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⑲マガジン原作大賞に向けて、第一話を分析してみた ~怪獣8号~

あらすじ

怪獣大国日本。主人公、日々野カフカは怪獣専門の清掃会社に勤めていた。倒された怪獣の処理、そんな一日を終えて家に帰りベッドに飛び込む。テレビには怪獣を倒した亜白ミナの姿が写し出されている。ミナはカフカの幼馴染みで、2人で怪獣を倒そうと約束した仲だった。「なんでこっち側にいるんだろ 俺・・・」カフカはテレビに向かってそう呟く。翌日、清掃会社に新人バイト市川レノが来る。レノは怪獣を倒す防衛隊員を目指していた。レノは隊員を諦めたカフカに冷たく接する。カフカは、初日からキツい仕事にあたったレノを気にかける。一日の終わり、レノはカフカに初日を乗り越えられた、と頭を下げる。そして、防衛隊員の年齢制限の引き上げを伝える。「お前 思ってたより全然いい奴だな」。カフカがそういった次の瞬間、怪獣が現れレノを襲う。カフカはレノを助け、通報に行かせる。カフカを置いてくことを躊躇ためらうレノに「隊員になるんだろうォが!!」「ここで死んでどうする!!」と一喝。レノは決意をしてその場から走り出す。怪獣に殺さそうになるカフカ。ミナと防衛隊員になると約束した時のことを思い出す。(こんな筈じゃなかったんだけどな・・・)。襲いかかる怪物を力なく見ていたカフカ。そこにレノが戻ってくる。カフカを守るように前に立つレノ。レノが怪獣に食べられそうになった瞬間、防衛隊が駆けつけ怪物を倒す。運ばれた先の病院で、レノはカフカに隊員になるべきだと言う。レノに後押しされて、カフカは決意をかためる。カフカはもう一度、防衛隊員を目指して挑戦することを決めた。そこに、小型の怪獣が現れカフカの体に入る。
カフカは怪獣になった。

主題

挑戦する意思

パンチライン

怪獣になったおっさんが、正体を隠しながら怪獣退治

構成

第一幕:P01~17 カフカの現実と夢
第二幕:P18~44 新人レノ 怪獣出現
第三幕:P45~57 カフカの決意 怪獣になっちゃった

注目点

あかん。おもろい。
カフカへの共感みが深い。
レノがもう一人のカフカ、の立ち位置にいるのがスゴく良い。
カフカが一度捨てものを、持ってきてくれるが素敵。
それはさておき。

隙を生じぬ2段構え

主人公が決意するシーン(P53)までで十分面白いのです。
ですが、そこにもうひと味。
決意した主人公が倒す筈の怪獣になってしまう(P54)。
このギャップよ。

そして残りの数ページは急にドタバタコメディ。
この数ページで、
この漫画は肩肘張らずに読めますよ
が分かりやすく伝わる。
それにしてもスゴい。

まとめると

うまく期待を裏切る工夫。
そのために、基本をしっかり守る。
基本大切 (。’-')(。,_,)ウンウン

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#週刊少年マガジン原作大賞にむけて、色々な漫画の第1話を分析しました。漫画原作を初めて書く方や、絵には自信があるけれども、シナリオはちょっと、という方にオススメです。

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