記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。

これまで書き落としたことのまとめ,2024年1月10日


https://note.com/meta13c/n/n7575b6c0826b

この記事の注意点などを記しました。

ご指摘があれば、
@hg1543io5
のツイッターのアカウントでも、よろしくお願いします。
https://twitter.com/search?lang=ja&q=hg1543io5



注意

 これらの重要な展開を明かします。特に、PG12指定の映画『シン・仮面ライダー』にご注意ください。

小説

『源氏物語』
『母と子と渦を旋る冒険』(小林泰三)
『盗まれた昨日』(小林泰三)
『信じていた仲間達にダンジョン奥地で殺されかけたがギフト『無限ガチャ』でレベル9999の仲間達を手に入れて元パーティーメンバーと世界に復讐&『ざまぁ!』します!』(web原作,書籍)

漫画

『銀魂』
『真の安らぎはこの世になく シン・仮面ライダー』
『信じていた仲間達にダンジョン奥地で殺されかけたがギフト『無限ガチャ』でレベル9999の仲間達を手に入れて元パーティーメンバーと世界に復讐&『ざまぁ!』します!』

テレビアニメ

『新世紀エヴァンゲリオン』

特撮映画

『シン・ウルトラマン』
『シン・仮面ライダー』

はじめに

 今回は短めですが、重要な考察を幾つかします。

『光る君と謎解きを』の最後の予測

 日部星花さんの新作『光る君と謎解きを 源氏物語転生譚』が明日発売するので、最後の予測をします。
 『源氏物語』の少なくとも葵の上の死まで描かれるそうなのですが、六条の御息所の描写を読んで気になりました。
 元々源氏の君が通う相手で、年上なので劣等感を持っていて恨みがましくなっていた六条の御息所は、意識せずに物の怪となり、葵の上に乗り移ったときに、加持祈祷のための芥子の匂いが体にも残って取れなくなったそうです。
 私は宗教に詳しくないので、「宗教関係の植物とはいえ、魂が幽体離脱して向かった先の匂いを、その魂が体に持ち帰ることなどあるのか?」と疑問視しました。
 この「匂いと魂」の関連で思い出したのは、『新世紀エヴァンゲリオン』と『シン・ウルトラマン』です。
 『エヴァ』では、人間の魂を人造人間エヴァンゲリオンに搭載して、子供に操縦させるらしいのですが、碇シンジは自分の初号機に宿る母親のユイのコピーである綾波レイが乗る零号機(こちらは魂が誰なのか分かりません)に試験的に乗ったときに、「綾波の匂いがする」と言っています。
 また、『エヴァ』では「魂のデジタル化は出来ません」という台詞があるようです。
 一方『シン・ウルトラマン』では、ウルトラマンへの変身と同じ基礎原理のベーターシステムを人間が使い巨大化させられた痕跡が、ベーターシステムに残っているかを考えたとき、その情報は数値化されているので追えないと思われたのが、「数値化出来ない匂いだけは残る」と示されました。
 どちらでも、女性の匂いを男性が嗅ぐので、「変態」と言われています。
 魂のデジタル化を出来ないのが、匂いを数値化出来ないのに通じるとすれば、匂いは魂に通じ、それが『源氏物語』にも繋がるかもしれません。

 なお、「匂い」を感じ取るものの、機械に近い存在として、小林泰三さんの『母と子と渦を旋る冒険』のサイボーグらしい宇宙船があります。
 現代の科学技術で味覚と嗅覚を持つ機械を生み出せるかはよく知りませんが。

 また、『源氏物語』の六条の御息所は、嫉妬から周りに害をなすのに罪悪感もあり、「これ以上物思いにふけるのはやめよう」と思うものの、それ自体が物思いになってしまうという趣旨の文もありました。
 『源氏物語』から繋げる人はあまりいないでしょうが、『銀魂』で「ストレスはハゲる原因になるがストレスをためないように気を配るとそこでまたストレスがたまるので結局僕らにできることなんて何もない」というサブタイトルがあったのを連想します。
 この辺りの厄介とも複雑とも言える感情も、『光る君と謎解きを』にあるかもしれません。

