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アヘアヘキングダム2ndSeason Story 31

<Ain’s Case ―― アインの場合>
以前、「童話の挿し絵、やってみる?」って声をかけてくれたピイコさんから、正式に依頼が来た。ただし、条件付き。

次の日本絵本大賞で、何かしらの賞を取ること。いいね?(´PωP`)

それで賞を取るのが、どれほど大変なことかすら分からないレベル。毎年、この賞のために集中して取り組んでいる人もたくさんいるだろうし、プロ・アマ問わずだから、すっごい人たちも出てくるだろうし。僕にとってイラストを描くことは、他の人よりほんのちょっとだけ得意なことなのかもしれないけど、シナリオを作るのは、専門外というか…はっきり言って素人だ。

でも、僕はやってみたい。チャレンジしてみたい。

そりゃ、アへビルに落ちてガッカリした。相当。でも、きっとこれは「仕事に生きろよ!」って神様が言ってるんだと思う(`・ω・´)

中学時代のノートを引っ張り出す。
訳の分からない落書きと、へたっぴな絵。あきれて笑いが出てきちゃうw
 

…これだ!

<Dialog Neesou and Mariko at the cafe ―― ネーソーと毬固の会話>
ネ: やったじゃねえかまりこおおおおおおおおおおおおおおお!!!
毬: いえええええええええええええええええええええええええええい
ネ: やっふうううううううううううううううううううううう!!!!
毬: うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお

あの…他のお客様もいらっしゃいますので…
もう少しお静かにお願いできますか。

ネ: …さーせん(´◉◞⊖◟◉`)
毬: すみません……
ネ: チッ、おめーのせいで怒られたじゃねえか。
毬: なんでわたし!!!!さいしょに叫んだのねーそーじゃん!!!!!!
ネ: おめーがそうやって甲高い声出すからいけねーんだろ!!!!!!!
毬: かんだかいこえなんて、だしてないじゃん!!!!!!!!!!
ネ: 出してるじゃねーかよおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!
毬: だしてないよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお

…お客様。

ネ: さ、さーせん(´○◞⊖◟○`)
毬: ご、ごめんください……

<Dialog Yuimi and Yuuya at Yuuya’s house ―― ユィミとユーヤの会話実家にて>
母: おめでと。
ユ: ありがと。
母: …ホッとした?
ユ: うん。まあね。
母: 相変わらずあなた、喜び薄いわね笑
ユ: えw いや…何というか、あんまはしゃぐ気になれないというか…w
母: こんな時くらい、飛び跳ねて喜んでもいいんじゃないの?ネーソーくんみたいに笑
ユ: ww…まあ、色々あったからさ。
母: …そう。で、今日はゆっくり出来るの?
ユ: いあ、夜になったら向こう戻る。挨拶回りとか、やらなきゃいけないことあるし。
母: まあ、ご飯くらい食べていきなさいよ。
ユ: うん、そーする。…あ、そだそだ!聞いたよママ。ショウコさんと
一緒に舞台に立ったんでしょ(๑꒪ټ꒪๑)
母: 誰から聞いたのよ笑
ユ: てか、全然知らなかったからビックリしたよw 見たかったなー久々に弾いてるとこ。
母: 私は見せたくなかったわ笑 ほんのちょっと、ショウコのお手伝いをしただけよ。
ユ: ああ、ショウコさん、もう1度プロの世界に戻るために、ドイツに行くとかって…
母: うん。
ユ: これは…ママも一緒に復帰フラグ!?w
母: 何言ってるの笑 1日限定。もう引退しました。
ユ: えーなんでよー(´・ω・`) 
母: 私はもういいの。今回、久々に一緒に演奏して思ったもん。やっぱりショウコは違うって。
ユ: へぇ。
母: さすがのショウコでも、最初はブランクがあったから、付いてくるので精一杯って感じだったけど…日に日に感覚を取り戻してね。「あ、これはあと半年もすれば、今度は私が付いていけなくなる」って思ったわよ笑
ユ: そーなんだ。やっぱりショウコさんって凄いんだ…
母: ショウコはね、「復帰してほしい」じゃなくて、「復帰しなきゃダメ!」ってレベル。それくらいのヴァイオリニストだから。まだまだ日本の
音楽業界を、引っ張ってもらわないとね。
ユ: そこまでなんだ。
母: じゃなかったら、私がもう1度舞台に立とうなんて思わないわよ。
ユ: そだよね。ママ、そういうお誘いとか今まで全部断ってたもんね。
母: 今後もありません、と言っておくわ笑
ユ: …たださ、ママ、1つ聞いていい?
母; 何?
ユ: 演奏した時、ママは「またショウコさんと一緒にやりたいなあ」って気持ちにならなかった?
母: そうねぇ…またショウコと一緒に演奏したいっていう思いはずっとあったけど、今は、ショウコが無事復帰できてホッとした、役割を果たせて良かったって気持ちだけかな。
ユ: ふーん…
母: まあ、後のお楽しみでいいかなって。ショウコが復帰して、また活躍して…それで、今度こそ本当の引退ってなったら…その時には2人でのんびりセッションでもするわ笑
ユ: 一緒にやれなくて、寂しいとかは、思わない?
母: そんな、子どもじゃないんだから笑
ユ: どうせ子どもですよ(´・_・`)
母: 何よ笑
ユ: いや、別に…(´・_・`)
母: 今は一緒にやってなくても、私たちは心でつながってるの。「ショウコ、頑張ってるんだろうな」って思うだけで、私も頑張れる。そういう関係なのよ。
ユ: ……
母: 向こうは何百人って収容するホールで演奏して、こちらは田舎の音楽教室笑 でも、関係ないの。ショウコと私は、「音楽」っていう絆で、ちゃんと結ばれてる。10年後でも20年後でも、きっとお互いの波長の合う音が出せる。
ユ: …そこまでの関係って、すごいね…
母: ただ、ショウコにはショウコの生き方があるし、私には私の生き方がある。生き方と言うか…役目っていうのかな。それがあるから、今は一緒にやってないってだけの話よ。
ユ: ……
母: いつかまたね、ショウコと2人で楽しく演奏する姿が頭に浮かぶの。きっとショウコもそう思ってくれてる。だから、寂しさなんてお互い全くない笑 今は、それぞれの持ち場で頑張りましょって感じかな。
ユ: …うん。
母: 何か、恥ずかしいこと語っちゃったじゃないの笑
ユ: ううん!良い話聞けた。ありがとママ(´ゆωゆ`)

