Kくんのクォーターブローグ製作メモ Vol.5
2020年7月11日と12日
先週は片足の掬い縫いまででしたので、まずは両足の掬い縫いを終えます。綺麗に整えたら、溝に切り取った革(保管しておいたのよ)を貼り付けて埋めます。
ほしたら、シャンクを貼りましょう。シャンクとは靴の背骨みたいなものです。これがないと靴がふにゃふにゃで履きにくいって訳です。金属、木、プラスチック、ファイバーなど色々あるようですが、最もポピュラーな鉄シャンクを使います。
コバ幅を切り揃えた所。
次に少し凹んでいるところを埋めます。これも色々あるんですが、今回は前側は革で、後ろ側をコルクで埋めました。ハンドソーンウェルテッドの場合はせいぜい2ミリ位しか隙間はありませんが、グッドイヤーウェルトだと5ミリ位あります。(製法上仕方ない)なので、グッドイヤーは履き込んでいると沈み込んでしまうのです。
本底を出します。その前に、透明テープで底の形状を写し取っておきました。
幅は細いけど足長は長いので、本底も特大サイズでないと入りません。
フマズ部分は薄くしておきます。革包丁とガラスで薄く削ります。
1時間ほど水に漬けて柔らかくしたら接着剤を塗ります。
こっち側にも。よく乾かした後、ヒートガンで温めて熱活性を高めてから貼り付けます。
本底を貼ってコバを整えたところ。だいぶ靴っぽくなってきました。
出し縫いはヒドゥンチャネル仕様にしますので、縫い糸を隠すために薄く革を剥ぎます。まずは水をつけて柔らかくして、
革包丁でくるりと薄く剥ぎます。
こんな感じ。
今週はここまで。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?