【エッセイ】顔見知り。

こんばんは。

今週は、イレギュラー出勤の為、リズムがおかしいです。皆さんもありませんか、自分のリズム。

今日は、中高と一緒に過ごした人の話。

その子は、ユイと言う子で中学1年の時に、転校してきました。

私は中学に入ったらソフトテニス部に入ると決めていたので、体験入部をしている時に、エリも同じ体験入部で出会いました。私より背が高くて、ちょっと生意気な口のきき方をする子でした。

体験入部したものの、ラケットやシューズ、ウェア代などお金が掛かると親に話したら、そんなお金はないから入部させられないと言われ、諦めました。

その後も、クラスは一緒になることはないものの、共通の友達がいたので、たまに話すくらいの関係が続きました。

時は過ぎ、高校受験。ユイとは、公立も私立も受験先が一緒で、私立の方は別な男友達とたまたま向かう途中のバスから一緒になり、そこで話をしたのを覚えています。

私もユイも公立私立共に、合格して、公立に入学しました。

そこでも、3年間クラスが一緒になることはなく、別な共通の友達と3人でよくカラオケに行っていました。

ユイは、高校の頃から年上の彼氏と付き合っていました。多分お酒やタバコを教えたのも、この彼氏で、見た目はロン毛でハゲ。バイトを掛け持ちしている人で、何がよくて付き合っているのか、私には分かりませんでした。

高校卒業後は、ユイは就職はせずコンビニでバイトをしていました。

彼氏と喧嘩しては、電話をもらい、ユイを迎えに行っていました。それは、大抵深夜で泣きながら電話してくる為、いつも仕方なく迎えに行って話を聞いて落ち着かせて家まで送るというコースでした。

数年が経ち、ユイの彼氏は女医と浮気をし、ユイ自身も妻子持ちの人と浮気をしました。そこで、2人は別れました。

家庭は崩壊していたから、悪くないとユイは言っていましたが、そもそも妻子持ちなのにユイをナンパしたその人が信じられませんでした。

ユイは、母子家庭で母親には当時パートナーがいて、ユイとの関係はあまりよくありませんでした。それに加え、ユイの母親が癌におかされ余命宣告を受けていたこともあり、精神的に不安定な所にその男性が現れたことでそっち側に走ってしまったんだと思いました。

のちにその妻子持ちの人は離婚が成立し、ユイと結婚しました。

結婚式に、私は当時付き合っていた彼氏と呼ばれてブーケをもらいました。　

「今度は、◯◯が幸せになってね。」

と言われましたが、それは未だに叶っていません。

ユイは、地元、私は違う土地に暮らしていました。たまにメールする程度の関係。

ある日、私の付き合っていた彼氏が浮気をして、それを相談したくて、連絡をしました。

返信は

「今、忙しいからまた今度ね。」

という内容でした。

私は、結局その彼氏のことを許せなくてユイから連絡がくる前にお別れしました。

その半年後…ユイから電話がありました。

「半年前のあれは、何だったの？」

って。

私は、唖然としました。半年経って連絡してくる神経が分からなかったからです。

「あれは、もういいよ。ねぇ、半年経ってるよね？半年間、毎日忙しかったの？私に連絡する時間、全くなかったの？私、ユイがどんなに夜中連絡してきたって、駆けつけたじゃない？これって、おかしくない？ユイにとって、私って友達じゃなかったんだね。もう、振り回されるのはごめんだから、無理。じゃあね、今までありがとう。さようなら。」

と言って電話を切りました。

反論する言葉は、ありませんでした。だって、事実対等な関係ではありませんから。

それから、6年後…知らない番号から連絡があり、電話に出ました。

私「はい、もしもし？」

？？？「あー◯◯？覚えてる、ユイ。」

私「ユイ？どちらのユイさんですか？」

ユイ「◯◯（旧姓）うちら、あのまま終わるなんて、おかしくない？」

私「…あー、ユイか。ごめん、今仕事中なので後にしていただいてもよろしいでしょうか？失礼します。」

電話を切り、直ぐに電話番号を拒否しました。

私とユイは、やっと縁が切れました。きっと、友達ではなくただの顔見知りだったんだと思います。

本当の友達ならそんなに放置しないと思うので。ずっと子供が出来ずに大変だったそうですが、その後、子供にも恵まれたようです。

人の家庭を壊してまで手に入れたシアワセを大切にしてください。