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みなさま~(非日常空間)志摩スペイン村、残念ながらこれ以上アクセスは良くなりません…。

みなさま~(近鉄特急)
周央サンゴ&壱百満天原サロメコラボで今話題の志摩スペイン村パルケエスパーニャにはもう行きましたか?30周年でパレードも一新、我が家が必ず開幕ダッシュで券を買うフラメンコショーも新演目となった志摩スペイン村。
志摩スペイン村は基本ショーもライドもご飯も、併設のホテルも温泉も含め何もかもが素晴らしい!でもンゴちゃん曰く人と交通の便は足りないとのこと。

いやまあ人はちゃんといますよ。この話を真に受けて2年前にお盆真っ盛りに家族で行ったら普通に急流すべりとか60分待ちでしたからね。先週末にも行ってきたんですが、フラメンコショーもサロメンゴの映画もほぼ満員でしたからね。キャパ300くらいあるはずなんですけど…。
しかし確かに交通の便は足りない!最寄りの鵜方駅まで近鉄特急で、名古屋から2時間、大阪難波から2時間半。鵜方駅からさらにバス。これもなんとか出来ないものかと考えたんですが…というのが今回のお話です。


志摩スペイン村の概要

施設概要

概要

伊勢志摩にある複合リゾート「志摩スペイン村」
“こころの再発見”を求め、新しいライフスタイルを提案。

きらめく太陽、紺碧の海、豊かな大地・・・。
そんなスペインのおおらかな気風に包まれて、忘れかけていたゆとり、遊びごころを取り戻す・・・。
そんな“こころの再発見”のためのリゾート空間が、テーマパーク「パルケエスパーニャ」を中心に、
ホテル、天然温泉をあわせもつ複合リゾート「志摩スペイン村」。

誰もが楽しみながらスペインの豊かな心とふれあえる空間づくりをめざし、人と自然の調和・共存を大切に、
将来にわたり夢いっぱいのリゾート構想をどこまでも大きく広げていきたいと考えています。

施設概要


所在地
三重県志摩市磯部町坂崎

開業日
1994年(平成6年)4月22日
志摩スペイン村「パルケエスパーニャ」「ホテル志摩スペイン村」
2001年(平成13年)4月22日
伊勢志摩温泉 志摩スペイン村「ひまわりの湯」

敷地総面積/113ha
テーマパーク「パルケエスパーニャ」/34ha(340,000㎡)
ホテルゾーン「ホテル志摩スペイン村」/8ha(80,000㎡)
保存緑地その他/71ha(710,000㎡)

志摩スペイン村ホームページ「志摩スペイン村とは」より

アクセス;電車で行く場合

志摩スペイン村へは近鉄特急で!大阪難波・京都・名古屋から志摩スペイン村最寄りの鵜方駅まで直通です。所要時間は大阪難波から2時間半、京都から2時間45分、名古屋から2時間10分。これは、より停車駅が少ない観光特急しまかぜに乗車した際もあまり変わりません。
大阪難波・名古屋からは1時間に1本、加えて朝夕は京都発着もあります。但し大阪難波から鵜方まで直通するのは大阪を16時台に発車する便が最終で、その後は名古屋から来た賢島行き特急に鳥羽駅で乗り換えることになるので要注意。もっともその時間帯だと鵜方駅からバスが出ておらず志摩スペイン村までタクシーで行くことになりますが。なのでホテル志摩スペイン村に前泊される方はご注意を。
鵜方駅からはバスで志摩スペイン村へ。所要時間はパークまで約13分。駅→ホテル→パークの順に停車します。
きっぷは4日間にわたって伊勢志摩の施設を色々巡れてお得な「まわりゃんせ」と、志摩スペイン村に特化した「志摩スペイン村 パルケエスパーニャ・フリーきっぷ」があります。デジタル版もあるので、近鉄の駅が近所にない方はそちらもどうぞ。

アクセス;車で行く場合

車だと伊勢自動車道~伊勢二見鳥羽ライン~第二伊勢道路で鳥羽南・白木ICまで行き、インターを降りてから約20分。
現在事業中の磯部バイパスが完成すればもう少し早く着けるようにはなると考えられますが、まず三重県外に住んでいると伊勢自動車道に入るまでが長いのではないでしょうか。伊勢自動車道の勢和多気JCTまで、名古屋西ICから1時間5分、松原JCTから1時間45分なので…。しかも勢和多気JCTからパークの駐車場までさらに1時間掛かるし…(Googleマップ調べ)。

