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【エッセイ】奇数。

こんばんは。

先日、昔友だちだった人のことを思い出しました。

女子って、奇数の友だちって難しくありませんか?3人でいたら、最初は仲がいいのに、いつの日か2:1に分かれてしまうなんてことは、ありませんでしたか?

そんな話です。

高校3年の頃、以前より授業に参加するようになっていた私は、2:2:1の5人で過ごしていました。1が私です。他は2人と2人の仲良しさんが、くっついたイメージです。

教室移動も一緒で、トイレも一緒な彼女たちに違和感がありましたが、あまり授業に参加していない私を表面上でも仲良くしてくれるのは、有り難かったです。

高校を卒業し、2人、2人の仲良しさんは、バラバラになり、各々の1人ずつと私の3人組になりました。

20代前半くらいまでは、その仲が続きました。けれど、ある時、気付いたんです。

私を除く2人は、私と遊びたいのではなく、私にお互いを繋ぐパイプの役割をして欲しいだけで、私自身は必要とされていないのだと。

と言うのも、1人は元々電車で40分くらい離れた場所から学校に通っており、市を2つ跨ぐくらい遠い距離にいました。

その子と遊ぶには、どちらかが車で行くしかありません。私ともう1人は近くに住んでいましたが、彼女は車がないので、私が送り迎えをするしかありませんでした。

ですから、私が出す車が必要だっただけなのです。

当時、みんな付き合っている人がいるのに、お祭りに行ってナンパ待ちをしようと言ってきたり、別な男性と遊んでみたりする人たちで、もう限界だと感じていました。

少し経つと、私が住んでいた場所から引っ越すことになり、彼氏と同棲なんてよかったねーなんてメールがきたりして、離れられると嬉しかったりもしました。

引っ越してから、直ぐに彼氏の仕事の都合で引っ越さなければいけなくなり、私は一旦冷静になって考えたくなり、地元に帰ろうと思っていました。

たまたま、1人からメールがきて、そのことを書きました。

すると、こんな内容のメールが返ってきました。

「彼の元から離れたいという佃さんの気持ちが信じられない。彼は転勤で新しい場所で仕事をしているのに、また引っ越すからって離れたい意味が分からない。佃さんって、前々から思ってたけど、我儘だよね。もう、これ以上付き合いきれないから友だちやめるから。◯◯ちゃんにも、佃さんと縁切るって言っとくから、じゃあね。」

と言う内容でした。

私と彼氏の何を知っていると言うんだ、この人はと思いました。今まで、私を足代わりに使っておきながら、我儘はどっちなんだと。

それから、その報告を受けた子からも

「佃さんって、最低。もう連絡してこないで、さよなら。」

というメールをもらいました。

私が知らない土地で仕事にも就いていない状態(1か月しかその場所にはいなかった為)で、彼氏しかいない状態で、婚約していたとは言え、また転勤することへの不安、毎日彼氏の帰りを待つだけの時間が辛かったことなどは、知りもしません。

結婚出来る事が全てと思っている人たちだったので、それを手放そうとする私が許せなかったのかもしれません。

以降、1度も連絡を取ることはありませんでした。

奇数って、難しいですよね。私の場合、偶数もですが…友だちってものに、全く縁がない人のお話でした。

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