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スケベ絵ロンダリングをしてみた話

性癖(フェチ)というものは誰しもが一つや二つ持っていると思う。
一つや二つじゃ収まり切らない人もいるだろう。
そしてその数多の性癖を一つのキャラクターにぶち込んだらどうなるんだろう?
その性癖まみれのキャラクターにスケベな事をさせたら、それはもう今後無限に致せる至高のスケベ絵になるのでは?

つまりは流れとしてはこう

①性癖モリモリキャラをイラストレーターに依頼(ノンスケベイラストレーターでも可だが事前説明要)
②出来上がったキャラクターを題材にスケベイラストレーターに好きなシチュでスケベ絵を依頼

僕はこの流れを「スケベ絵ロンダリング」と名付けた。


始めからスケベイラストレーターに頼めば良いんじゃないの?とは思うだろうが、最初にデザインを依頼しておく事で以下のメリットが生まれる。

・依頼毎にキャラクターデザインをお願いしなくとも良い(キャラデザ依頼は料金が跳ね上がる)
・依頼時に「このキャラでお願いします!」とスムーズなやり取りができる。(解釈違いなどでのリテイク発生を防げる)
・デザインの著作権を購入してしまえばスケベ絵以外にも利用可(但しイラストレーターの裁量次第)

まぁぶっちゃけて言うとこっちの方が金かからずに済むだけなんだけど。

このスケベ絵ロンダリング
正直実行に移すかどうか非常に迷ったのだが、お友達に相談したら秒で「やれ」との返事が来たので後に引けなくなった。
今回は実際にやってみてのお話をしていこう。


まず最初はデザインをして貰うイラストレーターさんを探す事になる。
方法としては

・直接TwitterやPixiv、個人HP等からメッセージやメールを送付しやり取りする個人依頼
・Skeb、SKIMAなどのコミッションサイトでの仲介

大体この2点になるかと思う。
今回僕はコミッションサイトの利用を選んだ。理由は依頼を受け付けてるイラストレーターに知り合いがいないし、イラスト界隈にも詳しくないからだ。

調べてみたがコミッションサイトにも様々な特徴がある事を学んだ。
詳しくは割愛するが、どうやらSKIMAという所が僕のやろうとしている事と一番相性の良いサービスであるらしかった。

SKIMAにはリクエストという機能がある。依頼者が”こういう絵が欲しい”と募集すればクリエイターが”こんな絵が描けますがどうですか?”と提案してくれるマッチングサービスだ。
厳密に言えば他サイトにも同じようなサービスがあるが、イラストに一番特化しているのはSKIMAっぽい。

これは願ってもない機能だと早速使わせて貰う事にしたのは良いものの、肝心の相場が分からないのだ。
慌てて”キャラクターデザイン 相場”とかでググってみたり、他のリクエストを参考に値段を決めた。
設定した値段は著作権買取キャラクターデザイン1体で4-5万円
今でも高いのか安いのかわからない。
著作権買取にしたのは法律違反とか規約違反のトラブルを出来る限り無くそうという魂胆。少々相場が上がってしまうがこれでリスクを避けられるのなら問題はない。俺は詳しいんだ(ネタバレ:特に法律等に抵触しておらず、やる意味はなかった)

リクエストを投下し後は放置するだけなのだが、ものの数分後にクリエイターの方から提案がきた。はえーって!
送られてきた提案内容は熱意溢れたものだった。新卒の頃の面接を思い出す。
提案が熱いだけに僕が書いたリクエストのひどさが際立つ。

完全にふざけてる


即採用したくなるのをグッと堪え、何故か続々と送られてくる他の提案にも目を通す。
こういう絵が得意です、サンプルを掲出します、価格を抑えて描きます等提案は多岐に渡る。
まじで一人くらい舐めた文章書いてくる奴がいるかと思ったけど皆真面目だった。舐めた文章書いた自分が恥ずかしい。
金が無いから無理なのだが提案してきた人全員採用したいくらいだった。

そんな中、ある一つの提案が目に留まった。提案者のアイコンが僕の性癖と合致している。更に絵柄も好み、デコと太眉(僕の性癖)は任せろ的な提案文…
そして何よりスケベ絵ロンダリングにも抵抗ありません(原文ママ)という文言が嬉しかった。募集期間はまだ20日ほどあったのだが、ほぼ心づもりにしている相手がいる中で続けるのは悪いかと思い、早々に募集を打ち切った。

その後の流れとしては金額に問題が無ければそのまま決済し、取引開始
不都合があれば専用ページをクリエイターに改めて作ってもらい、決済後取引開始となる。
ただ僕は専用ページというものをその時よく知らなかった為、そのまま決済へと移行してしまった。

