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管理職の目的と働き(Ⅰ)



その1)作業者に協力する

◆管理職と担当者はセット

管理職の目的は、生産性を維持すること。
管理職の仕事がうまく行って、生産性は標準状態にできる。

管理職の働きは、本来「コントロール」であり、担当者(作業者)は、その条件に沿った「オペレーション」を任される。
もちろん担当者には、訓練、試行、習熟、標準化の熟練期間が必要である。

管理職と担当者の働きがあいまって「マネジメント」が成り立つ。
管理職と担当者は、セットで成り立つのである。

その関係を維持することが、大きなポイントであり生命線である。

◆分かりやすいモデル

それは、装置産業(化学工場などの設備を主体に構成された生産現場)にたとえると分かりやすい。
 
つまり、管理職は不可欠な生産システムをもつ設備や計器類をもって、人のアクションと歩調を合わせなくてはならないものといえる。

いっぽうの人(担当者・作業者)は、当然、そのシステムを守りながら、設備と一心同体で作業しなくてはならない立場にある。

管理職と作業者の双方にその連けいの理解がなくては、システムや職場は成り立たなくなる。

双方の関係はとてもデリケートであるし、互いに配慮がなくては、チームワークが壊れることになる。

車の運転もしかり、飛行機のパイロットもしかり。
そこに守るべき多くのルールがあって、それにもとづくマネジメントができていないと大事故を招きかねない。

職場も仕事もそれと同様で、人の仕事・役割は重要である。

それらを考えると
管理職というのは、信じられないほどの連けいのソートウェアをもたなくては、部下であるスタッフ(担当者・作業者)たちと健全なる関係(生産性向上の関係)を維持できない。

◆どんな仕事も簡単ではない

ここで紹介できるものの一つに
科学的管理法4つのルール(F.W.テーラー)」がある。

⓵仕事に科学を導入しなさい
②作業者は科学的に(理解しやすく)訓練しなさい
③作業者と管理者の仕事を分けなさい
④管理者はこころから作業者の仕事に協力しなさい

仕事というのは簡単そうで、そのプロセスには様々な要因がある。
プロセスの一つひとつは、けっして簡単ではないと言えるだろう。

つづく

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