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桑田佳祐 LIVE TOUR 2022「お互い元気に頑張りましょう‼」ライブ感想


桑田佳祐 LIVE TOUR 2022「お互い元気に頑張りましょう‼」
11月から始まったライブツアーも終盤、
私は、京セラドーム大阪での大阪公演と
追加公演の横浜アリーナのチケットを運良くGETすることができた。

桑田さんのライブはツアー中にも選曲が変わる。
ライブをより良いものに、と貪欲に努力を惜しまないでいてくれるのだ。

ドームとホールでもライブの印象は変わる。
さらに席でもライブの見え方は異なる。
ドームでは3塁側スタンド下段。ステージには近いが、ステージ中央に立つ桑田さんのお姿は…遠い。
横アリでは幸運にもセンター席(他会場でいうアリーナ席に該当)だった。

そして私の場合、ドームは主人と近場にお出かけ気分で参加だったが、
横浜へは単独での遠征…!
行きたくてもなかなか出かけられなかった数年越しの思いが詰まっている。

これらの違いを含め、2公演の感想を語ってみる。
セットリスト情報を知りたくない方はご注意を。


ライブの始まりについて桑田さんがラジオ「やさしい夜遊び」で
いきなりバーン!というのは自分も年齢を重ねて、声が出ない。そっと始まる、と話していた。
雨降り街角の静かなBar。
グラスを磨くバーテンダーがいて、扉を開け訪れた桑田さんが歌い出す。

1. こんな僕で良かったら

ピアノの音で始まる洒落たこの曲は、「明日晴れるかな」のカップリング。洋酒のように華やかに香る。雰囲気の良いBarにピッタリ。
昨年2021年、ブルーノート東京での無観客配信ライブ
桑田佳祐「静かな春の戯れ ~Live in Blue Note Tokyo~」でも歌われたしっとりアダルディな一曲で始まる。

Barの看板は「若い広BAR」
次の曲はもちろん…!

2. 若い広場

♪Pon pon pon
と一気に明るく陽気な空気に変わる。
朝ドラ「ひよっこ」主題歌、ユニクロCMでファンならずとも聴きなじみがあるはず。
ファンはサビで手を振るので忙しい。

3. 炎の聖歌隊 [Choir (クワイア)]

ステージが爽やかな青空を思わせる青に染まった。
軽快なリズムに心が躍る。
ドームの私の席は高音が少しキンキンして聴こえたのだが、
横浜アリーナはやっぱり音が安定していて、包まれる。

♪見えないジョッキで乾杯だ

で腕を上げると、リストバンドが黄色く光った。
これは桑田さんからの振る舞い酒。
みんなにビールをご馳走してくれるなんて…粋な計らい!

桑田さんMCで
次のきっかけの段取りまで全部しゃべって
トナカイとサンタ登場。

4.MERRY X'MAS IN SUMMER

この曲は幸せな気持ちになれるね…。
KUWATA BANDの曲は、二十歳くらいの時の気持ちに帰してくれるタイムマシーン。

♪もういくつ寝るとお正月

と途中で入りながら、ああ、今年も後わずか…良い年だったなぁ…としみじみしたりして。

5. 可愛いミーナ

潮風に吹かれるような気だるさと切なさを含んだ曲。
最後の

♪タバコの煙が目に沁みたただけさ

のところが好き。

6. 真夜中のダンディー

7. 明日晴れるかな

最後の子供の合唱の部分、みんなで歌える日が早く来るといいなぁ…

8. いつか何処かで (I FEEL THE ECHO)

9. ダーリン

大阪公演ではね、
この曲から桑田さんの熱が急上昇したの…!
きっと観客、皆感じたと思う。桑田さんがアクセルを踏み込んだのを。

横浜では桑田さん、最初からノリノリでリラックスした雰囲気だったので
切り替わりを感じることはなかった。

横浜の街の夜景が桑田さんの後ろに映し出される。
ライブ前、散歩したばかりの景色だ。
ああ、今の時刻はもう陽も落ちこんなイルミネーションに輝いているんだろうな…。
やっぱり山下公園へ出かけて良かった、と嬉しくなった。

10. NUMBER WONDA GIRL ~恋するワンダ~

ステージの演出が急にド派手に!
この曲の良さを引き出す演出だった。
あ、この曲こんなにいいんだ!って思ったもん。

今回、バックのスクリーンに映し出される映像がとても立体的に見えた。
色々技術が向上しているんだと思う。
たぶん最新の技術+センスの演出を桑田さんのライブでは見せてもらえてるんだろう。

11. 買い物ブギ(大阪)・赤い靴(横浜)

