ゼロで死ね
こんにちは。メリアです。
本日はこちらの1冊を紹介いたします。
青と黄色の色合いが印象的な本書。人目を引く表紙となっています。
著者:ビル・パーテンスさん
1969年アメリカヒューストン出身。
アメリカ領ヴァージン諸島を拠点とするコンサルティング会社"Brista Maxホールディングス"のCEO。現在は1億2千万ドルの資産を抱えるファンドマネージャーや、映画プロデューサーなど、多彩な顔をもち、活躍している。
本書について
さて、本書について、結論から申し上げますと、
人生で大切なことは富ではなく経験の最大化
と言うことになります。
喜びを先延ばしにするのではなく、今しかできないことに目をむけ、お金を費やそうということである。
コロナで漠然とした不安を抱えている人も多くいるでしょう。だからこそ「どうしたら自分は幸せになれるのか」について真剣に考えてみてはどうでしょうか。
これが本書のテーマなのです。
この結論を踏まえ、本書のポイントを4つ紹介いたします。
1. 経験を買え
本書の核となる部分が「経験を買え」と言うことです。
本書には実に多くの人々の"人生の歩み"が書かれ、そこから未来の私たちに「今しかできないこと」は何か問おうとしています。
大切なのは、自分が何をすれば幸せになるのかを知り、その経験に惜しまず金を使うことだ。
今しかできないこと(経験)にお金を使うことが人生において1番大切なことだと著者は述べます。
節約ばかりの人生では「その時」でしか経験できないチャンスを逃してしまうことに繋がってしまう…。この広い世界で生きている素晴らしさを感じることなく、小さな場所に閉じこもってしまうのはもったいないこの上ないのです。
体が動くうちに、今しかできない経験を惜しみなく買うこと。
経験は嘘をつかず、その人の人生の糧となるのです。
なんでもいいのです。
旅行。趣味にお金を費やす。ボランティア。
些細なものから壮大なものまで、タダでも高価でも、一度きりの人生で何をしたいかを自分に問い、経験を買いましょう。
2. 死に目を向ける
私たち現代人は老後資金問題を抱え、資産運用や長寿年金などでこの問題を避けるべく行動する人も増えています。私も積み立てNISAやiDeCoで資産運用を始めました。
しかし、「お金は目的達成のための手段」に過ぎないのです。その「手段」のために私たちの人生を疎かにするのは間違っています。
「人間は誰しもがいつか死ぬ」と言うと、月並みな言葉ですが、"死"を意識することは「今後の人生の歩み」を考えることになります。
あの世へお金は持っていけません。資産を渡すタイミングや「ゼロで死ぬ」を実践するべく、今一度資金の使い方、どのように使っていくか、今一度考えてみましょう。
3. お金・健康・時間のバランスを考える
これらは人生の3大要素です。
この3つの要素のバランスを取るのは意外と難しいのです。
例えば、若いうちは健康で自由な時間はありますが、自由なお金はありません。逆に60代以上となれば、お金と時間はあるが、健康状態は衰えていますよね。
ですから、自分の年齢から、豊富なもの、足りないものを把握し、最適化するのですが、
著者はこの3大要素の中でも、
健康と時間を重視すること、それが人生の満足度を上げるコツ
と述べています。「健康が全て」と度々耳にしますが、健康がなければお金と時間を最適化することは不可能です。
どの年代でも健康への投資は人生の充実度は計り知れないくらいに上がります。
よく寝て、よく体を動かす。
今一度、自分の暮らしを見直してみませんか?
4. リスクを取れ
さて、上記の2つを踏まえて最後に大切なことは、リスクを取れと言うことです。
「したいこと・経験はある。でもリスクを恐れて結局貯金で安定を図る」
「充実感はないが、安定しているから現状維持でもいい」
そのように思う人もいるでしょう。現状維持を貫き通すのも、またその人の人生でしょう。
私自身、今まで何も考えずに生活していたのですが、「YouTubeをやってみよう!」と決めてから、最初はあれやこれやと不安なことばかり考えていました。
例えば、「身バレするんじゃないか」とか「批判ばかりだったらどうしよう」などなど。
しかし今では、YouTubeをやってて良かったと思います。多くの人と繋がる喜びを感じ、私自身も少しは成長したのではないかと思うのです。
リスクを取って挑戦する人たちは、失敗するリスクよりも挑戦して得られるメリットの方が大きいということに気づくのです。私もその1人です。
本書ではリスクを取るか迷っている人へ3つのポイントを示しています。
❶行動するなら人生の早い段階が良い
あれやこれやと迷っているうちに、月日はあっという間に流れます。行動するなら今!と自分自身に念押ししておきましょう。
❷行動を取らないことへのリスクを過小評価すべきでない
そして、行動しないリスクよりも、それによって何かを失っているのではないかということに目を向けましょう。
❸「リスクの大きさ」と「不安」を区別すべき
不安が行動への障害となっているのであれば、その不安要素を全て吐き出し、それを乗り越える安全策を検討しましょう。
ゼロで死ぬ
以上が本書の核となるポイント4つでした。
この本を手に取った人は年齢関係なく、自分と向き合い、この瞬間に変わることができます。
人生において大切なことは経験の最適化
これを忘れず、今日を生きましょう。
私自身の感想
さて、本書を読了し、「新しい考え方だな」と思ったのが率直な感想です。
最近の本は『資産運用のための本』『貯金するための本』などの実用書や自己啓発本が溢れていますが、「資産をゼロにして死ね」と言う考え方はあまり耳にしませんし、本でも読んだことがありませんでした。
また、読み始めた時に、「この本は膨大な資産を形成した人のみに向けられた本ではないか」とも考えました。
しかし、読み進めていくうちに、この1冊は私たちに夢や希望、"今"に目を向ける大切さをより教えてくれる貴重な本であると確信しました。
資産も老後の生活も大切です。
しかし、そればかりに目を向けすぎて何か大切なことを忘れてしまうのは間違いなのです。
お金があるから幸せとは限りません。もっと自分にとって大切な何かに目を向けてみませんか。
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