音楽に対してレルビーであること

大人になればなるほど気持ちだけでバンドをやる人は少なくなる。
そんな中でみんな必死でバンドをやっている、その前に必死で生きている。

この前の練習、欠席者や機材を忘れた人、具合が悪いと言う人が立て続けに現れて
すごくイライラした。

まあ、そうは言ってもみんな生活があるから致し方ないと自分で自分の心をなだめる一方、たった週に1度の2時間の練習が上手くいかないことに対して、なんでそうなるんだ、自己管理の範囲で何とかできるんじゃないかとか嫌な言葉が心の奥から犬夜叉の奈落みたいな感じで湧いてくる。

そんな時に、私は、今ある状況をいかに楽しむかを考えるようになった。歌う人が減ったら自分が歌えばいい。ギターがいないなら自分が代わりに2本分弾けばいい。ベースがいなかったらベースを弾く。エフェクターが足りなかったら、今ある機材で音を出す。幸いなことにドラムがいなくなることはあまりない。でも、いつか誰もいなくなるかもしれないね。

この前の練習は、歪み2つとディレイ1つだけで練習した。練習というより僕にとっては遊び。新しく買ったビックマフ(ラムズヘッド)は、とんでもなく良い音がした。

そんなことを繰り返して、色んなカタチで
歌を歌ってきたから、自分のパフォーマンスに絶対的な自信しかなくなった。他者が介さない完全な個人という感覚。人と比べる次元には最早いません。スーフィズムみたいな感じ。

音楽を演奏するときは、こうじゃなきゃいけないという偏屈な考えはすべて捨て置きます。自由に演奏する。その方がいい。その自由さそれ自体が美しく、私を掴んで離しません。

メンバーからは非情と言われることもあるけどね。

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