そしてクレジットカードを止められた。

しかも何回も決済チャレンジしていたものだからSKIMA側からも規制されるというダブルコンボを喰らう。
更に支払い方法は変更不可。
そして決済期限は丸一日、規制解除も丸一日なので決済期限に間に合わず実質強制キャンセルというクッソ華麗なハメ殺し技を受けた。
採用したイラストレーターさんに事情を説明したら「怪しすぎて持ち逃げされるんじゃないか不安」という思いを打ち明けられ、以後サンプル表記を入れての取引となった。ほんとごめんな……。

その後はあらためて専用ページを作って貰うのだが、一つ気になるものを発見した。
手数料だ。
SKIMAでは支払う料金が高いほど20%~10%の間で手数料が安くなる。この手数料、実はクリエイターの入金手数料である。
例えば10000円で依頼したとして、
依頼者側の支払いは10000円で良いのだが、実際クリエイターに入るお金は10000円から手数料を引かれた分となる。
今回僕が支払う金額は47000円
手数料が安くなる閾値が50001円からだ。
計算すると中々馬鹿にできない額になるし、お詫びも兼ねて50001円で出品して貰おうと思ったのだが

カードを止められた奴がどの口でほざいてんだって感じなのでそっと胸の内に秘めた。


無事に専用ページを作って貰ったが未だクレジットカードは保留のまま…
さっさとカード会社に問い合わせれば良いのだが、商品名がこれなので非常に躊躇われる。

これ
いや、リクエストタイトルがそのまま商品名になるなんて思わないじゃん。


だが、解除して貰わない事には始まらない為、いざ勇気を出して問い合わせ

お姉さん「購入された商品はこちら4万7千円の…」
僕「それ!それです!!」
お姉さん「あ、はい…では幾つかご質問を…」

あぶね〜〜〜
たすかった〜〜〜

微妙に助かってない気もするが、
急死に一生を得ることができたのでようやく取引開始。
ここまでで多分半月くらいかかってる。
スケベ絵の道のりはまだまだ長い。

取引開始後まずは絶対に入れて欲しい要素を相手に伝え、また絵の心得がない自分は相手がどんな情報があれば描きやすいのかを尋ねる事にした。
帰ってきた回答はいくつかの身体的特徴とお前の性癖に合致したキャラの性格が知りたいという事だった。
ビッチなのか奥手なのかとかそういう所で雰囲気が変わってくるらしい。なるほど
もちろん”普段元気だけど性には疎い活発系女子”でお願いする。
伝えるのは結構恥ずかしかった。(こいつ恥ずかしがってばっかだな)
ただこれ、やっぱりお金のやり取りが発生するからビジネスライクな会話になるんだけども

相手「お世話になっております。あなたの性癖をお伺いさせて下さい。ご回答よろしくお願い致します。」
僕「お世話になっております。私の性癖は性に疎い活発系女子です。以上、よろしくお願い致します。」

こうやって見ると変態紳士同士のやり取りにしか見えない。

その後はラフを見て、問題が無ければ完成品提出が一般的な流れなのだが、今回依頼した方はかなり細かく頻繁にイメージ図を出してくれてありがたかった。

こんな風に段階毎イメージに沿って選ぶだけみたいな感じにしてくれた。
決して僕のイメージ力が貧弱すぎて情報を伝えきれてなかったわけでは無い。


そして月日は流れ3ヶ月後…遂に自分専用性癖キャラクターが完成した。

ちなみにこの間、改めて依頼しようと思っている最強のスケベイラストレーター集団の選定は終えている。

完成したキャラクターは素晴らしかった。いつの間にか僕の脳内をスキャンしていたらしく、理想通りに描いてくれた。
だがどうだろう、絵を見た瞬間、高まっていたボルテージは鎮火していた。迸っていた情熱のリビドーは形を潜めエレクチオンしたくてたまらなかった僕のメルヘンは小さく震えあがっていた。

つまり完全に情が移ってしまいスケベな事をさせられなくなってしまった。


完成したばかりで高揚状態にあるだけと思い、数日置いてみたがまったくその気にならないのだ。
それどころか名前付けようとしたりVtuber化まで考え出す始末。
どうかしてるぜ。
ちなみにVtuberは自分でやる気はないので誰か演じてくれる人がいたらやって欲しいなと思っている。

今回、こんな結果となってしまったが、決して後悔はしていない。
イラスト自体は満足しているし、むしろ依頼して良かったと思っている。
次は邪な動機無しで純粋に何かのイラストを頼んでみようかな?


Skeb(スケベ)さいっこう!!

ではご機嫌よう。

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