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短歌四首「ひかりを拾う」

落ち葉だと気づいてしまうまでそれは誰かのための折り鶴だった/六厩めれう

さっきまで勇者の剣を演じてた枝が転がる春の川べり

天国の内覧会にゆくように眠る時間のながくなる猫

使い捨てレンズと呼べばはじめから捨てるつもりで購うひかり

(了)