ご当地ソングコーナー。
大阪ではほんとは河内音頭を歌おうと思ってたんだって。
だけど難しすぎて断念し、「買い物ブギ」に変更。
バックのスクリーンにはテレビ「音楽寅さん」大阪ロケ回の懐かしい映像が!
これはこれで嬉しいけど、桑田さんの河内音頭…聞いてみたかったかも。
…ただまぁ…節回しが確かに難しいと思うわ…。
終演後、客席にBGMとして河内音頭が流れたのはお茶目だった。

横浜では「赤い靴」の替え歌。
異人さんって今はコードに引っかかるのかしら??
おじいさんに替えられて、二番では、ひいじいさんに替えられていた。
ダンサーさんたちが女の子、おじいさんに扮しているんだけど、
動きが本当に少女、老人で上手かった!さすがだなぁ。

12. SMILE~晴れ渡る空のように~

満を持してのこの曲…!
オリンピックもね…なんか最初にイメージしてたのと開会式も変わってきちゃって。
でも実際、始まったら連日の戦いが熱くてさ。
…開会式に桑田さん、できればサザンが出て歌えば
もっと盛り上がったのになぁ!って今更ながらに思うわ~…。
でも終わってから談合で逮捕者が出るなら、やはり関わり合わないでいてくれて良かったわね、、、

リストバンドが光り、会場が一体となる。
皆が拳を振り上げる。
なんかね、ああ、つらいしんどいことも多いけど、まだ自分にはがんばる力がある…って感じさせてもらえた。
こういう気分を味わわせてもらえるのが…ライブの醍醐味だよね。

13. 鏡

アコースティックギター弾き語りの雰囲気の温かい曲。
大好きなこの曲が聴けて幸せ…!

14. BAN BAN BAN Acoustic ver.

さらにこの曲までアコースティックバージョンでくるとは…!
この曲、大好きで泣いちゃうのよ…。
こんなに優しく歌われたら…
♪惨めなNight Time♪を過ごしていた二十歳くらいだった自分を抱きしめてもらっているようで…。
心の深いところに届くアレンジだった。
あの頃の私は、部屋で一人で聴いていたこの歌を、
将来ライブで、しかも横浜で聴くなんて…思ってもなかったよね。

15. Blue ~こんな夜には踊れない Acoustic ver.

新アルバムに収録されていなかったので不意を打たれた選曲。
この曲もアコースティックで聴くとなかなか良い。
…が、ダンサーさん二人の衣装が気になって、途中から曲よりそっちが気になる…!!
あのパンツ、どうなってるんや??

16. なぎさホテル

新曲発表。
すごいよね。ソロ35年目で、今までのヒットナンバーも十分豊富なのに
さらに新曲も作っちゃうし、それが大手CMタイアップついてヒットしちゃってライブで盛り上がるなんて…なかなか稀有なシンガーよ、桑田さんは。

照明が青と緑でスタンド席からは、アリーナ前方に波の揺らぎが見えた。
そうか…♪水のないプールだからか。
今回、照明がさらにセンスと技術を上げ素晴らしかった。

17. 平和の街

横浜では桑田さん、この新曲の曲名を失念していた…!
曲はもちろんしっかり歌ってくれたよ。
この曲も好きだなぁ~!

♪僕が役に立てる事は何だい?
♪教えてくれ

ステージでライトを浴びながら桑田さんが歌う。
その答えは、会場の全員が、そして桑田さん自身が一番知っている。
こうして歌うことしか自分はできない、
それで少しでもみんなに元気になって欲しい…
今ツアーのタイトルは
「お互い元気に頑張りましょう!!」
桑田さんの想いが伝わってくる。
手拍子、拍手、ずっと手を強く打ち合わせ、
胸を震わせ、日常の雑事を今は忘れ、熱狂の渦の中に身を任せる。
心、解き放たれる。
…こんな気分を味わいに、師走の年の瀬に新幹線に乗って横浜へ私は来たんだ。
多幸感に酔いつつ、
これほどの幸せを与えてもらい、
私は世の中に何か役立てることがあるだろうか…と考える。
各ライブ会場に集った十数万の人、一人一人がそれぞれに何かができる。
ほんの小さなことでもやってみたらいい。
わずかな光もたくさん集まれば強い輝きとなる。

18. 現代東京奇譚

19. ほととぎす [杜鵑草 ]

しっとり静かに聴かせる二曲が続き、
アンコール前の盛り上がりに入っていく。

20.Soulコブラツイスト~魂の悶絶

間奏部分で、今年亡くなられたアントニオ猪木さんの言葉を赤いタオルを首に桑田さんが吠えた。

21. 悲しい気持ち (JUST A MAN IN LOVE)

イントロで照明が斜めにアリーナ席の観客を射抜く。
京セラドーム大阪のスタンド席で、きれいだ…と思いながら、
アリーナ席であの照明を浴びたかった…と強く思った。

横浜アリーナではセンター席(他会場のアリーナ)中央後方の席だったので
このライトを思いっきり浴びることができた…!
これ、これ!これが欲しかったの~~~‼と嬉しい気持ちでいっぱい。
感動ひとしお。

22. ヨシ子さん

さらにめちゃくちゃ大好きなこの曲まで連続で!
キャーッ‼
この不思議なグルーヴを横アリの音で聴けて幸せ!