『シン・仮面ライダー』のコウモリオーグらしい男

 『シン・仮面ライダー』漫画版で、ヴィルースで大量殺人を図ったコウモリオーグらしい男が現れていますが、彼は自分の生化学研究を「世界一」と言いたいプライドはあるものの、ショッカー幹部の座には興味がないらしく、強欲なだけでもないようです。
 実際に、彼は自由に操れるはずの下級戦闘員すら用意せず、「誰も信用していない」というルリ子の表現も、正確には操るのだから「信用」は必要なく、おそらく「人を操ること自体が嫌だ」という感情がコウモリオーグにあるのでしょう。
 また、緑川弘の罪悪感を刺激するような台詞も言ったものの、「研究不正の疑い」を「濡れ衣」と擁護されたときの反応から、本当に濡れ衣であるようです。つまり、彼は見境なく不正をするだけの人間でもありません。
 人間の欲というのも、やはり「ヒトに戻れない方が良い」、「戻れるようにしたい」という異なる願望がショッカーのオーグメントにあるように、このコウモリオーグらしい男にも、独自の願望があるようです。

『シン・仮面ライダー』の保育園の「独裁」

 また、基本的に何も知らない善人が勤めているようである、ショッカーの関係した保育園では、クマに襲われて、ショッカー関係の子供のひろみに怪我人が出ても、救急車という本当は呼ばれたくないものを、一般の職員が呼ぼうとしたとき、園長が「諸々手配しました。今は話さないでください」と言っています。
 おそらくショッカーの支配は、無力な子供などを直接傷付けはしないときもあるのでしょうが、さりげなく情報統制をする、この負傷したひろみのような「独裁」を目指すのでしょう。
 佐藤優さんは、ある共産主義政権では、「犯罪がない」建前から、法学部の優秀な人間が弁護士になれず、検察が圧倒的に強かったと紹介しています。
 また、小林泰三さんの『盗まれた昨日』では、「北」と呼ばれるものの正式名称にその単語がない独裁政権で、実験の失敗を報告しなくなったことが大きな隠せない失敗をもたらします。
 『信じていた仲間達にダンジョン奥地で殺されかけたがギフト『無限ガチャ』でレベル9999の仲間達を手に入れて元パーティーメンバーと世界に復讐&『ざまぁ!』します!』(以下『ギフト無限ガチャ』)でも、主人公のライトの部下のエリーが「完璧な楽園」という地域を支配して、犯罪者を「いなかったことにする」建前があり、見苦しい犯罪者の存在をそもそも、自分を完璧とは思わないで批判を受け入れるつもりのライトが、知らない可能性がありました。
 

まとめ

 幾つか重要な考察を短めにまとめました。

参考にした物語

小説

小林泰三,2008,『天体の回転について』,ハヤカワSFシリーズ(『盗まれた昨日』)
小林泰三,2005,『海を見る人』,早川書房(『母と子と渦を旋る冒険』)
瀬戸内寂聴(訳),2007,『源氏物語』,講談社
明鏡シスイ,『信じていた仲間達にダンジョン奥地で殺されかけたがギフト『無限ガチャ』でレベル9999の仲間達を手に入れて元パーティーメンバーと世界に復讐&『ざまぁ!』します!』,小説家になろう(掲載サイト)
https://ncode.syosetu.com/n9584gd/
2024年1月10日閲覧

明鏡シスイ,tef,2021-(未完),『信じていた仲間達にダンジョン奥地で殺されかけたがギフト『無限ガチャ』でレベル9999の仲間達を手に入れて元パーティーメンバーと世界に復讐&『ざまぁ!』します!』,ホビージャパン

テレビアニメ

庵野秀明(監督),薩川昭夫ほか(脚本),GAINAX(原作),1995-1996(放映期間),『新世紀エヴァンゲリオン』,テレビ東京系列(放映局)

漫画

山田胡瓜,藤村緋二,石ノ森章太郎,庵野秀明,八手三郎,2023-,『真の安らぎはこの世になく-シン・仮面ライダー SHOCKER SIDE』,集英社
空知英秋,2004-2019(発行期間),『銀魂』,集英社(出版社)
作画/大前貴史,原作/明鏡シスイ,キャラクター原案/tef,2021-(未完),『信じていた仲間達にダンジョン奥地で殺されかけたがギフト『無限ガチャ』でレベル9999の仲間達を手に入れて元パーティーメンバーと世界に復讐&『ざまぁ!』します!』,講談社

特撮映画

石ノ森章太郎(原作),庵野秀明(監督・脚本),2023,『シン・仮面ライダー』,東映
樋口真嗣(監督),庵野秀明(脚本),2022,『シン・ウルトラマン』,東宝

参考サイト

https://www.amazon.co.jp/光る君と謎解きを-源氏物語転生譚-宝島社文庫-『このミス』大賞シリーズ-日部/dp/4299048865

2024年1月10日閲覧

参考文献

佐藤優,2014,『いま生きる「資本論」』,新潮社


いいなと思ったら応援しよう!