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ひとり暮らしレポート また空虚

ライティングの仕事を始めた。自分がずっとやりたかったことでお金を稼ぎ始めたことは、とても満足感のある行為であったが、同時に空虚な感情も芽吹き始めてしまった。本当に書きたいことは、それで合ってる?と、わたしのなかのわたしが尋ねてくる。もちろん、まだ何の実績もないわたしは仕事を選んでいられないので、初心者および経験なしでもやらせてもらえる仕事に片っ端から挑戦している。ちょっとずつもらえる額も上がってきたが、それでも、本当にやりたいことは、この方向に待ってる?という声が聞こえる。もともとわたしは、小説家になりたかった。物語を綴りたかった。しかし自分の中の狂気の泉が枯れてしまったことに気づき、また湧き出すことを待ち、インプットをひたすらに続けていたけれど、自称天才だった高校生の頃に紡いだ文章には勝てなかった。社会人になってからはコラムを読むことが好きになったから、いまはコラムを書きたいと思っているのだが、どんなジャンル?どんな内容?どんな人に読んでもらいたいの?どうやって始めていくの?と、大嫌いな自己分析タイムに突入しなければいけなくなり、また尻込みしてしまっている。自問自答や自己分析は、大嫌いだけれど必要なことで、ずっと続けていかなければならないことだ。踏み出す勇気さえあればいいのに、その一歩は果てしなく遠く、重い。きっかけとタイミングを逃さないように慎重に、でもチャンスが来たら掴めるように。また歯を食いしばりながらやるしかないのだ。