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子宮筋腫手術レポ その6 〜入院2日目 手術編〜

手術当日は意外にもあっさり目覚めた。

絶食で朝食もないため、まずは体を洗う。
手術後の体調にもよるが、少なくとも二晩は入れないだろうとふんだ。

このイスには助けられた

シャワールームは狭いが女性には十分な広さ。
妊婦さんが転んだりしないようにという意図もありそう。水勢も十分だ。

ボディーソープやシャンプーは持ち込みになるが、ボトルはかさばるので石鹸と小分けのパックをチョイス。(このとき生まれてはじめて石鹸を入れるケースを購入したが、水抜き穴のないタイプを探すのに苦労した)
傷のない腹ともしばしお別れか・・・と鏡でしっかり見ておいた。

シャワールーム外の脱衣所・洗面台は車椅子でも使えるように広々と設計されていて実に良い。
しっかりしたドライヤーの風量もありがたい。

せっかく風呂に入ったところ残念だが、ここで2回目の浣腸が訪れる。
1回目より我慢できたものの、1分しかもたない。もしかして私の腹が弱すぎるんだろうか?

その後、脱水防止に利き手に点滴をつけられてしまった(ヘッダーの写真がそれ)
この位置の針は、ペンを持って手首があがると地味に痛い。早々に書類作業は諦めた。

よって暇&暇!
DSで逆転裁判をしたりスマホをいじったりして過ごす。

だらだらツイッターで占いを見ていると、なんとその日のラッキーアイテム「針」。
おいおい、ちょうど刺さってるぜ?こりゃ手術は大成功だな?
ちょっと勇気が湧いてきたので散歩に出てみた。

病棟の食堂兼談話室を訪れると、この先の献立の写真を発見。
夕食のメインが選択式になっているので、携帯で撮影しておいた。手術後は動けないから見に来れないだろう。

これがひじょ〜に役立った。
名前からは推測できなかったり、まったくイメージと違う物が出てきたりするからだ。
早速ラッキーが訪れたね。
あとは病室に戻り看護師さんを待つだけだ。

そうして訪れた手術の時。
点滴と一緒に院内着で向かう。

でかい扉の開いた先で受付を済まし、髪が落ちないようにキャップをかぶる。
看護師さんが優しく声をかけてくれるがあまり頭に入ってこない。
「大丈夫です」と日本人らしい答えをしつつ、これが最後に見る景色かもな・・・とうなだれた。

手術室には自分の足で入らなければならない。
ゆっくりと銀色の台に向かう姿は、処刑台に登る罪人。
だが、気遣いなのか麻酔が効いて眠るまで全員女性だった。あったけえなぁ。

手術台に横になり、麻酔を吸入する。
説明では吸入器で1分程度スーハーすると自然に眠りに入るということだった。
ちゃんと効くだろうか・・・

一呼吸目
 すーーーーーはーーーーー、カクン・・・

情けなくも1回で気を失ってしまった。5秒も経ってないが???
手術後だったかに硬膜外麻酔のために体制を変えなきゃいけなかったのだが、まったく記憶にない!
練習とは一体なんだったのか

次に目が覚めると、そこは病室・・・だったがめちゃめちゃ息苦しい。右脇腹、あとなぜか胃のあたりが痛い。
朦朧としてて、「終わりましたよ〜指何本か見えますか〜?」との問いに答えられたのかも覚えてない。

むかしのフリーゲームで、健康な少女の体と入れ替わるために悪行に走る病気の少女がいたが、その気持ちが痛いほどわかる。実際痛い。
その時は誰か殴って気を失わせてくれ〜と何度も思った。

ちょいちょい看護師さんが熱を測りにやってくる。傷口から発熱しているらしい。
その発熱のせいか?痛いからなのか?はたまた、ゴム臭いからか?酸素マスクを無意識になんども外してしまって看護師さんにつけ直された。

酸素吸入機以外にもカテーテルや硬膜外麻酔も装備していたが全部どうでもよかった。
息苦しさによる吐き気があるので、吐き出す用のトレイに顔を向けながら寝る。
ものすごく長く感じたが、実際には手術直後の1〜2時間(16時〜18時)だけこんな感じだった。もしかしたら発熱しなかったらここまで苦しくないのかもしれない。

それでも手術直後は楽。なぜなら睡眠で苦痛から逃れられるからだ。深夜になって睡魔がやってこなくなると、足のむくみ防止用のマッサージ機の音を聞きながら虚空を見つめるしか無い。

辛かったが21時頃にうめきながらスマホに手を伸ばし、毎日見る配信者の動画を再生する。
すると途端に生きているという実感が湧いて元気がでてきた。
ありがとう、ジャック・オ・蘭たん。

偶然近くにおいていたポカリスエットのおかげもあり、かなり心休まった。
本当にラッキーだった・・・。

といわけで、皆手術に行く前は寝ながら届く範囲に必要なものをおいておこうな!


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