㉘マガジン原作大賞に向けて、第一話を分析してみた　～薬屋のひとりごと～

あらすじ

主人公の猫猫マオマオは薬草採取に行った森で、誘拐され後宮に売り飛ばされていた。
猫猫マオマオは後宮で「帝の世継ぎの不審な連続死」についての噂話を聞く。

現在は梨花リファ妃ひと玉葉ぎょくよう妃ひの２人の赤ん坊が存命だった。
だが、その２人の容体も悪いという。
気になった猫猫マオマオは様子を見に行く。
たまたま２人の妃きさきが言い争う場面に遭遇した猫猫マオマオ。
２人のようすから、連続死の原因を特定する。
猫猫マオマオは原因を書いた手紙を２人の妃きさきのもとにそっと届ける。
１か月後。梨花リファ妃ひの子供は死んでしまう。

……結局、何の意味もなかったか。
この調子だと、玉葉ぎょくよう妃ひの赤ん坊も。

そんなことを考えていると、猫猫マオマオは呼び出しを受ける。
呼び出された先で、
見目みめ麗うるわしい役人、任氏じんしに連行される。
連れていかれた先にいたのは玉葉ぎょくよう妃ひだった。
猫猫マオマオを見た玉葉ぎょくよう妃ひは、赤ん坊の恩人、と頭を下げた。
猫猫マオマオは、人違いだと否定するが証拠を突きつけられ観念する。
「私は一体何をすればよろしのでしょうか？」
「今日から私の侍女になってもらいます」
猫猫は出世した。

パンチライン

後宮ミステリ
ただし主人公は毒と調薬のマニア

構成

第１幕：P01～13　後宮と猫猫マオマオ
第２幕：P13～29　事件の原因　猫猫の無力感
　　　：P30～37　呼び出しからの連行
第３幕：P38～48　猫猫マオマオ出世する

注目点

作画：ねこクラゲ先生の「薬屋のひとりごと」でした。
もうね。面白いのよ。
猫猫マオマオのキャラクターが素敵。
さらに作画での表現も絶妙。
絶品っ！

閑話休題

注目ポイントは１点です。
①構成の妙

①構成の妙

全体は大きく４つに分けられます。
原作ありで漫画化したときに、
こんなに綺麗に分けられる。
この時点でおもわず「うむぅ」です。

さらに内容も秀逸。

１つ目：キャラクターと世界観の紹介
　絶対必要
２つ目：事件発生と解決
　解決、早っ！テンポ感めっちゃ良い
３つ目：主人公、犯人役に
　ここがスゴい！
　任氏のキャラクター紹介にあたる部分。
　探偵役が犯人に。
　ワトソン役が探偵に。
　そして猫猫マオマオはキレイに罠にはまってしまう。
　両方のキャラ立てになっていると共に
　任氏の強烈なキャラクター性が伝わります。
　素敵。
４つ目：結末
　キレイに落としますよね。
　こういうのが良いんだよ

今回の学び。
レベルが違いすぎました。
見なかったことにします。

次へ：㉙ランウェイで笑って