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Amazonセルフ出版(KDP)旧作の改稿と樋口一葉作品について思うところ

2021年1月にAmazonセルフ出版で電子書籍化した短編集「廃線奇譚」を大幅に改稿し、新たに一遍加えてZERO円キャンペーンをしております。(8月15日から19日まで)

総文字数が26000字以上だったので、キャンペーンが終了したら250円に値上げ(これまでは100円)の予定です。

タイトルにある通り、これとは別に考えているのは……樋口一葉作品についてです。

 唐突になに? 脱線しているし、まとまりがない……とお思いでしょうが、実は以前から「樋口一葉作品をもっと紹介したい」願望がありまして……noteを始めたきっかけも「樋口一葉」紹介のためでした。

※ 小説投稿サイト・エブリスタに掲載している雑多なエッセイで№22から28までが樋口一葉作品に触れております。

樋口一葉という明治の作家についていまさらここで書く必要はありませんが……。

一葉文学に心酔し、親衛隊(といっていいのかな?)文学者は森鴎外、馬場胡蝶、斎藤緑雨といった大物が顔をそろえています。

24歳で没した一葉の小説が散逸するのを心配し、斎藤緑雨は結核で死ぬ間際に馬場胡蝶に持ち掛けます。

「ぼくに代わって、樋口一葉文学を整理して、きちんと出版してくれ」

 明治時代、雑誌に小説を掲載しても現在のように単行本として出版されることはほとんどなく、特に女性作家の場合、報酬は「かんざし一本」ということもありました。

 それでも一葉は極貧にあえぎながら美文で小説を発表してきたわけです。

 一葉をもっとも深く愛した馬場胡蝶の誠意と男気を理解している斎藤緑雨。「一葉作品出版」を遺言で依頼された馬場胡蝶は一葉作品を世に送り出します。その結果、現在でも明治の息吹を感じさせる擬古文が残され、研究もされているというわけです。

 上記の方々の尽力、文学の絆の深さには頭が下がります。

 わたしごときが「樋口一葉作品を紹介」したところでたいしたことはできないと、重々承知しているのですが……このままエッセイネタで終わらせていいものか? 疑問が残ります。

なんといっても、わたしの記事はとりたてて目を引くタイプではありませんし、もし読まれたとしてもマガジンにしている一葉作品に興味をお持ちの方は限られています。

 樋口一葉に興味があれば、さっさと「にごりえ」や「たけくらべ」を読むでしょうし、擬古文が苦手であれば、解説書に目を通せばいいだけのこと。

 エブリスタやnoteに掲載されているかぎり「樋口一葉のすごさは無視されるだけ」というわけです。

マガジンを削除し、改めてきちんとまとめて樋口一葉作品紹介の本としてKDPにしてもいいんじゃないか? などと思案しております。これをきっかけに一人でも一葉作品に興味を持たれる人が出現するなら……と。

葛藤もあります。

だいたい、KDP(Amazonセルフ出版)をするなら、樋口一葉について再び調べ直して色々と準備しなければなりませんし、果たして樋口一葉作品の内容を発信する資格がわたしにあるのか?……迷うところはあります。

手をつけるとしてもネット掲載を削除して文章を直すなんて面倒だし、興味がない人が大多数なのだからどうでもイイじゃないか。なんだってそういう発想をするのかなぁ。第一に、そんな時間はあるの? 

……などなど、あきれ果て、ツッコミを入れてしまいます💦

それでも少しずつ自分の考えを形にしていきたいものです。(*^-^*)

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