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新入社員研修に付き合っただけのつもりが2000万円の投資用マンションを契約させられた話

どうも飯うまな真素夫です。

今回の情報提供者は30代男性の匿名の方です。

ただただ「かわいそう・・・」の一言です。

あなたも高額な契約をするときは慎重にしましょう・・・・。

それではどうぞ!!

ことの経緯

昨年の話です。当方、東京で働く30代サラリーマンです。

地元(田舎)の大学を出て、就職のために上京してきました。

就活ではことごとく失敗し、内定が出たのは入社した会社だけでした。。

そういった背景のため、勤務先の給与水準はとても低く、高卒と変わらないレベルでした。

なんとか住宅手当があったため、通勤には時間がかかりますが、東京のはずれの賃貸アパートで初めての一人暮らしを始めました。

賞与も雀の涙といったら会社に申し訳ないですが、正社員なのに1回数万円でした。(出ているだけでありがたいですが)

そんな状態なので、ほとんど貯金もできずに社会人生活を送っていました。

そんなこんなで、社会人生活も5年が過ぎた頃、とある4月の初めの日の帰路にて、リクルートスーツを着た女性から声をかけらえれました。

「すいません、新入社員研修で名刺交換の練習をしています」
「ぜひ交換してください」

彼女いない歴=年齢の私は、仕事以外で女性と話すだけでも嬉しかったため、当然OKを出しました。容姿も正直タイプでしたし。

すると、翌日、渡した名刺に記載のメールアドレス宛に、1件の連絡が来ていました。

内容は、新入社員研修で営業資料の説明の練習をしたいから、とあるファミレスで会って欲しいというものでした。

特に当日の夜に予定がなかった私には断る理由もなく、指定の場所に向かいました。

新入社員研修の練習相手となるためにファミレスにて

またあの女性と話せると胸を躍らせつつ、それは察せられないよう、社会人の先輩として、凛とした態度で営業の練習に付き合い、適切なアドバイスをしようと考えていました。

店の前で待ち合わせだったため、予定の時刻になると、私は周囲を見渡し、昨日の彼女を探しました。

すると、なぜか彼女が見知らぬ男性とともにやってきました。

「こんばんは。今日は来てくださってありがとうございます。」
「研修のアドバイザーとして、上司と共に参りました。」

見知らぬ男性もセットだったため、2人きりではないことに少しだけ落ち込みましたが、それでも研修に付き合う気持ちには変わりはありませんでした。(ただし、男性は元ラガーマン?と思うような屈強な体で少し恐怖感がありました)

立ち話もそこそこに、入店し、飲みものを頼み、早速研修が始まりました。

営業内容は投資用のマンションについてでした。

一通り説明を聞いて、特に営業面での不手際や気になる点はなかったため、
素晴らしいプレゼンであったと伝えました。

その後、同伴の男性から、「研修に付き合ってくださったご縁もありますし、せっかくなので投資なさる気はございませんか?」とのお誘いが。

聞けばどうやら必ず儲かるとのこと。

私は給料以外に収入が欲しかったという気持ちもあり、少しだけ興味を持っていました。

ここから具体的な値段の話になりました。

深夜まで続く追い込み

男が言うには『今おすすめは、とある分譲新築マンションのワンルームが1部屋だけ空いており、将来的に必ず価値が上がる』とのことでした。

気になる価格は約2000万円とのこと。

35年支払いをすれば、金利を入れても月7~8万円程度とのこと。(あとから気が付いたが、かなりの金利。。)

一方で、入居者がいれば、月々の家賃収入だけで10万円は軽く超える見込みで、継続的に不労所得を得つつ将来的に価値が上がるので、さらに儲かるとのことでした。

場所的には戸塚(神奈川県横浜市)でした。

就職してからあまり遊びに行くこともなかった私は、土地勘がなく、言われるがままに信じてしまいました。(これもあとから気が付いたが、駅からかなり遠く、入居者は期待できなさそうでした)

また、今日中に決めてくれれば2000万円だが、明日以降ならさらに高くなるとのこと。

しかし、こんな人生で一度レベルの買い物を当日に決めることはできないと告げ、一度持ち帰らせてくださいと伝えました。

しかし、男も「2人で営業に来ていて、かなり時間も使っているから、
決めてくれないとこちらも困る」と言ってきました。

結局、その後も話し合いは続き、気がつけば深夜になっていました。(24h営業のファミレス)

仕事疲れもあり、冷静に考えられなくなってきた私は、儲かるのであれば一歩踏み出してみて、低賃金な暮らしにサヨナラしてしまいたくなり、勢いで契約することにしてしました。

震える手で印鑑を押しました。

男が言うには、一旦これで契約だが、ローンの審査(住宅担保型)に通らなかった場合は購入できないということでした。

それから数日後、審査会社から連絡があり、審査が通ったとのことでした。

低賃金なサラリーマンですが、安定していることが評価されたようです。

本当にこれでよかったのか半信半疑なまま、時は過ぎて行きました。

幸い、入居者も決まったとの連絡もあり、不労所得が入ると期待していました。

残酷な現実

しかし待っていたのは残酷な現実でした。

当初予定していた家賃収入10万円というのはセールスの男性の見積もり違いだったようで、実際には、仲介業者のマージンを差し引いて私の手元にやってくるお金は毎月6万円程度でした。

さらに、セールスの場では詳しく教えてもらえなかったのですが、保険への加入はオーナーである私の義務であり、翌年からは固定資産税がかかることも判明しました。

これでは月平均2、3万円の赤字になります。

そもそも低賃金なサラリーマンなのに、毎月固定の出費が増えるという現実に吐き気がしました。

クーリングオフが可能かも問い合わせましたが、すでに8日以上経過しているため不可能との回答でした。

当初のセールス時には不労所得が入ると言っていたが、話が違うと責めましたが、聞く耳は持ってもらえなかったです。

ただし、毎月2、3万円の支払いで定年後にはフルで家賃収入が得られるようになると言う慰めはもらいました。

しかしよく考えてみると、その頃には築35年ですし、そこから住んでくれる人がいるのかは甚だ疑問です。

少しでも生活を切り詰めるため、唯一の趣味だったマウンテンバイクも手放しました。

またスマホの契約も一番安いものにするなど、マンションの赤字の補填の少しでも足しになるように、できることは全て実施しました。

正直、今は新築なのでいいですが、駅から遠いと言うこともあり、10年後くらいからは入居者がいなくなる不安が常につきまといます。

本当にあの時に戻れたら、絶対に契約するな、と自分に言ってあげたいです。

親にもまだ話せておらず、マンションの支払いで親孝行するための金銭的な余裕もなく辛い毎日を過ごしています。

この経験から得た反省点としては、以下の通りです。

・儲かる話が勝手にやってくることはない
・本当に大事なことは信頼できる人に相談する
・過ちを犯してしまった後も、現実逃避せずできる限りのリカバリーに努める→今回はクーリングオフの期間までに動くべきであった

マスオより

いや~これはかわいそう・・・。

10万円とか100万円とかじゃありませんからね。

35年の2000万円ですよ!!

今後この人が結婚して、マイホームを建てるってなったときに足枷になること間違いなしです。

この不動産関係で(必ず)儲かるのって、仲介手数料をもらっている仲介業者だけですよね。ほんとおいしいポジションですわ。

儲かる話は勝手にやってこない・・・まさにその通りなので、甘い話には注意しましょう!

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