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映画「ボヘミアン・ラプソディ」良かった!


評論家からは酷評、だけど観客からは絶賛と話題の映画
「ボヘミアン・ラプソディ」

伝説のライブエイドのステージが忠実に再現されているというのが気になって観に行った。
いやいや、ほんとにすごい再現率で驚いた。

正直、本物のクイーンのライブエイド映像はYouTubeで見ることができる。
私も何度も繰り返して見ている。
だからこそわかるクオリティーの高さ!
「かなりのマニアが作ってる。」と主人もニヤリと笑っていた。

まずキャストが、よくまぁこんなに似ている役者を連れてきたな!とビックリするほど似ている。
フレディ・マーキュリーはあまり似ていないんだけど、時々めっちゃ似てるし、
物語が進むにつれ、そこはもうどうでもよくなってくる。

終盤は迫力あるライブビューイング感覚で伝説のライブを堪能できる。
全体としては稀代のバンド「クイーン」、そのボーカリスト フレディ・マーキュリーの伝記。

これまでは私、フレディのことを
天才的に歌が上手い才能を持つ反面、社会的には厳しい破綻者のように思っていた。
しかし、この映画を観て少しイメージが変わった。

“フレディ・マーキュリー”としては大胆不敵、
しかしその実、小心者とも言える繊細さ、純粋さも併せ持つ姿が強調して描かれていた。

乱痴気騒ぎ好き、
だけど仕事には懸命に打ち込み、妥協しない。

愛されたい、
だけど、自身は不実。

ねじれている。
それ故の鋭さ、輝き。
そんなフレディの魅力を存分に描いている。

しかし、パートナーにバイセクシャルを告白されるというのは、
どんなに打ちのめされるだろうと想像してもしきれない。
普通の浮気でもショックだと思うが、相手が同性となってくると、
う〜ん…勝負できないわよ…。
でも性的趣向ってどうしようもないものだしねぇ…。

だけど、元カノも縁を切らずにフレディと親交を続けたというのは、
やっぱりフレディには、面倒を見てやりたくなる可愛らしさがあったんだろうなぁ…。


レコーディングのシーンも面白い。
今の機材や技術がない時代、
テープでの多重録音など、実験的な試みに明け暮れる様子が実に楽しげ。

ライブシーンは実際のものと似ているだけに、
ああ、フレディ本人が出てきて歌ってくれたらいいのに…!という欲求が募ってくる。

フレディの歌声は自在に伸びやかで、ジャグリングのように音で遊ぶ。
惹きつけられ、胸を熱くさせられる。

フレディの歌声が聴きたい…そう思っていたら、最後にその願いが叶えられる仕掛けも見事。
帰宅後、すぐにYouTubeで実際のライブエイド動画を見て復習したもの。
たぶん、この映画は観客にそれを望んでいる。
クイーンの音楽を聴くことを。

観に行って良かった!
今日は車の中でずっとクイーンを聴いて走ったよ。

※2018年11月の日記再掲

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