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バルコニーでクリスマスを

フランス語のことわざで、

Noël au balcon, Pâque au tison.
発音:ノエル・オ・バルコン、パック・オ・ティゾン
直訳:バルコニーでのクリスマス、火の横でのイースター

というのがある。

バルコニーで過ごせるくらいクリスマスの気候が暖かければ、イースター(キリストの復活を祝う春の祭り)は冷え込むから暖が取れるところで過ごすことになる、ということだ。
確かにここ何年もクリスマス時期の天候が暖かく、春に霜が降りることが多い。ブドウもそれで何度もやられている。

そのことわざを取ってきて、コロナのこともあり、今年は文字通り「バルコニーでクリスマスを過ごす」人たちがいるそうな。
家の中で締め切った空気で過ごすと感染しやすくなるから、バルコニーやテラスなど、外にスペースのある人はそこに暖房を設置してクリスマスディナーをするらしい。
それはそれでけっこう気合が入っているが…そういうディナーには参加したくないかも…。コロナよりまず、単純に寒くて風邪ひきそう。

クリスマスの過ごし方について、パリ公共病院支援の医療委員会委員長が、「ブッシュ・ド・ノエルは、半分に切って、おじいちゃんおばあちゃんはキッチンで、我々はダイニングで食べましょう。」という発言が議論を呼んだ。
お年寄りだけを切り分けるという発想もそうだし、「おじいちゃんおばあちゃん」というラフな表現を公に使ったことも非難された。
加えてクリスマスの食事は、確か「一家庭6人まで」と政府が発表していて、「帰省して大丈夫ですが、家の中でもマスクをつけましょう。」とか言っている。

…なんだかこう、だんだん笑えない喜劇じみてきたなと思ってしまう。
役人による、ひどく安い(いや、税金投入しているから高いのか)ギャグを見せられている気がしてならない。

こういう世界がどこかの小説にもありそうだ。

そもそも、たしかに普通のインフルエンザより死亡率は格段に高いとはいえ、現在の医療機関のキャパが感染者の量に追いつかないことが問題で、感染者が増えても対応できるくらいの「備えある政治」が出来ていたら、コロナの問題なんて問題ですらなかったはずなのでは?
このことについてまともに話して・考えている人ってどれくらいいるんだろう。
ワクチンが、さも救世主のように扱われているけれど、あんな医療利権にズブズブにまみれたものを本気で打ちたいとは思えない。
そもそもコロナって「ウィルス」なんだから…。

日本にいる人も、ソーシャルディスタンスを守って満員電車に乗って通勤しましょう。

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ちなみに今年も本当に暖冬傾向で、春先の霜が既に心配である。
日本は記録的なドカ雪が降ったとかで…去年とは違って天然の雪でスキーができるのではないでしょうか。

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