見出し画像

星つきレストランシェフがサイゼでバイト!?

本日紹介したい1冊がこちら↓

画像1

村山太一さん

こちらの本の著者の村山太一さんは東京都目黒区で「レストラン・ラッセ」を経営しています。星付きレストランのシェフなのにも関わらず、なんとサイゼリアでアルバイトをしていたという、異色の肩書きを持っています。

本書の概要

著者の村山さんは本書で何度も「自分はバカだ」と言っています。しかし、そのバカさのおかげでコロナ禍でも黒字という飲食店の奇跡を起こしたのです。

サバンナ思考をマヨネーズ理論

村山さんはこの2つの考え方で多くを学び、成長し続け、コロナ禍でも黒字を叩き出すという偉業を成し遂げています。

サバンナ思考=危機感×気づき×即行動

夢や目標を実現するために、ひたすらに突き進むことは悪いことではありませんが、落とし穴に落ちないことはもっと大切です。ポジティブな思考もいいですが、反面、ネガティブな心配性であることも大切なのです。

サバンナ思考では以下のことを意識しましょう。

✔️危機感を持つ: 「今のままではやばいかも?」といち早く察知する

✔️1つでも多く気付く: 「こうなってしまっては後が無くなる…」と気づきとにかくメモったり、調べたりしましょう。

✔️1秒でも早く行動する: 直感や情報をとにかく大切にして動く。じっとしている方がリスクが高まる。

村山さんは、ラッセの過酷な労働環境や従業員の態度に「このままでは従業員の幸せを奪ってしまう…」と危機を感じ、生産性を上げるためにサイゼリアでのアルバイトを始めたのです。

このサバンナ思考があったからこそ、コロナが広まる前から対策を講じ、コロナ禍でも黒字を保てたのです。

マヨネーズ理論

これは簡単に説明すると、マヨネーズの作り方はマヨネーズ職人から学べということです。マヨネーズは今や当たり前の存在ですが、当時では世紀の大発見だったのです。しかし、そんな発見をしようとすると、とてつもない時間がかかってしまいます。時間の無駄なのです。

✔️徹底的に観察してコピー

一流の人が感じている感性やこだわりを感じ取る。そしてそれを自分の中にコピーしていく。

最初の基本の「型」を身につけないと応用はできません。

村山さんは、イタリアの星付きレストランで修行しているとき、オーナーの全てを感じ取り、コピーした結果、副料理長へと登りつめたのです。

苦手なことでも一流から学べば、高いスキルを身につけることができます。

MBAよりもアルバイト

村山さんはMBAを学ぶよりもアルバイトをする方が学べると言っています。特に自分自身が学びたい分野でのアルバイトが1番伸び代があるのです。

村山さんは「ラッセの生産性を上げるため」という目的のために生産性の高い、サイゼリアという場所を選んだのです。そのおかげで生産性は3.7倍も上がったのだそう。

自分を「無」にして学ぶ

「自分はこのやり方がいいと思います」という余計な考えではなく、とにかくその場に溶け込み、仕事に没頭する

完全にマニュアルに従う

一生懸命にマニュアルに従うことで雑念がなくなる。

たくさん失敗する

自分自身が気持ちよく働くために、プライドをすて、たくさん失敗して、たくさん怒られること。

人はある程度成功し、それが自身へと繋がった時に、慢心や思い上がりといった副作用を生じます。そうならないためにも、とにかく初心を持ち続けることが大切なのです。

「これでいい」と思い始めた頃が衰退の始まりとなってします。アルバイトをするときは「自分は初心者のペーペーだ」という意識を常に持って取り組みましょう!

最後に…

村山さんは「自分はバカだ」と何度もおっしゃっていますが、それほどの謙虚さと素直さを持っているということです。誰よりも雑念がなく、学ぶ姿勢が強いということです。

どんな現実にも向かい合い、現状を打破しようとする強い意志、星付きレストランのオーナーという肩書きを捨て、サイゼリアでアルバイトに励みます。そこでの謙虚な姿勢と学びが、ラッセの生産性を3.7倍にもしたのでしょう。

本書の内容は、村山さんの謙虚さの溢れる文章で読みやすく、多くの人にぜひ伝えたいと思える、私たち目線の本です。

ぜひ気になる方は調べて見てください!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?