<Dialog Neesou and Mariko at the cafe ―― ネーソーと毬固の会話>
ネ: ま、とにかく合格できてよかったじゃねーか。
毬: うん。
ネ: ゆたさんもなwww
毬: ご、ごめんください……
ネ: おいまりこ。それ言うなら「ごめんなさい」だろうよwww 人んち入るんじゃねーんだからww
毬: あ、そか!!! ごめんなさい……私、かんちがいしてて、ゆぃみさんにしつれいなことを……
ネ: アイツならだいじょぶだってwwwま、次会った時一言謝っとけよ。
毬: うん。そーする。
ネ: …にしてもよ、こーやってお前と普通にお茶してんのも、何か不思議だよな。
毬: だねww
ネ: だって…俺っちとまりこ、2年くらい会ってなかったろ。
毬: 私、けーたいなくしちゃったから、れんらくもできなかったし……
ネ: ホントだよwww ま、こっちはそのおかげで、未練が残らなくて
済んだけどよww
毬: ……私は、まだちょっとあるかも。
ネ: …あ?
毬: ……
ネ: ……
毬: 私ね、あいかわらずいじられきゃらで…がっこうでも、バイトでも…ただ、たまにあたまにくるの。あんましつこいとさ、「しつこいよ!!!!!!」
って言いたくなっちゃう。
ネ: 「しつこいよ!!!!!!」って…そのままじゃねーかwww
毬: でね、ねーそーとつきあってたころも、まーうちらってそんな感じだったじゃん。
ネ: そか?あんま考えたことなかったけどなwww
毬: ただ、ねーそーのいじりは、ぜんぜんはらが立たないっていうか…
むしろうれしかった。
ネ: ……
毬: だから、その…
ネ: ……
毬: また、前みたく、たのしくすごせればいいなあああああああああああって、まりこはおもってます!!!!!! まる!!!!!!!!
ネ: ……
毬: 私、バイトあるから!!!!!! それじゃ!!!!!! (ぴゅーん)
ネ: ちょ…まりこ……

<Munetaro’s Case ―― ムネたろうの場合>
帰還。
さて、いい加減ショショノスケを、引き取りにいかねばな。

 ムネたろうさん(´めωめ`)

 (◞≼●≽◟◞౪◟◞≼●≽◟)!!?  な、なんだ、この声は…

 オイラは神様です(´めωめ`)

か、神の…声…だと!? これは…どこから聞こえているんだ…

 おい、ムネたろう。呼んでんだから返事しろよ(´めωめ`)

私を…呼んでいる…!!?

 おめえしかいねえだろ、このエロボイス(´めωめ`)

え…えろ……な、なんでしょう……

 ムネたろうさあ、これからニャムサンとこ行くんだよね(´めωめ`)

は、はい…さようでございますが…

 ニャムサンから、ショショノスケを強奪するんですね(´めωめ`)

ご、強奪とは…人聞きの悪い…
私は、預かっていただいた愛猫を引き取るだけです。

またニャムサンが涙目になったら、
あなたは耐えられるのですか?(´めωめ`)

…ぬうう……耐えるも何も……私が飼い主ですので……

へぇ~。ニャムサンが泣いてもいいんだ。
悲しみに暮れても平気なんだあ(´めωめ`)

…そ、そういう言い方は……卑怯ではありませんか……

もうしばらく預かってもらえばいいじゃん。30年くらい(´めωめ`)

…な…え!?

その代わり、フレンチブルドッグを飼うって設定にするからさ(´めωめ`)

…何をおっしゃっているのか……理解しかねますが…そもそも、「設定」と言う単語を用いて良いものなのでしょうが。今まで描いてきた世界観を、全否定されるようなその発言…読者の皆様も承諾しかねると私は思いm

ウダウダムネムネうるせーなあ。
フレンチブルドッグ、5秒に1回噛みつくって設定にしちまうぞ(´めωめ`)

…5秒!?ということは、1分間に12回、1時間に720回、1日にして17280回噛まれるということですよ!!!

暗算はえーな。さすがエロボイス(´めωめ`)

えろは、関係ないかと思いますが……

まーとにかく。ニャムサンが悲しむようなことを、
大人の男として出来るのかってオイラは問いたいね(´めωめ`)

そういう……精神的に追い詰めるやり方は……あまりよろしくないかと……

あ、そだ。今度枠行った時、「最悪のカーニバル」歌ってね。
じゃ、またぬーん(´めωめ`)ノシ

  設定メチャクチャだ……


 <STORY32 preview ―― 次回予告>
 みんなで見送り / 解放
 ムネたろうの選択 / へじてーしょん・ザ・主人公
 (✧≖‿ゝ≖) coming soon
 ※モデルこそいますが、あくまでもフィクションです。

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