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【3/14】世界市場を支える期待感の正体
いらっしゃいませ!
年明け早々大荒れとなった取引市場ですが、日経平均はようよう17000円まで回復しました。
3月に入って上昇トレンドに移行しつつありますが、原油価格が復調するわけでもなければ、中国経済も復調したわけではありません。
株価の下支えとなっているものは何でしょうか?
■堅調な米経済指標
取引市場が混乱するなかでも米経済指標は堅調でした。
2月の雇用統計も予想を上回る結果で、利上げの後押しとなりました。
堅調な経済指標からすると今の株価は売られ過ぎ感があるため、買戻しの動きが強まっています。
■ECB景気刺激策
ECBがマイナス金利、資産買い入れの拡大と大胆な景気刺激策を発表しました。
政策の出尽くし感から当初は失望されて株価としては振るわなかったですが、徐々に見直されてきました。
その効果はこれから出てくるでしょう。
この期待も下支えとなっています。
■日銀の追加緩和
ECBの大胆な政策は追加緩和の枠を拡げるかたちとなりました。
マイナス金利の導入もECBが先に実施し、日銀が追随しています。
ECBが先に実施し、日銀が追随しています。
マイナス金利と資産買い入れのダブル拡大も追随する、そんな期待が高まっているのです。
さすがにECBがやったからといって日銀も安易にやってくるとは考えられませんが、今年は参議院選挙も控えているため、情勢次第では打ち出してくるでしょう。
■原油価格の安定期待
減産協議には発展していないものの、増産の凍結は広まっています。
ロシアのノバク・エネルギー相はイランのザンギャネ石油相と会談し、増産凍結について来月ドーハで最終的に決定される可能性があるとしながらも、イラン抜きでの合意となる可能性があると述べました。
制裁解除となったイランはシェア復活のため、原油をガンガン売っていきたいのです。
イランの行方が不透明ですが、今年初めに苦しめられました過剰供給懸念は晴れたかたちとなりました。
更に原油価格の復調への期待が高まっています。
期待はあくまで気持ちで、実態を伴いません。
そのため、すぐに失望売りにつながります。
期待で充満されている楽観期は油断しがちですが、思わぬ損失を防ぐためにも注意は怠らないようにしましょう。