『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.2-をビューイングしてきた


この記事は『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.2-を見て様々な感情に飲み込まれた人間の、気のむくままに書き散らす記事です。


まずこの『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stageはヒプノシスマイクの舞台作品。

私は本家(と書けば伝わる?)ヒプノシスマイク自体はそこそこのファン。

推しは理鶯。CDが出れば買うし、ライブ映像も漏れなく購入。ヒプマイの関連声優が出ている番組があれば観る。グッズは正直MTCのリンライ、リストバンド、今日発売のマルチクリアファイル、あとは銃兎のもちころくらい。熱心にグッズ集めをするタイプではない。

ヒプノシスマイクは音楽原作からコミカライズに舞台、アニメ、ソシャゲと随分枝を伸ばし多岐に渡る方法で楽しめる様になった。

と書けば聞こえは良いが、実際は本編のドラマトラックには矛盾があるし、曲との整合性が取れていない部分も正直有ると思っている。でも私はあまりそこら辺は大きくは気にしないタイプ。というかそもそも主軸となる曲でさえ、様々な人に作ってもらっているのだからキャラは多少ブレるよな、と思っている。ブレがあっても曲はどれも素晴らしい。


話が逸れた。

私はコミカライズはアプリで読める分だけ読み、ソシャゲは理鶯に絞って回し、アニメも観る予定。

これだけ幅が広がったコンテンツにハマったのは初めてだったから、好きとは言え全てにお金をかけることは出来ない。逆に言えば本家の曲、ドラマCDさえしっかり追いかける事が出来ればあとはコミカライズでもアプリでも好きな様に選んで楽しむ事が出来るコンテンツだ、と思うようにしている。

そんな考えだったので私はヒプノシスマイクの舞台には最初興味は無かった。

声優ありきのヒプマイでしょ、と。

実際私もそう思ってる。

だから舞台は「まあいいか」とスルーしてた。なんとなくイメージの理鶯と舞台の理鶯の語気の強さが違うし、これを見なくてもヒプマイ自体は追えるし。そんな感覚だった。


そんな中つい先日、友人がこのヒプステのDVDを買ったので一緒に観ないかと誘ってくれた。

この友人は中止になってしまった5thライブにも一緒に行く予定だった友人で、ヒプノシスマイクへのハマり方が似ていた。そんな友人がヒプステの円盤を買っていたことに驚いたが誘ってもらったので見に行った。


端的に言うと、

アカバネディビジョン最高〜〜!!


これに尽きる。

いや、理鶯も思った通り原作の落ち着いた感じではなく言葉が強めだったけど、歌声がとても近い様に感じたし、最初のアニメ絵から役者さんが出てくるシーンは痺れた。背景を上手く使ったスピーカーの演出は舞台ならでは。
マイクも再現度が高い。衣装、小道具気合いが見て取れる。

2.5次元と言われる舞台はこれが初めてだったが舞台観劇自体は趣味と言える程には好きだった私にとってはやっぱり舞台ならではの演出が刺さるのだ。

そしてアカバネディビジョンが推せる。

かっこよくてびっくり。ダンスもうまいし歌も上手い。アカバネディビジョンがヒプステでの最推しになり、役者さん達のことをSNSで調べると物語とは違い、仲が良さそう。そのギャップにもやられた。

アカバネありがとう〜〜

出来る事ならアカバネに投票したいくらい。

そんなこんなでくるっくるに掌をひっくり返した。


しかしstage2は推しディビでもないし、とりあえずまたスルーで良いかなと思っていた。

が、何やらTwitterのTLが騒ついていた。先生が“先生”だった。とか一二三の子猫ちゃんになったとか、帝統のファンサが最高とか。

チョロい私はしっかり気になり始めた。

そして急遽行く予定では無かったstage2のライビュのチケットを締め切り3時間前に滑り込みで購入した。

配信もされているしからわざわざライブビューイングに行く必要ないかも...と一抹の不安も抱えながら。


はい、そんな不安必要ありませんでした。

このビューイング行って正解でした。ありがとうございます。


開演し、曲が流れてみんなが歌う。

ああ、そうだ、これが舞台でライブだ。

こんな状況になって5thライブだけじゃない。本当に色々なライブが延期や中止になった。少なくとも私は行く予定だった音楽ライブが5公演中止、延期になった。

私は舞台やライブに行くために生きている。そう周りに言うくらいには舞台やライブが好きな人間なんだ。

日常では味わう事がない爆音にキラキラ光る照明。舞台に立つ人たちの表情。どれも本当に好きで、ああ、ライブビューイング来て良かったと、本当に良かったと思った。

ライブビューイングは拍手も禁止だった。
拍手が出来ない事がこんなに辛いとは思わなかった。それくらい最初から引き込まれた。


そして鳥肌が立ちっぱなしのまま少しずつ演者一人一人に目を向ける余裕が出てくる。

先生は本当に“先生”だったし、乱数の足ほっそ!きゃわ!幻太郎のリリックの表現が1番好きだし、どうしてあの衣装で踊れるの?独歩の具合の悪そうな感じに笑ってしまったし一二三の一挙手一投足にGIGOLOを感じた。帝統ダンス上手い...。鬼瓦ボンバーズも元々のキャラが無いからすんなりと入ってくる。

そんな事を感じながら物語は進んで行き、ライブパートも終わり、挨拶の後、

舞台稽古の様子と共に「今日まで誰一人かける事無く今日を迎える事ができました。」という文字がスクリーンに映し出された。

私は舞台の表に立って踊った事もあるし、学生の頃は中、高、大と全て放送部だった為舞台の裏方仕事も多少やった事があった。

そんな私はそのスクリーンの映像を見て少し泣いてしまった。

キラキラした世界の裏には途方もない練習があるし、スタッフは決して表に出ることは無いが、スポットだって設営だって映像だって裏方が居ないと始まらない。

どちらも経験した事があるから少しはわかった気になれる。

こんな、いつ日常が戻るかもわからない世界で、舞台をやる事の難しさ。

最後にフェイスガードを外して声を発することなく挨拶する演者達。そしてその列からヒョコっと抜けて本物の様に階段を駆けて客に背を向ける乱数。

「マスクが無いから後ろ向きでごめんね。今日は本当にありがとう!」

こんなのやっぱり泣くに決まってる。

なんでこんな事になったんだろう。でもこの騒動が無ければこんな感情に気づく事は無かった。ライブや舞台に行けることは当たり前じゃないし、好きなものは悔いのない様追いかけよう。

そんな事を思った。


結局何が言いたいかと言うと、ヒプステ気になってるけどまだ見てないって人、オススメです。それに尽きる。掌くるっくる出来るよ本当に。








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