誰もが秘密を抱えている…
今日は仕事休み。映画2本立て!ということで、
その1『竜とそばかすの姫』を観ました。
あらすじ
主人公の女子高生、鈴は幼少期に母を亡くす。父と2人暮らし。
母と歌うことが大好きだったすずは、母の死をきっかけに歌うことができなくなる。
そんな中、「U」というインターネット上の仮想世界で「As(アズ)」と呼ばれる自分自身の分身を作りベルとして活動を始めることになったすず。
50億人ものAsが集うUの世界ですずは有名になり、コンサートを行うのだが、竜と呼ばれる謎の存在が突如現れ、コンサートは滅茶苦茶に…。
竜のアンベイル(正体明かし)が巻き起こる中、ベル(すず)はそんな竜の存在が気になり、近づ気、竜の心を救いたいと近づくのだが…。
現実と仮想世界ともう1人の自分。
現実の世界の片隅にいるすずの想いはたった1人に届くのか…。
感想
細田守監督の最新作『竜とそばかすの姫』
インターネットが発達した世界での物語なのですが、現実での世界とインターネット上での世界観の映像表現が素晴らしいのです!
どちらの世界観も美しく、1つの作品で2つの世界を楽しめることができます。
□現実とインターネットの世界
インターネットの発達した現在、そのメリットとデメリットがもちろん存在します。
「現実では自分自身を表現できなくても、インターネット上では自分らしくいれる」
「多くの情報を簡単に得ることができる」
反面、デマ情報や人それぞれの価値観の違いから誹謗中傷や不毛な争いも増える。
インターネットの発達した世界の素晴らしさと怖さをリアルに表現した作品となっていました。
鈴は高校生という多感な時期に多くの悩みを抱えて日々を過ごします。
「うまく自分自身を表現できない」という人もたくさんいます。
側から見れば自身たっぷりの人が、実は自身がなく精一杯であること。
「人は分からない」
そんなセリフが出てきますが、まさしくその通り。
普段の自分とインターネット上でも自分、どちらも本当の自分で、現代はこの"2つの自分"を持っている人がほとんどなのではないでしょうか。
だからこそ、他人はもちろん、自分自身ですら信じられなくなることもある。
それは苦しいことですよね。
しかし、それでも信じてくれる人、見守ってくれる人、応援してくれる人、そんな人は必ず存在する、そう思わせてくれる作品でした。
何億人という人間が存在する地球の中で、
その人の苦しみや痛みに気づいてくれる人はきっといる。
そこから助け出してくれる人はきっといる。
必要なのは、ほんのちょっとした勇気なんだ、と。
涙がボロボロ止まりませんでした…。
ぜひ観て欲しい作品です。
ベルの歌が本当に感動的でした。
ベル役の中村佳穂さんという方がYouTubeで素晴らしい歌を投稿しております。ぜひ聴いてみましょう!
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