アクセス;東京からの場合

ここまでは近鉄の営業範囲となる大阪・名古屋からのアクセス情報でしたが、東京からのアクセスにも触れておきましょう。
通常は東京~名古屋は新幹線、名古屋からは近鉄特急となるかと思います。東京~名古屋は新幹線のぞみで最速1時間40分ですので、これに名古屋からの2時間10分と乗り換え時間を足して、鵜方駅まで約4時間。これプラス鵜方駅~パーク間のバスです。
あとは夜行高速バスが西武バス・三重交通の共同運行でありますので、これに乗る方法もあります。
https://www.sanco.co.jp/highway/tobaomiya/
関東側は大宮発、さいたま新都心・池袋・新宿・立川経由で、三重側の終点磯部バスセンターまで行きます。志摩スペイン村へは、行きは磯部バスセンターからの出庫便がありますのでそれに乗れば直通で行けます。帰りは鵜方駅までバスで帰ってきてから近鉄で志摩磯部駅まで行ってください。磯部バスセンターは志摩磯部駅から徒歩6分の場所にあります。

やはりたどり着くまで時間がかかる志摩スペイン村

所要時間のまとめ

以上のように、志摩という紀伊半島の東の端にあるせいでどうしてもたどり着くまでに時間がかかる志摩スペイン村。主要都市からの所要時間は以下のようになります。

  • 大阪から
    近鉄特急で約2時間30分+バス約13分(大阪難波発)
    車で約2時間45分(松原JCT起点、西名阪~名阪国道~伊勢道~伊勢二見鳥羽ライン~第二伊勢道路)
    乗り換え又は一般道の所要時間を考慮し概ね3時間程度を見ておく必要あり

  • 名古屋から
    近鉄特急で約2時間10分+バス約13分(近鉄名古屋発)
    車で約2時間5分(名古屋西IC起点、東名阪~伊勢道~伊勢二見鳥羽ライン~第二伊勢道路)
    乗り換え又は一般道の所要時間を考慮し概ね2時間半程度を見ておく必要あり

  • 東京から
    新幹線で東京~名古屋で約1時間40分+近鉄名古屋から近鉄特急で約2時間10分+バス約13分
    乗り換えを考慮し概ね4時間半程度を見ておく必要あり
    夜行バスは新宿から約11時間+路線バス(+近鉄電車)

これ以上のスピードアップは無理だと考えられる理由

このようにアクセスが悪い志摩スペイン村。最寄り駅からバスなら最初から車で行けば良いという意見も志摩市のそもそもの遠さからあまり有効とは言えません。
しかしこれでも今の近鉄特急のほぼ限界までスピードは出しています。
というのも、1994年の志摩スペイン村開業に向けて1986年から複線化・高速化を進め鳥羽市内の中之郷~船津、志摩市内の上之郷~志摩磯部を除いて複線化が完了しています。部分的に単線区間はあれども、特急同士の列車交換は現行ダイヤでは存在しません。
また志摩線は手前の山田線・鳥羽線とともに路線網の末端区間に位置づけられながらも130km/h運転が可能な区間も点在しています。急カーブなどが無いとは言いませんが、複線化済みの区間において直線的な新線を新設したところで費用が大きすぎますし、大阪や名古屋の都心部を複々線化した方がスピードアップには寄与すると考えられます。もっとも、現在でも最上位種別たる特急に支障する電車が無いようにダイヤが組まれている訳で、直接的なスピードアップが複々線化によってなされるという主張にも疑問があります。

そこで近鉄は居住性の向上を選んだ

この状況を踏まえて、近鉄はこれ以上のスピードアップを実現するよりも特急の居住性向上に舵を切りました。伊勢志摩ライナーも観光特急しまかぜもデラックスシートやサロンカー、個室など車内を快適に過ごし、非日常空間に向かうワクワクを演出しています。観光特急しまかぜは登場当時は世間的には廃れていた食堂車を車内カフェとして連結。これが好評となり他線区の観光特急である「あをによし」、「青の交響曲」につながっています。

しまかぜの松阪牛重。2022年のお盆に乗車した際の夕食。
車内カフェは混雑しており座るまで20分程度待ちました。

道中を含めてこそ魅力的な志摩スペイン村

所要時間では都心部のテーマパークに到底勝てない志摩スペイン村。しかしその道中約3~4時間、居住性に定評があり快適な近鉄特急で過ごすこの時間を含めれば体験価値は都心で遊ぶのに勝るとも劣らないものになるのではないでしょうか。
パークだけでなく併設のホテルもスペイン感満載の内外装&伊勢志摩産食材を豊富に使った美食で最高です。今回は紹介しませんでしたが、足を伸ばして賢島エリアのリゾートに拠点を置いて観光するのも良いでしょうし、鳥羽・宇治山田エリアのスポットを巡るのも良いでしょう。是非みなさまも休日は志摩スペイン村へ!

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