめ、歌声に耳を傾け、未来を思いました。
みかん箱なのか、りんごの箱なのか、はたまた名も無い木箱なのか分かりませんが、橘川さんも箱の上に立とうとしています。何を歌いかけてくるのか。そして私たちは未来に向け何を受け取るのでしょうか。"

下中直人
(株)東京印書館 代表取締役社長
40年にわたるおつきあいの橘川さん。
「参加型社会」を希求して、手をかえ品をかえ、不断かつアグレッシブに活動中。
橘川さんの思索と行動は、いつも私の心を打ちます。
久しぶり(でもないか)の著作はとても楽しみいしております。

久米 信行
iU 情報経営イノベーション専門職大学 教授
いつまでも心若く前進することをやめない橘川さん。その進化のスピードに、世間が追いつくのは大変です。ようやく「つながりっぱなしな参加型社会」の片鱗が伺える昨今、橘川さんが何を新たに語るのか、今から楽しみです。

五條堀 孝
アブドラ国王科学技術大学卓越教授 サウジアラビア)
著者は、今の社会に独自の視点で冷徹に鋭く切り込んで、誰にも真似できない洞察力と創造力で将来動向を予測する。タテ社会からヨコ社会への移行を目指して、誰も落ちこぼれない「参加型社会」という著者のライフワーク。コロナ禍によって様々に傷ついた人間社会の修復に抜本的に必要となる理念を提供し、さらなる前進をどうしたら可能となるなかを提案する渾身の書である。

福田淳
起業家
橘川さんとは、私のメンターである天才編集者 内田勝さんの紹介でお会いした。「暇つぶしの時代」を読んで衝撃を受けた。天才は天才と繋がっている。橘川さんのフィルターを通じて世の中を見ると、全てがストリートフォーカスになる。街をうろうろしている人にしかない一次情報が溢れているのだ。当たり前だが、検索にないことが世の中であり現実だ。橘川さんの新刊にもきっと誰にも見えない橘川フィルターがかかっているだろう。知的興奮が得られることを楽しみにしている。

芳村正徳
神道神習教管長/桜神宮宮司
橘川さんの視点からの新型コロナそして、社会の変化の捉え方。
非常に興味があります。
普通の本とは一味も二味も違うはずです。

和田 嘉弘
INI株式会社 代表取締役、WebSig24/7代表
いつも時代を超える言葉を紡ぎ、企画を実行しつづけている橘川さんの新刊。2000年に書籍とご本人と出会ってから常に遠くても近くてもわたしの意識に居続けています。そんな橘川さんがこのコロナ禍の3年で思ったこと感じたこと、得たもの失ったものを整理ということでいまから楽しみです。

青海エイミー
作家
コロナ禍のなか、初めて書いた小説を橘川幸夫さんに送ったのは、2021年8月。当時、私はマレーシアに住みヨガを教えていた。読み終えた橘川さんは「この小説は、コロナ文学の夜明けだ」と言った。

私はそこから半年で帰国を決め、作家という自覚のもと新しい生活をスタートさせた。私の人生は、橘川さんの「参加型」によって全く変わった。私はいま、自分の生が意味のあるものと感じている。だけど、そんなことを可能にする「参加型」とは結局なんなのだろう?よくわからないまま、私はここにいるようだ。

私に魔法を使ったのは、橘川幸夫さんだ。人が十全に生きられるようになる魔法の杖。橘川さんの眼だったら、きっと見えるのだろう。まぼろしのようにうかびあがる、参加型社会の出現。

だから、この本を読みたいのだ。

平方亜弥子
つながる図書館館長 プロジェクトHaLo主宰 音楽チームヤミィ共同主宰 コロナが始まったタイミングから、ふらふらとYAMI大学に入学し、毎週土曜の夜8時から日付が変わるまで、橘川幸夫とYAMI大学の同級生たちと過ごし続けた2年半。世界がどう動いてきたのか、何が時代の変化をもたらすのか、何を見つめてどう生きるのか。話を聞き、そして、仲間たちと語り、考え続けてきました。
次々にいろんなことを思いついては、その球を投げまくって試行錯誤してきたフェーズを終え、一旦まとめに入る橘川幸夫が語る言葉は、きっと「そうそう、そういう感じあったんだ。そんな風に言いたかったんだ」という内容になるんじゃないかと思います。期待しています。

寮美千子
作家
前世紀の「ロッキンオン」「ポンプ」の時代から、いつも新鮮な眼差しで時代の最前線を見詰めてきた橘川幸夫さんの新刊「コロナが何をしたか?」。昭和後半から令和までの文化を知り創ってきた彼の眼差しで、今起きていることをリアルタイムで記録することは、未来にとっても役立つはず。いまでしか書けないなにかを、彼はきっと書いてくれると思います。

大野誠一
代表取締役CEO
時代のホットスポットを嗅ぎつけ、時代の最先端を生きる“中老の男”橘川幸夫。私は、これまで橘川幸夫の「言葉」にどれだけの勇気と気付きを得て来ただろう。その言葉は、時に熱く、時に優しく、時に激烈で、時に静寂だ。
コロナ・パンデミックを「コロナ禍」ではなく、「コロナ渦」と表現する橘川幸夫が、その「渦」の中で見つけたものは何か? また何か怪しい胎動が始まる。ワクワクする。楽しみだ。

原尻淳一
Harajiri Marketing Design 代表
橘川さんの眼(まなこ)は、時代の節目節目で、いつも新しい視座を与えてくれる。脱近代が叫ばれる令和の時代に、世界はコロナ・パンデミックに遭遇し、これからの生き方に迷走しているように見える。常に自分自身で実験を繰り返しながら、時代を編集してきた橘川さんの新刊に今からワクワクしている。

松山真之助
フリーランス塾いつしか学部長
橘川さんとの不思議なご縁は、さまざまな展開を見せていただくことになりました。今回の本も、とても楽しみです。きっと、新たな視点と未来への希望を感じる内容になると思います。"




箱抜け(目次案)


第一章 「家」が何をしたか?

