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休職して、傷ついている人の思い込みを解く本

休職者を苦しめる、自分への失望感


休職したばかりの人の話を読むと、自分を責めている人が多いと感じる。
「会社の仲間の期待に応えられなかった」
「働けない自分は、人として劣ってる」
などなど。

でも、そういう自責の念は、心の回復を妨げる。
心の傷をさわりつづけることになるので、もったいないと思う。

働けなくなったということは、「会社組織で働く」=「一人前の人間」という考えにとっての屈辱なので、
さっさと、根源である「会社組織で働く」ことへの執着を捨ててしまおう。

そんなあなたにアナキスト本


おススメする本は、栗原康さんの『はたらかないで、たらふく食べたい』。


今日び、人が想像する「働かない人」って
引きこもりとか、植物みたいに生きてる人を想像しがちだけれど
アナキスト本に出てくる人たちは、
むしろ生命力がみなぎる、うつくしい獣のようだ。

働けなくなった人は、働けなくなったことで、悪い方へ、低い方へ、暗い方へ落っこちていく気がして、それが怖くて、
元に戻りたい…元に戻りたい…あの地獄よりもましな会社へ…
と思うかもしれない。

でも、しっかり開き直ったり、変化した状況に向き合って積極的に生きれば、とんでもない自由と、風通しのよさを得られる。
受け流すことも得意になる。

本を読んで、たくさんの選択肢を知って、安心して、気持ちいい風を感じてほしい。

私は栗原康さんの文体を読むと元気になる。
普通の語りから、突然スローガン、あるいは金言めいた発言がドドドっと押し寄せて、読む者の精神を高揚させる。
そこもアナキストっぽさが味わえていい。

世間の方向性に沿えない自分に罪悪感をうっすら感じつつも
そんなに必死に働かなくても飯は食えるし、うまい…。とも感じる。

その相反する精神を両立できるのが人間だ。

この本を読んだあなたが、そういう精神を受け入れたり、万一理解難しくても、せめて許容できるようになるといいと思う。

そういう世界観もあるんだよ。と
読んだあなたが、学べたらいいなと思う。

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