ダンス?のヘンなおじさん二人に桑田さんが絡まれる不思議な演出はよくわからなかった~!

23. 真っ赤な太陽 美空ひばり cover

唐突に美空ひばりが憑依する桑田さん…。
物真似が上手い!年季が入ってるわ。
夏のロッキンでこの曲を歌いたかったって言ってたもんね。
若者が大勢集まる野外ライブで歌うつもりだったのに…
私もチケット取れてたのに…中止になっちゃって本当に残念だったわ…。


24. 波乗りジョニー

「女の子をずらーっと並べて波乗りの歌なんて…しません!」
そんなことを何回も言ってて、
やっぱりこの曲で派手に締めくくり!
ドームの広い広いステージの端から端まで、しかも二段に若いきれいな女の子のダンサーさんたちをズラリ並べ、歌い踊る!圧巻‼
文句なしに凄いのよ…

アンコールは

25. ROCK AND ROLL HERO
ん〜っ!カッコイイなぁ!!
2002年当時の世相を歌い込んでいる曲なのに普遍的であるというのは…桑田さんがすごいのか、日本が進化できていないのか……

26. 銀河の星屑

バイオリンの音色が美しい曲なので、
金原千恵子さんが居られない=この曲は演奏しない…と思っていたら
なんと!ギターの速弾きで対応とは…!!

ギターを弾けない私にもわかる。
あれは…超絶技巧。
ちょっとやそっとで弾けるものではない…よねぇ?!

ギターの銀河の星屑はパワフルで良かったわ〜。
…と主人に話したら、

「あれは…ボブ・ディランやろ?」

と『ハリケーン』を後日、カーステレオで聴かせてくれた。
バイオリンの音が効果的な曲で確かに類似している。

桑田さんはボブ・ディランのライブには今も毎回通われている大ファン。
これはオマージュと言うか、
もうワザとであって、気付いて欲しい、
そして一人でも多く改めてボブ・ディランを聴いて欲しいんだと思うわ。

横浜では、どの曲だったかの歌い終わりにボブ・ディランの最も有名な曲『風に吹かれて』の一節を桑田さんが歌ったのよ。

大阪では、メンバー紹介の時にCreamのメンバーに似ていると言いながら桑田さんがジンジャー・ベイカーらの名を挙げて、洋楽ファンの主人は楽しげに笑っていた。

27. 白い恋人達

みんなで手を振り、リストバンドの白い光が会場いっぱいに揺れる。

この年の瀬に横浜アリーナに集結する者共はいずれも猛者…!
手の振りがきれいに揃ってる〜〜!!

28.100万年の幸せ!!
最後の曲はサポートメンバーも並んでパフォーマンス。
名残惜しいけど、楽器を置かれたんじゃこれでラストよねぇ。。。
楽しく歌って明るく踊って、またね…!

でも桑田さんは本当にギリギリまでいっぱいお話して私達に手を振ってくれた。
私達もいつまでも手を振り返した。
拍手が鳴り止まなかった。

メンバー紹介のメドレーでのもたつきについて桑田さんがダメ出しをしていた。(横浜公演)
以前のライブ中のMCやメンバー紹介はかなりフリーな感じで、桑田さんがやたらと長い話を始めたり…ということもあったのだが、
ここ10年ほど前から傾向が変わり、カッチリ決めてメンバー紹介も見せ場となっている。
それは演出やスタッフが変わったからか…と推測していたが、
いや、桑田さん自身のこだわりなのか…と感じた。
ラジオで、メンバー紹介をすごく練習している、と冗談半分のように言っていたけど…結構、本当なんだろう。

時代遅れのRock'n'Roll Band」も演奏されるかと期待したが…28日はなしで残念。
紅白までのお楽しみね。

記憶を頼りに書き散らしましたが、
年ごとに頼りなくなる記憶…
訂正すべき箇所や、書き漏らしていることがあれば教えてくださいねっっ
お願いします〜!!

最後まで読んでくださって、ありがとうございます…! 「おもしろかったよ~」って思っていただけたら、ハートマークの「スキ」を押してみてくださいね。 コメントもお気軽に!