謹賀新年
崩壊論2023
家なき子
私たちの時代
領土と価値
師匠と弟子
東芝と家の崩壊
いつか見た参加型社会

第二章 インターネットが何をしたか?

テレビ
出版
映画
教育
国家が企業になってしまった時代
一発屋企業の時代

第三章 人類の新しい友人AI

人間はAIに負けたのか?
写植屋から見たAI
社会的ソフトウェアとは何か?
VR 思い出す時代

第四章 コロナが何をしたか?

日本型監視社会
戦争も選挙もない平和な世界を夢見て
表現と現実
vip構想
教育は恋愛だ。
しらすし会

第五章 深呼吸学部

学びの時間と空間
端境期の可能性(ゆだねる教育)
振り子の重み
深呼吸ゼミ
先生の卒業式
蜃気楼大学
蜃気楼専門学校

▼本文サンプル

(1)謹賀新年

謹賀新年。
2023年 元旦。

 学生時代、偽学生で受講していた桶谷秀昭さんが、正月に餅を食わなくなった時が日本の終焉だ、と言っていたことを、毎年思い出す。あと二世代くらいで、正月のお節や餅はなくなるかも知れない。お節を家庭で作るのも、すでに崩壊しつつある。それは親から子に継承されてきた文化の保管器としての、日本の家なるものの崩壊だろう。

その流れを食い止めることは出来ないし、意味もない。やるべきことは、かつての日本型の家に代わる、信頼の集いを発生させることだと思う。こざかしい宗派の欺瞞を超えて。

 本年もよろしくお願いします。

(2)新聞の崩壊の真因

 新聞の退潮が止まらない。新聞は、明治の開国によって欧米から導入した印刷機の発展とともに成長した。鎖国の時代の木版印刷は、文字も絵と同じように木彫りの版を作り刷っていたから、独自の表現文化として発展したが、1枚の木版から印刷出来るのは数百部であったと言われている。

 西洋から導入された活版印刷は大量印刷を可能にし、瓦版の比でない大量部数の新聞を毎日印刷し、独自の販売網を構築して日本各地の家庭に朝と晩に配達するシステムを構築した。家庭に配達された新聞は、世の中の出来事や世界情勢や流行現象まで、さまざまな情報を家庭に送り込み、それまで閉鎖的な村コミュニティだけの情報しか知らなかった人々に、社会全体や世界情勢を伝えることになった。

 新聞や、その後に発展したさまざまなメディアは、閉鎖的な村人たちにとって、新しい世界に向けて開かれた「窓」であった。その窓から、どんどんと新しい情報の風が人々に流れていった。


新聞協会経営業務部がこのほどまとめた発行部数調査によると、協会加盟の日刊112紙の総発行部数は2022年10月現在で3084万6631部でした。前年比(以下同)6.6%減。部数でみると218万504部落ち込んでいます。
(新聞協会ニュース 2022年12月20日)


 新聞の発部数が激減している。新聞関係者は、「インターネットの普及で情報の入手経路が多様化し、新聞の独占的情報提供の役割が薄らいだ」とか「スマホで気軽に情報が入手出来れば新聞は不要になる」といった悲観論が語られている。インターネットは情報の民主化であり、記者クラブが代表する情報の独占管理の手法とは異なる動きが世界的にはじまっていることは確かだ。

 しかし、もっと本質的な問題が新聞の衰退の理由としてあるのではないか。それは「家」(家庭)の崩壊である。新聞とは、家庭で購読するメディアであった。「我が家は読売新聞」「我が家は朝日新聞」など、新聞が家風を表すものですらあった。

 新聞は家族揃って食卓を囲み、家長である父親が新聞を読み、妻や子どもたちに時事解説をしたりする。そういう時代が長くあった。新聞の宅配が早朝と夕方であったのも「家庭の食卓」に合わせてのものだったのだろう。

 やがて、家庭の食卓や茶の間にテレビが登場した。テレビもまた家庭と社会をつなぐメディアであった。戦後、巨大な権力システムになっていた新聞社は、テレビという新しいメディアの立ち上げに積極的に出資し、「電波による新聞」の発想で、ニユース番組や報道番組を制作した。

 新聞もテレビも「家」(家庭)という構造が確立していたからこそ、安定的な部数や視聴率を誇っていたのだ。新聞からテレビに社会の情報ツールが移行するにつれ、父親の解説を抜きに、情報は妻や子どもたちにそれぞれ届くようになった。新聞はテレビが登場したことによって、役割はテレビに奪われ、惰性で購入している家庭が増えていったのてはないか。

 やがて家庭内でテレビのチャンネル争いが発生したが、更に進み、現在では、新聞も取らず、テレビもつけないで、食卓でもスマホでそれぞれ情報収集する家庭も出てきた。

 家(家庭)の崩壊が、現代のあらゆる状況に、本質的な影響を与えている。お正月にお餅を食べなくなることはないだろうが、それが、形式的な「恵方巻」や「バレンタインデー」と同じ次元のものとなった時に、日本の「家」(家庭)の役割は終わるのではないか。その後に、どんな私たちの生活が待ったいるのか、本書の大きなテーマである。

以下、執筆・編集中

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