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虐待の連鎖を断ち切りたい②


虐待の連鎖を断ち切るためにはどうしたらいいのか。


まず重要になってくるのが、

虐待をしてしまう可能性が

僅かでもある人を見つけ出し、

その人の心のケアをしていくことだと思っています。


親に大切にしてもらえない 被害者 の子どもが、

大人になり、そして親になり、

今度は我が子を大切にできず 加害者 になってしまう前に。

被害者が、

‘’子を持つ親になる前”の、

出来るだけ早い段階で心のケアをしていくことが重要だと思います。


例えば

小学校、中学校、高等学校。

その中で必ずと言っていいほど、いじめをする子や、いわゆるヤンキーと呼ばれるような子達がいます。

その子ども達の家庭環境はどういったものなのか。

家でのストレスがなく、親からとても大事に可愛がられて育っているのであれば、

いじめをしたり、悪さをしたり、そういったことはしないのではないでしょうか。


   ‘’誰かをいじめる”

   ‘’先生に怒られながらも悪いことをする”



それらは子ども達の内なる

‘’SOS”

なのではないかと、そう思っています。


また

児童養護施設にいる子ども達の中には、

親と離れて暮らさないといけないだけではなく、

多くの施設では自分ひとりの部屋もなく、常に上級生や下級生と生活を共にし、複雑な人間関係の中で強いストレスを感じながら生活をせざるを得ない子どももいます。


子どもの頃からの心のケアはもちろんのこと、

18歳になり施設を出て、

否応なしに社会の中で自力で生きていかなければいけなくなった後も、

信頼できる大人との繋がりを持ってもらい、

必要に応じて定期的な心のケアを継続して受けてもらえるようにするべきだと思います。



そして

これから親になる可能性のある全ての人達にも、

子どもを育てるにあたり生じる

  「責任」

というものについて、

しっかりと伝えていく必要があると思います。


大人になり、

子どもを作り、

そして子どもを育てる人達がこれだけ多くいるのにも関わらず、

子どもを産み育てるための教育がされていません。

知識をもつ機会もほとんどありません。

大抵の人達が、

「子どもが欲しい」

「子どもを作る」

「妊娠・出産の知識をつけようと調べる」

「子どもが産まれる」

「子育てをしながら子育てについて調べる」



このように、

子どもが出来てから

 ‘’初めて”

 
子育てについての知識を身につけていく

というケースがほとんどだと思います。


そうではなく、

もっと当たり前のように、

子どもを育てるということは

ひとりの人間の一生を左右するほどの重要な任務

であるということを知ってもらう必要があると思っています。


それを知ってもらうことによって、

・避妊をしないセックスを無責任にしない

・家庭の経済力を踏まえて計画的に子どもを作る

・心の健康に問題があると感じれば、子どもを持つ前にまずは心のケアを受ける

・子どもが言葉を話せるようになるまで、子どもは家で家族が育てる

これらの認識を今よりも強く持ってもらえるのではないかと思っています。


そして、

それだけではなく

‘’子どもを育てる” ということが

いかに

楽しくて

おもしろくて

幸せを感じられること


なのかを知ってもらいたいと思っています。


まだ首すら座っていない状態の赤ちゃんから

言葉を話し出すまでの

僅か2年あまりの間で

一体どのような成長をしていくのか。


その成長を間近で見ることができる喜び。

成長していく我が子をこの手で育てる喜び。


そして

幼い我が子にたくさん愛情を注げば注ぐほど、

我が子の心は豊かに育ち

どんな困難をも乗り越える力を身につけてくれるということ。


こういったことも、

子どもを持つ前の全ての人達に、

当たり前のように知ってもらいたいと思っています。


こうして健全な心で育つ子どもたちが今よりも増えていくことによって、

その子どもたちが大人になり、

我が子を大事に大切に育てる親も自ずと増えていきます。


こうして

負の連鎖ではなく、

 正の連鎖 を繋げていけたらいいと考えています。


今回の記事で、

親になる前の人達 への

心のケアであったり、

知識をもってもらうことが重要になってくる

ということを書かせていただきましたが、もう少し具体的な話を次回の記事で書いていこうと思っています。


ここまでご覧くださった方、誠にありがとうございました。

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